店舗の冷蔵庫内のソーダのボトル

CONA Services 社:クラウドでデジタル機能を導入し、ボトラーの業務効率と競争優位性を向上させる

SAP のお客様 CONA Services LLC のロゴ

SAP とともに歩む CONA Services 社のジャーニー

北米最大のコカ・コーラボトラーに最上級の IT サービスを提供する CONA Services LLC は、SAP S/4HANA への移行を計画したときに、より多くのプロセスを自動化し、人事および調達業務を再構築するチャンスを掴みました。複数年にわたるデジタル変革プロセスで使用する高度な ERP の最適な選択肢を求めて、同社は SAP Integration Suite、SAP Ariba および SAP SuccessFactors ソリューションを導入しました。

業種地域企業規模
食品・消費財ジョージア州アトランタ従業員数:8 万人
9,000

適正な価格でコンプライアンスに準拠して購入できたユーザーの数

8

SAP SuccessFactors の 1 つのインスタンスを使用する独立したボトラーの数

12

1 つの次世代 ERP でサポートされる別個の法人数

ボトラーが SAP Ariba ソリューションと SAP SuccessFactors ソリューションに決定した大きな理由の 1 つは、SAP S/4HANA 上に構築された当社の次世代 ERP とのネイティブ統合機能でした。
ペトラ・ロマーノ (Petra Romano) 氏
CONA Services LLC、支援機能部門最高製品責任者

データを活用するより効率的なボトリング企業に向けて

CONA Services LLC は、北米最大の 12 の独立系コカ・コーラボトリング企業に IT サービスを提供する企業です。社名が Coke One North America (CONA) に由来する同社は、参加ボトラーに共通のプロセス、データ標準、製造、顧客ソリューションを提供して、ビジネスの成長と競争優位性を促進しています。

 

これにより、参加ボトラーは日常業務を最適に実施し、世の中をリフレッシュさせることができます。

 

ボトラーは 12 の別個の法人であるため、CONA Services 社が実施するすべての活動には、データの分離とセキュリティが不可欠です。ビジネスで常に先を行き、次世代のテクノロジーを活用することに尽力している CONA Services 社は、デジタル変革への取り組みに着手して SAP S/4HANA に移行しました。同社は、ボトラーの 8 万人の従業員を単一インスタンスでサポートする将来を見据えたソリューションを確保し、時間のかかる手作業のプロセスを自動化しつつ、業務効率とデータ主導の意思決定機能を向上させたいと考えていました。

 

これは、SAP S/4HANA への最大級の移行の 1 つであったため、CONA Services 社は SAP MaxAttention サービスから重要なサポートを得て、Software Update Manager ツールを使用するダウンタイムが最適化されたコンバージョンを実現しました。データ変換と移行の一部を稼働時間内に実行することで、CONA Services 社は 40 TB システムの技術的なダウンタイムを、CONA ボトラーの 50 時間のビジネスダウンタイム内の 31 時間へと大幅に短縮できました。さらに、SAP ERP Central Component から SAP S/4HANA への移行中に、データ移行検証ツールを使用してデータ検証を実行しました。

 

SAP S/4HANA への移行に先立ち、CONA Services 社は 8 つのボトラーの人事業務を再構築しました。また、この機会を生かして、調達から支払までのプロセスの標準化に最適なソリューションで調達・購買業務を刷新しました。どちらの取り組みも、デジタル変革戦略を完了するための、重要な足掛かりと考えられていました。

直感的で魅力的なユーザーインターフェースおよびボトラーが実施した優れた変更管理作業によって、SAP Ariba への移行はエンドユーザーにとって驚くほど簡単なものになりました。
ペトラ・ロマーノ (Petra Romano) 氏
CONA Services LLC、支援機能部門最高製品責任者

調達・購買および人事のデジタルツールでサービス提供を改善

CONA 社のボトラーは、調達・購買要件に最適なソリューションの評価に関して、SAP Ariba ソリューションがニーズを満たしていると迅速に判断しました。CONA Services 社の支援機能部門最高製品責任者であるペトラ・ロマーノ氏は、次のように述べています「優れたユーザーエクスペリエンスを提供する機能を評価する際、ユーザーが必要なものを適切なタイミングまたは価格で購入できるようにすること、およびシンプルな統合エクスペリエンスを実現することが重要な要素でした。調達・購買ソリューションと SAP S/4HANA 上の当社のビジネス基盤とのネイティブ統合を確実に活用したいと考えており、SAP Ariba はそれを可能にしてくれました」

 

SAP Ariba ソリューションは、サプライヤー選定から支払処理までの調達・購買ワークフローをデジタル化し、調達から支払までのプロセスをシンプル化、自動化、標準化して、企業全体で支払の可視性を高めます。

 

導入の第一段階では、CONA Services 社は SAP Business NetworkSAP Ariba Buying and Invoicing、および SAP Ariba Catalog ソリューションを設定して、コンプライアンスに準拠した購買エクスペリエンスを自動化しました。次に、同社は SAP Ariba Sourcing および SAP Ariba Contracts ソリューションを導入して、接続された 1 つの環境でソーシング、評価、サプライヤーコラボレーションを実行できるようにしました。

 

一方、同社の人事変革の目標は、人事管理スイートをシンプル化して最新化することでした。変革を実施する前、CONA Services 社はオンプレミスソリューションの別個のインスタンスでボトラーを管理していました。SAP SuccessFactors ポートフォリオを採用することで、同社は独立して事業を展開するボトラーをクラウド上の単一インスタンス内でサポートできるようになりました。

 

デジタル化への取り組みの一環として、CONA Services 社はビジネスプロセスを最適化し、ビジネスパートナーとの安全な接続および通信チャネルを確立する必要がありました。複数の統合プラットフォームをサポートするには、開発とサポートに異なるスキルセットが必要であり、コストがかかりました。そこで、CONA Services 社は統合コストと複雑さを最小限に抑えることに目を向けました。そのために、同社は SAP Business Technology Platform (SAP BTP) 上で SAP Integration Suite を使用して、複数の SAP ソリューションとサードパーティアプリケーションを接続しました。SAP Integration Suite 内の API 管理機能を使用すれば、同社は複数のビジネスプロセスをサポートできます。

 

CONA Services 社は SAP BTP 上で SAP Integration Suite を活用することで、ランタイムコストを 50% 以上削減しながら、共通 API を介して複数のクライアントアプリケーションを効率的にサポートしています。これにより、顧客のオンボーディングプロセスが改善され、データエラーが最小限に抑えられ、下流プロセスのマスターデータの精度が向上しました。

SAP BTP 上に SAP Integration Suite を導入することは、当社のデジタル変革の重要なステップであり、複数の統合をサポートするコストと複雑さを大幅に削減するのに役立つと考えています。
ウメシュ・ボリカル (Umesh Borikar) 氏
CONA Services LLC、ミドルウェアおよび統合担当ディレクター

重要なビジネストランザクションにおける摩擦の最小化

SAP Business Network と SAP Ariba ソリューションスイートを導入した CONA Services 社は、ボトラーのユーザーとサプライヤーの購入エクスペリエンスを刷新し、摩擦を最小限に抑えてスムーズに取引を行えるようにしました。これにより、ボトラー 12 社の 9,000 を超えるユーザーが、適切な商品を適切な価格および適切なタイミングで購入できるようになりました。最新のシンプル化されたユーザーインターフェースと強化された間接調達機能により、サプライヤーとのコラボレーションがシンプル化されました。その結果、処理される購買発注の数が増加し、ユーザーが取引するサプライヤーの数も増加しています。

 

さらに、SAP Ariba Sourcing と SAP Ariba Contracts、および SAP Ariba Spend Analysis ソリューション向けの高度なレポートおよび分析アドオンを活用して、ユーザーは支出を適切に分析し、十分な情報に基づいて購買決定を行うことができます。調達から支払までの調達・購買プロセス全体の可視性が強化されたことで、ボトラーは調達支出を厳格に管理し、請求書管理を強化して、サプライヤーに適切なタイミングで正しい金額を支払うことができるようになりました。

 

CONA Services 社の調達ソリューション担当製品ディレクターのスリパティ・ジッタ (Sripathi Jitta) 氏は、クラウドベースソリューション導入の成功の一因は、周到な変更管理プロセスにあると説明しています。適切なソリューションを、適切なタイミングで適切なユーザーに提供できます。「CONA Services の観点から見ると、当社が変更管理フレームワークを有効にして、それをボトラーに引き渡し、ボトラーが自社にとって最適な方法でローカライズしてユーザーに導入します」

 

さらに同氏は、次のように付け加えました「当社は現在、SAP Ariba Buying and Invoicing と SAP Business Network を使用しており、435 のカタログを使用して SAP Business Network 上で取引している 9,000 のエンドユーザーと 2,700 社のサプライヤーをサポートしています。調達から請求書管理までを 1 つの技術基盤でサポートすることで、ボトラーにより適切なサービスを提供することができます」

 

SAP SuccessFactors を使用して人事をクラウドに移行し、従業員ライフサイクル全体で人事およびタレントマネジメントプロセスを強化したことで、CONA Services 社の人事管理および給与計算業務は大幅に効率が向上しました。

 

CONA Services 社の人事および給与計算テクノロジー担当製品ディレクターのマーク・ブライナー (Mark Bryner) 氏は、SAP がソリューションのインフラストラクチャーと製品ビジョンを担当するため、社内チームは新機能がボトリングビジネスにどのようなメリットをもたらすかを探ることに専念できると述べています。これには、採用エクスペリエンスに革命をもたらし、応募から採用までの候補者中心のパイプラインを構築するための、SAP、Capgemini North America Inc.、Paradox Inc.、および R. R. Donnelley & Sons Company との素晴らしい提携が含まれます。CONA Services 社は、会話型 AI、SAP BTP、およびロボティックプロセスオートメーションを使用して、オンボーディングエクスペリエンスを再定義しました。

 

ブライナー氏は次のように述べています「ボトリングコミュニティにとって、SAP SuccessFactors ソリューションに移行するメリットは、インフラストラクチャーを管理するクラウドシステムを SAP が支えてくれるため、社内チームで対処する必要がないという点です。また、クラウドを利用することで、新たなイノベーションが公開されたら、それを利用することができます。これにより、社内のチームは顧客基盤とのコミュニケーションに専念し、顧客のプロセスへの新たな機能拡張の実装や、新機能のテスト、導入、安定化を支援することができます」

次世代 ERP への移行による価値の最大化

ロマーノ氏は同社の人事ロードマップについて、重要なプロジェクトがまもなく開始されると述べています。「多くのボトラーは、組織内の学習文化を支援したいと考えており、当社はどうすれば学習管理ソリューションを最もうまく展開できるかを検討しています。また、SAP SuccessFactors ソリューションスイート内にすでに導入している機能、または導入できる機能を最大限に活用したいとも考えています」

 

また、ロマーノ氏は調達業務について、CONA Services 社は SAP BTP を活用して、ボトラーがサプライヤーからの問い合わせをより効率的に処理できるアプリの作成を検討していると付け加えています。「このアプリを使用すれば、さまざまなシステムにログインしなくても、必要なものを即座に入手できます」

 

同様に、同社はロールアウトされる SAP の新たな AI 機能や AI 支援ユーザーインターフェースを検討していく予定です。CONA Services 社は、新機能を活用して、アプリケーション開発プロセスをさらに最適化し、サービスとサポートの強化によりカスタマーエクスペリエンスを向上させることに、大きな可能性を見出しています。

CONA Services 社についての情報をお探しですか?

  • エンドツーエンドの調達・購買を変革して、効率化を実現(SAP ビデオ

  • 53,000 人の従業員をサポートするために、人事のシンプル化と最新化を推進(SAP ビデオ

  • Coca-Cola Consolidated 社:支出コンプライアンスによるユーザーエクスペリエンスと効率性の向上(SAP ビデオ

その他の導入事例

twitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixel