Adam Foods 社:データの可視化からサステナブルな包装を実現
グローバルなソリューションでローカルな法規制に対応
Adam Foods 社にとってサステナビリティは最優先事項です。同社が包装に注力しているのは、中身と同じくらい、外側も重要であると考えているからです。SAP Responsible Design and Production ソリューションを活用することで、同社は刻々と変化する世界の環境規制に対応するために必要なデータの可視化を実現しています。その第一歩として、スペインのプラスチック税への対応から着手しました。
| 業種 | 地域 | 企業規模 | パートナー |
| 食品・消費財 | スペイン、バルセロナ | 従業員数:3,000 人 | Minsait 社 |
統合サステナビリティ機能を備えたデータソースの数
税制上の優遇措置により初年度達成見込みの ROI
展開を計画している対象国数
Adam Foods 社、IT・デジタルトランスフォーメーションリード
外部環境への対応は内部データの整備から
1 世紀以上にわたり、クッキーやスープ、パテ、焼き菓子、蜂蜜、そしてパンの製造・販売を手掛けてきた Adam Foods 社は、その美味しい一口一口にサステナビリティを練り込んでいます。同社は製品の栄養バランスを最適化するため、持続可能な原材料を慎重に厳選しています。スペインのバルセロナに拠点を置く同社は、街角の小さな商店から世界的なスーパーマーケットチェーンまで、75 カ国以上の顧客に製品を届けています。
スペインで導入されたプラスチック税をきっかけに、Adam Foods 社はこれを単なる規制遵守の枠に留めない好機と捉えました。同社は国際的な報告能力を拡張すると同時に、意思決定の指針としてサーキュラリティの原則をより確実に機能させようと考えたのです。
持続可能な食料生産を通じて環境負荷を軽減するという強い決意のもと、同社は、包装に関するデータを一元化し、納税申告書の作成を自動化し、トラッキングの効率を高めるためのソリューションを必要としていました。
既存のランドスケープを活かし、データを一元化および統合する
批評家であり、かつ完璧主義者だと自らを称する Adam Foods 社は、うまくいっているものをさらに磨き上げ、改善が必要なものをどうサポートすべきかを熟知しています。同社はソリューションとして SAP Responsible Design and Production を選択し、導入の牽引役として、高い評価と信頼を得ている SAP パートナーである Minsait 社を迎えました。
第 1 フェーズは、Adams Food 社の事業活動およびサプライヤーから、包装材に関するデータを収集することが中心でした。ロジスティックスチェーン全体を分析することで、包装に関する一元化されたデータソースを構築しました。新しい機能には、拡張生産者責任 (EPR) に基づく拠出金およびプラスチック税に対する計算・報告機能が含まれています。また、プロジェクトの初期段階で重要な課題として浮上していた、文書や請求書の追跡機能も改善されることとなりました。
SAP ERP 上に構築されている既存のランドスケープを活用することで、スムーズなシステム統合とデータの再利用が可能になります。さらに、製品ポートフォリオに対する理解が深まり、リスクや影響の予測精度も向上します。
サステナビリティデータと財務データへのアクセスによる可視性の向上
Adam Foods 社にとって、包装材料の可視化を実現できたことは大きな利点となりました。単一のマスターデータソースを構築したことで、サプライチェーン全体への包装材関連規制の影響を分析できるようになりました。その結果、最適な材料の推奨が可能となり、包装をより環境に優しいモデルへと進化させるのに役立っています。また、同社はプラスチック税の算出や納税申告書の社内作成が可能になり、欧州連合 (EU) の規制に基づくスペインのプラスチック税義務に対しても、先を見越した管理と遵守を実現しています。
ソリューションのダッシュボードでは、国、規制、データの特性ごとに集約された詳細なオペレーションレポートも提供されます。ERP データとの統合、可視性の向上、そしてロジスティクス伝票や請求書の追跡可能性の改善により、同社の拡張事業者責任 (EPR) への取り組みとコンプライアンスが強化されています。
さらに、信頼性の高いマスターデータとトランザクションデータが利用可能になったことで、納税額の軽減が見込まれることから、Adam Foods 社はこのソリューションへの投資を 100% 回収できると期待しています。
Adam Foods 社、税マネージャー
小さな行動から、大きな変革を
「一人ひとりの小さな行動の積み重ねが、やがて大きな成果を生む」という信念に基づき、Adam Foods 社は「Gotitas(ゴティータス:スペイン語で『小さな雫』の意)」というサステナビリティ戦略を確立しました。この戦略の成功の秘訣は、国連の持続可能な開発目標 (SDGs) に沿った環境・社会・ガバナンス (ESG) の基準を、日々の活動や意思決定に組み込み、サステナビリティを具現化している点にあります。
将来に向けて、同社は第 2 フェーズとして、SAP Responsible Design and Production をポルトガル、ハンガリー、ルーマニア、ポーランドへと展開する計画です。また、EU の包装および包装廃棄物規則 (PPWR) など、今後施行される規制も見据えて積極的に動いています。さらに、サプライヤーのサステナビリティデータの取り込み継続や、より深いインサイトを得るためのアナリティクスの実行、そしてさまざまな EPR(拡張事業者責任)レポートを作成するためのユーザー研修などを通じて、スペイン国内の追加規制にも先んじて対応しています。
サステナビリティと人々の健康をつなぐ重要な鍵は、食品そのもの、そしてその生産・加工・包装の方法にあります。Adam Foods 社は、自社の「小さな行動」が世界的な模範となり、世界中の企業が包装戦略を再考し、単なるコンプライアンスを超えて、循環型ソリューションへと投資することを後押ししたいと願っています。
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主要パートナー
Indra Group の傘下にある Minsait 社は、新しいデジタル環境と破壊的技術において業界を牽引するリーディングカンパニーです。同社は革新的なソリューションとサービスを通じて、ビジネスと社会の変革を推進しています。本プロジェクトにおいて、Minsait 社は、SAP Responsible Design and Production を軸としたデジタルトランスフォーメーションと統合の専門知識を提供し、実装を主導しました。