Twinings Ovaltine 社:クラウド志向を取り入れて顧客の期待を超える

SAP とともに歩む Twinings Ovaltine 社のジャーニー
Twinings Ovaltine 社は、本社を英国にかまえるウェルビーイングドリンクの世界的なメーカーです。グローバルオペレーションをクラウドでデジタル化するタイミングで、RISE with SAP ジャーニーを選択し、SAP Cloud ERP Private の機能を使って変革を加速させました。Fit-to-Standard アプローチを採用し、SAP Business Technology Platform (SAP BTP) を活用して、統合やデータ管理を推進し、拡張性を確保しています。また、clean core 戦略に従うことでシステムの整合性を維持し、将来の成長に向けて、かつてないレベルの柔軟性とスピードを実現しています。
| 業種 | 地域 | 企業規模 | パートナー |
| 食品・消費財 | 英国、アンドーバー | 従業員数:2,300 人 | Capgemini 社 |
生産性の向上率
効率化によるコスト削減率
調達・購買プロセスの効率化によるコスト削減率
Twinings Ovaltine 社、グローバルビジネス変革およびテクノロジー責任者
ウェルビーイングドリンク事業のデジタル化によって実現するリアルタイムのグローバルオペレーション
Twinings ブランドは、ブレンドの専門知識を活かし、3 世紀以上にわたって何百もの高級な紅茶やインフュージョン(フルーツティー)を生み出してきました。100 カ国以上の人々に親しまれている Twinings の製品と、世界中で消費されている Ovaltine ブランドの麦芽飲料や麦芽スナックを扱う Twinings Ovaltine 社は、安定した高い品質を求める顧客の期待に応えることに情熱を注いでいます。同社の取り組みには、市場に提供する製品とエクスペリエンスに対するたゆみないイノベーションも含まれています。
Twinings Ovaltine 社は、世界全体のオペレーションを管理するために、7 つの異なる ERP システムを運用してきましたが、SAP とサードパーティーのサイロ化したシステムが混在しており、コラボレーションや意思決定の妨げとなっていました。
ビジネスの成長を望んでいた Twinings Ovaltine 社には、コアシステムのデジタル化が不可欠でした。サプライチェーンの信頼性、業務効率、エンドツーエンドのイノベーションを最大化するには、リアルタイムのグローバルオペレーションに基づいて業務を運営し、プロセスのベストプラクティスを採用する必要がありました。また、オンプレミスシステムの管理による間接費を最小限に抑え、従業員がビジネスの成長に集中できるようにして、戦略的価値を実現したいとも考えていました。
その解決策として、Twinings Ovaltine 社が選んだのは、「クラウド」でした。
Twinings Ovaltine 社、グローバルビジネス変革およびテクノロジー責任者
データに基づいて意思決定を行う文化の実現
Twinings Ovaltine 社は、オペレーションとサプライチェーンプロセスをシンプル化するために、RISE with SAP ジャーニーへの着手を決定しました。SAP Cloud ERP Private を中核に据えた同社は、RISE with SAP を通じて、ビジネスプロセス変革機能、業界の次なるプラクティス、拡張性オプションを組み合わせて利用できます。高度なクラウド ERP によって、グローバルビジネスの運営がリアルタイムで可能になるのです。
同社は、グリーンフィールド導入を選択し、移行するために Capgemini 社と提携した結果、財務から製造、ロジスティクスに至るコアプロセスを刷新し、SAP が提供する他のツールとの統合を簡素化することができました。SAP Integrated Business Planning ソリューションと SAP Analytics Cloud ソリューションおよび SAP Business Network for Supply Chain を統合して利用することで、エンドツーエンドのサプライチェーンが実現したのです。
同社の決定に影響を与えるもう 1 つの重要な要因は、clean core 戦略に従った Fit-to-Standard アプローチの採用です。これにより、システムの整合性を維持することができます。このアプローチに SAP Business Technology Platform (SAP BTP) を組み合わせると、ベストプラクティスのプロセスを採用し、成長のための戦略的イネーブラーとしてイノベーションを迅速に実現する方法がスムーズになりました。例えば、SAP Integration Suite を使用して、ミドルウェアの要件を合理化および調整し、分断されたカスタムアプローチから単一の共通ベースに移行することで、統合のコストを削減できます。さらに、SAP Analytics Cloud の簡素化および標準化された財務計画プロセスにより、ビジネスサイロを解消してユーザーエクスペリエンスを向上させたため、透明性の高い、情報に基づいた意思決定が可能になりました。
Capgemini 社の支援のもと、Twinings Ovaltine 社は RISE with SAP の一環として SAP Signavio ソリューションを活用して、俊敏性を最大化し、プロセス最適化の影響を適切に把握し、新しいプロセスの設計と文書化を行いました。Capgemini 社のエキスパートによって、すべての更新の提供、統合、接続が迅速かつ効率的に行われるようになりました。
テクノロジーの利用によるカスタマーエクスペリエンスの向上
Twinings Ovaltine 社は、RISE with SAP ジャーニーを選択して、テクノロジー基盤の導入を加速させました。この戦略的決定により、SAP Cloud ERP Private が提供する継続的なイノベーションサイクルを活用し、ビジネスに価値をもたらす能力を大幅に高めることもできました。
また、clean core アプローチは、Twinings Ovaltine 社がクラウドでデジタルトランスフォーメーションを推進する上でのビジネスケースや考え方の基本的な要素であったため、最小限のカスタマイズによる運用を拠り所として新たな柔軟性を得ることができました。このアプローチを維持し、SAP BTP を使用して機能拡張に対応する同社は、カスタムコードによる制限から解放され、イノベーションの活用と進化する顧客ニーズへの対応において有利な立場にあります。
最近、西ヨーロッパ(スイス、ドイツ、英国、ポーランドなど)および北米で本稼動が開始され、同社のビジネスユーザーの 75% が最新のビジネスプロセスを利用できるようになりました。価値実現を加速させるツールを導入し、プロセスを調整することで、各チームは市場の変化に対し、より動的に対応できるようになります。
さらに、SAP ソリューションを導入して調達・購買やサプライチェーンなどの重要なビジネス機能で自動化を実現していけば、Twinings Ovaltine 社は顧客の期待に応えながら、効率性のレベルを一段上に引き上げることができます。
SAP Cloud ERP Private ソリューションと SAP Signavio ソリューションを変革の中心に据えた Twinings Ovaltine 社は、コアプロセスの刷新に伴って、改善点とビジネスへの影響を定量化することができます。成長、リスク軽減、効率化の形で生み出される未開拓の潜在的な収益によって、そのビジネスに大きな飛躍がもたらされるものと期待されています。
clean core 戦略を活用した AI によるイノベーション
Twinings Ovaltine 社は、組込 AI と Joule 機能を活用するためのイネーブラーとして clean core 戦略を推進し、SAP Business AI の利用に向けて、機能、ユースケース、次のステップを検討するワークショップを立ち上げているところです。
Twinings Ovaltine 社についての情報をお探しですか?
Driving Business Transformation for Twinings Ovaltine Through SAP on Azure as Part of Program Optimus(Optimus プログラムの一環として SAP on Azure を活用し、Twinings Ovaltine 社のビジネス変革を推進)(SAP Innovation Awards 2025 最終選考進出チーム)
主要パートナー
Capgemini 社は、SAP グローバルプラチナリセラーパートナー、SAP グローバル戦略サービスパートナー、および RISE with SAP ジャーニーの主要パートナーです。Capgemini 社は、テクノロジーの力を活用し、企業と連携してビジネスの変革と管理を実現するグローバルリーダーです。同社はプロジェクトのリードシステムインテグレーターとして、Twinings Ovaltine 社の変革の取り組みを指揮しました。