棚に Lion 製品が並べられている

Lion 社:イノベーションで創造性と独創性の新時代を醸成

SAP のお客様 Lion Pty Ltd のロゴ

Lion 社、SAP のローコードツールを使用してスマートアプリを構築

象徴的なビールメーカーである Lion Pty Ltd は、SAP Business Technology Platform (SAP BTP) 上の SAP Business AI 機能を活用して創造力を発揮し、従業員が Lion 製品を提供する場所を見つけるのに役立つ革新的なアプリを構築しました。SAP Build ソリューションを活用することで、独自のデジタルイノベーションでビジネス上の問題を解決し、さらに営業チームに重要な情報をクラウドソーシングできるようになりました。

業種地域企業規模
食品・消費財オーストラリア、シドニー従業員数:4,000 名以上
10 日未満

通常数カ月かかるアプリ構築に要する期間

24 時間 365 日

Lion 製品のレコメンデーション

0

店舗の顧客レコードを更新するまでの遅延時間(数時間から短縮)

SAP BTP で気に入っている点は、複雑なものを非常にシンプルにしてくれることです。SAP BTP 上で SAP Build を使用することで、フロントエンド向けアプリを 10 日未満で作成できました。ゼロから構築した場合、そこにたどり着くまでに数カ月かかったでしょう。
ジェイミー・グランデ (Jamie Grande) 氏
Lion Pty Ltd、エンタープライズアプリケーション責任者

樽生ビール情報と店舗区画のデジタル化

Lion 社はオーストララシアの大手飲料会社であり、米国で急成長中の事業を展開しており、ビール、ワイン、スピリッツ、炭酸水、ノンアルコール飲料において市場をリードするブランドを含むポートフォリオを提供しています。Tooheys、Speight’s、XXXX、Wither Hills などのクラシックブランドや Little Creatures、James Squire、New Belgium's Fat Tire Ale などのクラフトビールブランドを扱っています。

 

180 年以上の歴史を持つ Lion 社は、品質、職人魂、コミュニティ、持続可能性において輝かしい評判を築いており、オーストララシアでは初めての大規模なカーボンニュートラル醸造業者です。同社の戦略的焦点は、文化に釣り合ったブランドを構築することであり、すべての製品が消費者にとって最高の水準を満たし、より持続可能な未来にも貢献することを約束しています。

 

動きの速い食品・消費財企業である同社の理念は、消費者を理解することへの飽くなき執念が大きな部分を占めており、これが、新たなイノベーションを市場にすばやく供給し、変化する消費者の嗜好に適応するのに役立っています。これは、責任を持って製造された、優れた飲料で業界を牽引し、その瞬間をより有意義なものにするという野心と目的にも貢献しています。

 

Lion 社は、樽生ビール情報の取得をシンプル化することで、営業チームの永遠の課題を解決しようとしていました。これまで、この作業は、営業担当者が製品の販売から離れて行う必要のある、時間のかかる手作業のプロセスでした。同時に、同社は優先店舗の特定を合理化して、従業員が Lion 社の樽生ビールを販売する場所を見つけやすくしたいと考えていました。

モバイルアプリで創造性と独創性を引き出す

Lion 社は創造性とテクノロジーの完全な組み合わせを利用して、ビジネス上の課題に取り組みました。Lion 社の従業員が同社の樽生ビールを提供する優先店舗を見つけられるだけでなく、営業チームがクラウドソーシングツールとしても使用できる、楽しい対話型アプリという概念を構築しました。

 

Lion 社のエンタープライズアプリケーション責任者であるジェイミー・グランデ氏は次のように説明します。「営業担当者は、訪問する店舗ごとに、樽生ビール製品に関連する情報を手作業で取得する必要がありました。その後、そのデータを顧客関係管理システムである SAP Sales Cloud ソリューションに手作業で入力する必要がありました。そこで、ユーザーが Lion 製品を提供する最寄りの店舗を見つけ、樽から提供されるビールの情報をクラウドソーシングするのに役立つアプリを考えました。この情報で SAP Sales Cloud を自動更新することで、営業チームは販売に集中することができます」

 

ユースケースを開発するために、同社は SAP Australian User Group (SAUG) が主催する SAP BTP に関するハッカソンに参加しました。そこでチームは、従業員が店舗で樽から提供されるビールの写真を撮る方法と、アプリが保存されたユーザープロファイルと嗜好に基づいてさまざまな Lion 製品を推奨する方法を考えました。従業員が撮影した樽から提供されるビールの写真は SAP Sales Cloud に送信され、店舗の顧客レコードに対して保存されます。

 

SAP チームの支援を受け、Lion 社は SAP BTP 上の多数のイノベーションサービスを活用して有効なプロトタイプを構築しました。これには、アプリを構築するためのローコード SAP Build Apps 開発環境と、店舗、製品、顧客の嗜好に関するデータベース用の SAP HANA Cloud が含まれていました。AI ベースのレコメンデーションと製品説明を容易にするために、Lion 社は SAP Business AI 製品、特に SAP AI Core Foundation と SAP AI Launchpad に助けを求めました。

 

SAP BTP を使用したアプリ開発の決定について、Lion 社のエンタープライズアーキテクトであるスプリース・シャンプー (Supreeth Shamphu) 氏は SAP BTP の使用に疑いの余地はなかったと語ります「SAP BTP の使用は明快な決定でした。同製品は、ユースケースとアプリケーションの開発に不可欠なセキュリティ、テクノロジーアーキテクチャー、データアーキテクチャー、データガバナンス標準の構成要素を提供します」

このアイデアは、SAP BTP に関する SAP のハッカソンに参加したときに浮かびました。私たちは『ユーザーに樽生ビールの写真を撮ってもらい、どれが Lion 製品かを AI に判断させたらどうだろうか』と考えました。そこから、SAP Business AI を活用して、ユーザーごとの個別のビール嗜好を生成できます。
ジェイミー・グランデ (Jamie Grande) 氏
Lion Pty Ltd、エンタープライズアプリケーション責任者

ビジネス上の課題を解決する独自のソリューションの構築

Lion 社は SAP BTP を使用してアプリの概念を構築し、開発し、社内マーケットプレイスを通じて世に出しました。このアプリは現在、従業員向けに提供されており、Lion の樽生ビールを提供する最寄りの店舗を見つけるという課題を解決し、好みのアルコール飲料を探すのに役立っています。従業員はこのアプリを使用して、店舗やパブを選択し、樽生ビールの写真を撮ることができます。図に示すように、SAP Build は Amazon Rekognition API を呼び出して画像を処理し、Lion の樽生ビールを識別して、製品リストを SAP Build に送信します。

 

製品レコメンデーションについては、Lion 社は AI イノベーションを「Joey」として擬人化しました。Joey はユーザーの嗜好を活用して、SAP HANA Cloud にある Lion 社の事前ロード済みコンテンツから情報を取得し、樽から提供される製品のリストに基づいて、ユーザーにレコメンデーションを提供します。

 

Lion 社のグループテクノロジーおよびデジタルトランスフォーメーションディレクターのラム・カリャナスンダラム (Ram Kalyanasundaram) 氏は次のように述べています。「当社は、AI ツールを Joey というオーストラリア人のビール愛好家として世に出しました。特定店舗の特定ユーザー向けに独自にカスタマイズされたレコメンデーションを作成するために、Joey はビールの種類やその他の属性に関するユーザーの嗜好を取り込み、その店舗で提供できる樽生ビールと突き合わせます」

 

チームは、Lion のアプリが、外部で利用される大きな可能性を持っていることを認識しています。カリャナスンダラム氏は次のように付け加えます。「Lion のモバイルアプリは、従業員が Lion 製品を提供する店舗を見つけやすくすることを目的として構築されましたが、すべての消費者向けのアプリへと進化していることがわかります。このアプリは、Lion 製品を提供するパブに行くことを人々に促し、実際にそれらのパブへの客足を増加させています」

SAP BTP を選択してアプリを構築するもう 1 つのメリットは、SAP Business Suite の一部として SAP Build にすでにアクセスできることでした。ニーズを満たす別の製品を市場で探す必要はありませんでした。
ラム・カリャナスンダラム氏
Lion Pty Ltd、グループテクノロジーおよびデジタルトランスフォーメーションディレクター

新しいイノベーションを迅速に醸成

その瞬間をより有意義なものにするという目的に沿って、Lion 社は製品イノベーションの迅速な開発と市場投入に取り組んでいます。テクノロジーの面から考えると、同社は迅速に市場投入できるように、ビジネスに新しいテクノロジーを組み込む際、最大限の俊敏性と革新性を持って取り組む必要があります。

 

カリャナスンダラム氏は次のように述べています。「当社は SAP の膨大な知識を活用することを計画しており、間違いなく AI の次の革命に期待を寄せています。アプリケーションの冗長性を削減するために、SAP BTP、特に SAP Integration Suite を活用して実行したい作業のパイプラインがあります。また、より多くのサービスを利用して、お客様や消費者にもリリースできるソリューションを生み出したいと考えています」

 

グランデ氏は次のように同意します。「イノベーションに関しては、私たちはまだ氷山の一角に過ぎないと考えています。私たちができることはまだたくさんあり、SAP の今後のイノベーションが待ちきれません。私たちはまだスタートしたばかりであり、ツールで何ができるかを実験し、調べようとしているところなのです」

その他の導入事例

twitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixeltwitter pixel