コンテンツにスキップする
画像:さまざまな高さの現代的なガラス張りのオフィスビル

Hyundai Elevator 社:唯一の正確な情報源によるサプライチェーンの最適化

SAP とともに歩む Hyundai Elevator 社のジャーニー

Hyundai Elevator 社は、ビジネス全体からの豊富なデータを利用して、日々イノベーションを行っています。しかし、SAP システムとサードパーティーシステムで構成された複雑なランドスケープの中で、重要なデータインサイトがサイロ化されていました。そこで、強力なデータインサイトをオンデマンドで活用するために、Hyundai Elevator 社は、SAP Data Warehouse Cloud などの SAP ソリューションを導入しました。

目標はシンプル化でした。そのため、データとアナリティクスへの単一のアクセスポイントを従業員に提供する必要がありました。SAP Data Warehouse Cloud と統合された SAP Analytics Cloud は、このユースケースに最適でした。

ジェンスー・ビュン(Jeansu Byun)氏
IT イノベーションマネージャー
Hyundai Elevator 社

課題

データに基づく意思決定の障壁の克服

Hyundai Elevator 社は、エレベーター、エスカレーター、および動く歩道市場におけるリーダーです。2020 年には世界最速のエレベーターを開発し、イノベーションの最先端に位置しています。また、自社製品の設置から保守に至るまで幅広いサービスを提供しています。エレベーターにおけるリーダーとしてイノベーションを続けるには、データランドスケープをシンプル化する必要があることを認識していました。

 

Hyundai Elevator 社のデータランドスケープは非常に複雑で、データはさまざまな地域でサイロ化され、フラットファイル、外部データベース、さらには SAP システムとサードパーティーシステムの異種混在環境に分散していました。同社の部門や地域のほとんどは、SAP ERP アプリケーションと SAP Supplier Relationship Management アプリケーションを独自にインストールして利用していました。

 

唯一の正確な情報源がないため、データの信頼性の乏しさに苦慮していました。重要な意思決定の際に頼りにしているデータが正しいのか、最新のものなのか、従業員にはわからなかったのです。

 

「矛盾が数多く発生していました。場合によっては、ERP 内のデータが更新されず、サブシステムにしか最新のデータが存在しないこともありました」と、Hyundai Elevator 社の IT イノベーションマネージャーであるジェンスー・ビュン氏は言います。

 

そのため、従業員は他部門に対し、データを Microsoft Excel 添付文書としてメールで送信するよう依頼するようにしました。データが送られてくると、時には複数の部署から送られてくることもあり、分析を始める前に、従業員が手作業でデータを結合し、処理しなければなりませんでした。

 

面倒な依頼プロセスにより、各部門のデータのサイロ化がさらに進んだほか、間違いの元になる重複や新しいアナリティクスプロジェクトの遅延も発生しました。また、管理職も Microsoft PowerPoint や Excel に分散したデータと格闘することを余儀なくされました。

 

重要なデータが分散したことで、データをリアルタイムに概観することが不可能になり、社内のチーム全体にわたって意思決定が困難になりました。

SAP Business Technology Platform のおかげでデータが一元化され、アクセスと分析が容易になり、ビジネス成果を迅速に達成できるようになっています。

ジェンスー・ビュン(Jeansu Byun)氏
IT イノベーションマネージャー
Hyundai Elevator 社

ソリューション

ビジネス全体からのインサイトに基づくイノベーション

Hyundai Elevator 社は、SAP Data Warehouse Cloud ソリューションをサポートするために SAP HANA Cloud データベースを選び、2 つを組み合わせることで、より優れたデータ戦略を実現しています。SAP Data Warehouse Cloud は、データソースを一元化して唯一の正確な情報源を構築することにより、同社のデータランドスケープをシンプル化しました。このソリューションは、SAP とサードパーティーのデータソース、サードパーティーツール、およびアプリケーションに接続します。

 

また、Hyundai Elevator 社は、外部データソース、ERP システム、購買管理 (SRM) システムを接続して、SAP Data Warehouse Cloud 内に 1 つの堅牢なデータレイヤーを構築しました。現在では、自社のエレベーター、製造実行システム、および海外子会社の ERP からの IoT データを統合できるようになっています。このようにして、複数のデータソースにまたがるすべてのデータモデルを SAP Data Warehouse Cloud 内に存在させて、データアクセスの一元化を実現しています。

 

現在、同社の IT チームは、会計をはじめとする各部門向けに特定のデータ接続による仮想業務環境を構築する権限が与えられています。これらのスペースは、ビジネスユーザーが企業データをモデル化したり、CSV ファイルなどのローカルデータのアップロードや統合を行ったりすることができる隔離環境を提供します。一方、会計部門のビジネスユーザーはセルフサービス方式でデータにアクセスできるほか、SQL エディターやグラフィカルエディターを使用してデータ自体をモデル化することもできます。SAP Data Warehouse Cloud の Business Builder 機能を使用すると、ビジネスエンティティーや関係をビジネス言語で表現することができ、ユーザーがデータを理解するのに役立ちます。

 

ユーザーは、SAP Data Warehouse Cloud でデータをモデル化した後、統合された SAP Analytics Cloud ソリューションに切り替えて、ビジュアル化、分析、レポートの作業を行うことができます。Hyundai Elevator 社は、受注から販売、保守に至るまでのサプライチェーンに対するユーザーの理解を深めるダッシュボードを構築しました。SAP Analytics Cloud には直感的なビジュアル化機能が組み込まれているため、ビジネスユーザーは、それまでにデータ分析経験がなくともすばやくインサイトを得ることができます。また、ソリューションのスマートインサイト機能を使用すれば、機械学習と AI のサポートによってトレンドとインサイトを明らかにすることもできます。SAP Analytics Cloud は、ビジネスの包括的な概観を示すリアルタイムダッシュボードをサポートしており、管理職の意思決定の改善を支援します。

 

さらに、バージョン管理やバリュードライバツリーなどの計画機能を使用すれば、直感的なビジュアル化や組織全体の容易なコラボレーションにより、シナリオ計画をシンプル化できます。

導入成果

画期的なデータインサイトにより、従業員の能力を強化

Hyundai Elevator 社のデータサイロは、SAP Data Warehouse Cloud によって解消されました。

 

会計部門のビジネスユーザーは、より的確なビジネスインサイトとセルフサービス方式のすばやいデータアクセスによって能力が強化され、アナリティクスプロジェクトを即座に開始することができます。また、SAP Data Warehouse Cloud によってデータモデリングが処理されるようになったことで、プロジェクトが迅速化され、ERP システムが過負荷で停滞することがなくなりました。

 

SAP Analytics Cloud のダッシュボードは、現場の管理職や従業員のデータに基づくリアルタイムの意思決定を支援します。ビュン氏は、「統一されたレポートプラットフォームである SAP Analytics Cloud に、フィールド業務レポートを移行しました。この移行により、データの正確性と整合性が改善されただけでなく、時間も節約されています」と語ります。また、SAP Analytics Cloud のスマート機能により、「データから、これまで見逃していたかもしれない多くのビジネスインサイトが得られることを期待しています」と付け加えています。

 

SAP のデータおよびアナリティクスの統合基盤により、Hyundai Elevator 社はデータ量、品質、および用途を組み合わせてデータ価値を生み出すエンドツーエンド戦略というデータバリューフォーミュラを活用できるようになっています。SAP Data Warehouse Cloud は、企業によるデータ品質の向上を実現し、SAP Analytics Cloud は、従業員によるデータ活用を支援します。

 

Hyundai Elevator 社は、SAP Business Technology Platform により、SAP およびサードパーティーのアプリケーション/データ/ビジネスプロセスの統合、データからの価値創出、拡張性を通じて、俊敏性、ビジネスバリュー、継続的なイノベーションを実現しています。

今後の計画

インテリジェントなデータ戦略で業界の未来を形成

今後、Hyundai Elevator 社は SAP Data Warehouse Cloud にある 0.5 TB のデータを年内には 1 TB に増強する予定です。また、インコンテンツネットワークを活用し、データから素早く価値を引き出すことも計画しています。SAP の事前構築済ビジネスコンテンツには、SAP Data Warehouse Cloud のデータソースの接続や一元化のための事前定義済モデル、SAP Analytics Cloud 用の事前構築済アナリティクスダッシュボードなどがあります。

SAP による Hyundai Elevator 社の業務改善支援

主なビジネス成果とメリット

  • ERP、SRM、およびその他のコアビジネスシステムの異種混在のランドスケープ全体にわたるデータを一元化
  • 従業員へのセルフサービス方式のアナリティクスを提供
  • メールやスプレッドシートに依存した手作業主体のデータ共有プロセスを排除
  • SAP、サードパーティー、およびその他のアプリケーションやシステムからのデータに基づく唯一の正確な情報源を確立

導入したソリューションとサービス

  • SAP HANA Cloud:SAP Business Technology Platform のクラウドベースのデータ基盤として機能します。
  • SAP Data Warehouse Cloud:データをビジネスコンテキストに結び付けて、データに基づくリアルタイムの意思決定を実現します。
  • SAP Analytics Cloud:SaaS (Software as a Service) を通じて幅広い強力なアナリティクス機能を提供します。
  • SAP Business Technology Platform (SAP BTP):データ管理、アナリティクス、AI、アプリケーション開発、統合の機能を 1 つの統一された環境にまとめたプラットフォームです。

 

Hyundai Elevator 社について

Hyundai Elevator 社は、業界を変革するエレベーター、エスカレーター、および動く歩道を開発・製造しています。また、自社製品の設置から保守に至るまで幅広いサービスを提供しています。

業種 地域 企業規模
産業用機械製造 イチョン(韓国) 従業員数 1,000 人以上

その他の導入事例を見る

先頭に戻る