Martur Fompak 社:カーボンフットプリントの透明性でサステナビリティを実現

SAP とともに歩む Martur Fompak 社のジャーニー
責任あるソリューションでモビリティの再構築に長期的に取り組んでいる Martur Fompak International 社は、サステナビリティを最優先事項だと考えています。自動車サプライヤーである同社は、SAP Sustainability Footprint Management ソリューションと SAP Business AI を活用し、さまざまな活動やコンポーネントが環境に与える影響を考慮し、十分な情報に基づいた選択を行っています。
| 業種 | 地域 | 企業規模 |
| 自動車 | トルコ、イスタンブール | 従業員 7,000 名 |
輸送関連の二酸化炭素排出量の削減率
カーシートによる二酸化炭素排出量の削減率
手動によるカーボンフットプリントの計算よりも高速
グループインテリジェントテクノロジー・シニアディレクター、Martur Fompak International 社
気候変動対策で自動車業界をリード
Martur Fompak International は、1985 年に設立され、世界有数の自動車サプライヤーへと成長しました。7 カ国に 30 の生産プラントを持つ同社は、カーシートシステム、内装、テキスタイルの設計や製造を行い、顧客リストには世界トップクラスの自動車 OEM が含まれています。
環境に配慮した事業運営に取り組む Martur Fompak 社は、サステナビリティの原則をコアビジネスプロセスに統合したいと考えていました。これを実現するには、サプライチェーン全体でカーボンフットプリントの計算を迅速に行い、各コンポーネント、原材料、活動が気候に与える影響を分析できるようにする必要がありました。そして、従業員や顧客がカーボンフットプリントに関する情報に簡単にアクセスし、二酸化炭素排出量削減につながる、環境にやさしい意志決定を行うことができるように、必要な情報を提供しなければなりませんでした。
グループインテリジェントテクノロジー・シニアディレクター、Martur Fompak International 社
AI を活用して ERP とサステナビリティデータを統合し、よりスマートなビジネスを実現
Martur Fompak 社は、サステナビリティへの取り組みを次のレベルへと引き上げるために、最新のテクノロジーに注目しました。この取り組みの基盤として、SAP Sustainability Footprint Management を導入し、わずか数日でこのソリューションを SAP S/4HANA Cloud Private Edition に統合しました。この ERP 統合により、同社はコアビジネスプロセス全体でカーボンフットプリントを追跡できるようになりました。
SAP Sustainability Footprint Management は、画期的で持続可能なコックピットカスタマイズプロジェクトにおいても重要な役割を果たしました。このプロジェクトでは、社内の設計チームや顧客が、シート、ドアパネル、ダッシュボードなどの車両コックピットをカスタマイズできる革新的なソリューションが開発されました。ローコードの SAP Build Apps 開発環境によって数日で作成されたモバイルアプリを活用し、ユーザーは希望するファブリックの画像をアップロードできます。すると、アプリが SAP AI Core インフラや SAP AI Launchpad を含む SAP Business AI オファリングを使用して、Martur Fompak 社のカタログから標準コンポーネントの代替品となる持続可能なファブリックを提案してくれます。選択後、ユーザーはバーチャルリアリティの「メタバース」でコックピットを表示し、ここで、SAP Sustainability Footprint Management のカーボンフットプリント分析により、各コンポーネントの環境への影響を把握することができるのです。
Martur Fompak 社には、SAP Sustainability Footprint Management を使用しているもう一つのエリアがあります。このソリューションを 620 のワークセンターと 100 のエネルギーアナライザーに統合し、エネルギー消費のカーボンフットプリントをリアルタイムで監視しています。さらに、SAP Sustainability Footprint Management と SAP Transportation Management アプリケーションを統合することで、定期的な配送ルートを最適化し、二酸化炭素排出量を最小限に抑えることができています。
グループインテリジェントテクノロジー・シニアディレクター、Martur Fompak International 社
持続可能な選択をすることで環境を保護
Martur Fompak 社が SAP Sustainability Footprint Management の使用で得た初期効果は顕著なものでした。コックピットカスタマイズプロセスを再考することで、カーシートによる二酸化炭素排出量を 3 分の 1 以上削減したのです。同時に、このソリューションと SAP Transportation Management を統合することで、輸送時の排出量を半分以上削減し、全体としてScope 3 の排出量を大幅に削減することもできました。
従業員や上級エグゼクティブは、SAP Sustainability Footprint Management の詳細な分析レポートにより、最新のサステナビリティ関連情報に迅速にアクセスおよびこれを共有し、日々の意思決定にサステナビリティに関する考慮事項を組み込むことができるようになりました。例えば、製品ライフサイクル全体の二酸化炭素排出量を追跡することで、シートフレームにグリーンスチールを使用したり、生産工程で再生可能エネルギーを増加したりすることができます。
SAP Sustainability Footprint Management でカーボンフットプリントの計算を行うと、手動で排出量を計算するよりも 50 倍以上高速に行うことができます。さらに、ソリューションと SAP S/4HANA Cloud Private Edition を統合することで、サステナビリティ関連データの収集は、以前に使用されていたスプレッドシートベースのプロセスよりも 75 倍高速になっています。これにより、Martur Fompak 社はサステナビリティの課題に俊敏に対応できるようになり、従業員は数字の計算ではなくサステナビリティ戦略に集中する時間を確保できるようになりました。
自動車産業をより持続可能な未来へと導く
Martur Fompak 社は SAP Sustainability Footprint Management を導入したことにより、原材料から顧客への配送まで、製品のライフサイクル全体にわたって製品に関連する排出量を追跡できるようになりました。この成果により、同社は 2026 年に施行される予定の新しいサステナビリティ規制で求められる基準を 2 年前倒しで満たすことができています。
Martur Fompak 社はこの間もサステナビリティ関連データとクラウド ERP ビジネスプロセスを統合する先駆的な取り組みを続けています。現在は、SAP Signavio Process Insights ソリューションを使用して、既存のサステナビリティ関連プロセスを分析し、将来最適化するエリアを特定しています。
このように持続可能なビジネスを推進することで、二酸化炭素排出量の削減をますます重要な優先事項として考える OEM 顧客と足並みを揃えることができています。しかし、同社の目標は、顧客がより持続可能な選択を行うことができるように必要な情報を提供し、満足させることだけにとどまりません。Martur Fompak 社は、自社の持続可能な意思決定に対する新しい AI ベースのアプローチが、最終的に自動車業界全体に変化をもたらし、自動車メーカーが地球に負担をかけない低炭素オプションを提供できるようになると考えています。
Martur Fompak 社については、以下の資料もご覧ください。
AI 主導の持続可能なイノベーション:自動車業界におけるコックピットカスタマイズの再定義(SAP Innovation Awards 2024 エントリー)