夕日に染まるソーラーパネル

Sonnedix 社:次世代型クラウド ERP の活用により、再生可能エネルギーの生産拡大と持続可能な成長を実現

SAP のお客様 Sonnedix Power Holdings Limited のロゴ

レガシーシステムから SAP Cloud ERP への移行

持続可能エネルギーの生産者である Sonnedix Power Holdings Limited は、13 のレガシーシステムを SAP Cloud ERP ソリューションに統合することで、10 カ国に及ぶ業務を合理化しました。業務効率の向上、月次決算の迅速化、そしてグローバルなインサイトの活用が可能になったことで、同社は現在、世界中の顧客へ継続的かつ信頼性の高い効率的な再生可能エネルギーを供給するための強力な体制を整えています。

業種地域企業規模
電力・公益事業英国、ロンドン従業員数:550 人
2 倍

英国における月次決算の高速化

10

世界 10 カ国で一斉稼働にかかった月数

500 以上

SAP Cloud ERP 上に展開した法的実体数

私たちは財務システムを刷新し、SAP Cloud ERP 上でグローバルプロセスの共通化を実現しました。当社史上初めて、全事業にわたる統合された単一の ERP ソリューションを構築できたことで、データに基づいたインサイトの獲得、プロセスの改善、高度な財務統制が可能になりました。
サム・パックウッド (Sam Packwood) 氏
Sonnedix Power Holdings Limited、グループ・ファイナンシャル・コントローラー

複数のシステムに分散した財務・運用データの活用に苦慮

2009 年に設立された Sonnedix Power Holdings Limited は、手頃な価格のグリーン電力の提供に注力する、世界をリードする国際的な再生可能エネルギー生産者です。15 年以上に及ぶ持続的な成長の過程で、同社は再生可能エネルギープロジェクトの長期的な開発、建設、運営において確かな実績を築き上げてきました。成長著しい同社は、この 3 年間で運用発電容量を倍増させています。

 

しかし、10 カ国にわたる業務を 13 の異なる ERP システムで運用していたため、各国のプロセスにばらつきが生じており、ビジネスフローの一貫性や、現地規制への効率的な対応能力に影響を及ぼしていました。

 

レポート作成や意思決定のために、財務チームが手作業でデータの特定・照合・要約を行わざるを得ず、Sonnedix 社は、この付加的な複雑さが、エネルギーセクターにおける既に複雑な運用要件をさらに増大させていると認識していました。財務チームの規模が提供するビジネス価値に見合わず、肥大化して非効率であると認めた Sonnedix 社は、業務を一つのグローバル ERP ソリューションに集約すべき時が来たと判断したのです。

私たちの狙いは、13 の異なる ERP システムを統合し、財務データの情報源を一本化することでした。それにより、財務部門がタイムリーなデータインサイトを活用して、グローバルな事業運営を支えられる体制を整えたいと考えたのです。
サム・パックウッド (Sam Packwood) 氏
Sonnedix Power Holdings Limited、グループ・ファイナンシャル・コントローラー

オペレーショナルエクセレンスの追求とグローバルプロセスの共通化

トランザクションレベルでの財務データの情報源を一本化するため、Sonnedix 社は SAP Cloud ERP を採用しました。同社のグループ・ファイナンシャル・コントローラーであるサム・パックウッド氏は、次のように説明します。「当時、私たちが事業展開していた 10 カ国のうち、2 カ国で SAP ソリューションを利用していましたが、SAP Cloud ERP が提示する機能性、拡張性、接続性の高さには感銘を受けました。このソリューションであれば、リアルタイムのデータ処理と高度な分析が可能になり、情報に基づいた迅速な意思決定ができるようになると確信したのです」

 

SAP Cloud ERP の導入により、Sonnedix 社は SAP が提供するベストプラクティスに基づいたワークフローを使って「P2P(調達から支払い)」、「O2C(受注から入金)」、「R2R(記録から報告)」のグローバルビジネスプロセスを採用することができました。また、従来の財務・サポートシステムを廃止し、IT 環境の複雑さを解消することにも成功しています。パブリッククラウドオファリングにより、自動アップデートを通じて、システムは常に最新のイノベーションや強化されたセキュリティ機能が適用された状態に保たれます。さらに、SAP Business Technology Platform (SAP BTP) によって、SAP Cloud ERP と他のクラウドサービスやアプリケーションとの連携が容易になり、より強固な繋がりを持つ、俊敏なビジネス環境が構築されています。

 

プロジェクトの実行にあたり、Sonnedix 社は各国ごとに詳細な移行モデルを策定しました。社内プロジェクトチームに外部コンサルタントを加え、さらにグローバルな財務チーム全体にチェンジエージェントやスーパーユーザーのネットワークを構築し、10 カ月間で 3 フェーズに分けた展開を実施しました。これにより、各ステップで得た学びを次の展開モデルの改善に活かすことができました。また、ビジネスプロセスの変更と新機能導入に伴うギャップを埋めるために、社内チームによるユーザートレーニングを実施しました。

 

SAP Cloud ERP の導入成功に続き、Sonnedix 社は組織全体をカバーするマネジメント情報層として SAP Analytics Cloud ソリューションを導入しました。これにより、拡張計画および分析が可能になりました。

SAP Cloud ERP の導入によって、オンプレミスのインフラが不要になり、IT コストの削減とメンテナンスの簡素化が実現しました。また、導入時の設定負荷を軽減し、グローバルで足並みを揃えるために、私たちは SAP が推奨するベストプラクティスに基づいたプロセスを採用したのです。
サム・パックウッド (Sam Packwood) 氏
Sonnedix Power Holdings Limited、グループ・ファイナンシャル・コントローラー

SAP Cloud ERP で未来を照らす

Sonnedix 社は、チリ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ポーランド、ポルトガル、スペイン、イギリス、そしてアメリカの全拠点において、SAP Cloud ERP を単一のグローバルインスタンスとして導入することに成功しました。

 

SAP Cloud ERP の採用により、同社はシステムに組み込まれた統制機能を活用しながら、標準化されたベストプラクティスに基づくワークフローに沿って、グローバルな事業運営を行うことが可能になりました。財務チームは現在、単一のシステムから信頼性の高い適切なデータとインサイトを提供できており、以前は不可能だったグローバル規模でのトランザクションレベルの詳細データの活用を実現しています。また、SAP のデータ構造によって、会社コード、原価センター、利益センター、プロジェクトといった多角的な視点での分析基盤が整い、経営レポートの作成スピードは劇的に向上しました。

 

手作業の削減と処理の効率化により、同社ではすでに月次決算サイクルの高速化という成果が現れています。パックウッド氏は次のように語っています。「経営層からの財務に関する問い合わせに対して、より迅速に回答できるようになりました。また、将来的なグローバルインサイトを提供するためのデータ蓄積も進んでいます」

 

SAP Cloud ERP への移行により、同社はこれまでに 13 のレガシー財務・サポートシステムを廃止することができ、IT 環境の複雑さを大幅に解消しました。こうしたプロジェクトによる一連の改善により、Sonnedix 社は、再生可能エネルギーの発電拠点を追加する際、1 拠点あたりにかかる運用コストの抑制を実現しました。その結果、開発ポートフォリオ全体におけるコスト競争力が高まり、より多くのプロジェクトを成功に導いています。

 

パックウッド氏はさらに次のように付け加えました。「これらすべての改善は、持続可能で手頃な価格の電力を顧客に提供するという、Sonnedix のビジョンを力強く支えてくれています」

SAP Cloud ERP での月次決算は、13 のレガシーシステムを利用していた頃に比べ、格段にスピードアップしました。単一のソリューションで作業を行うことで、購買依頼から銀行取引明細に至るまでのプロセスをリアルタイムで把握できるようになり、データの移動や照合作業の必要性が減少したからです
サム・パックウッド (Sam Packwood) 氏
Sonnedix Power Holdings Limited、グループ・ファイナンシャル・コントローラー

AI 機能を活用したビジネスプロセスの最大化

SAP Cloud ERP の導入により、Sonnedix 社は将来を見据えた事業基盤を構築し、ビジネスニーズに応じて他の SAP ソリューションをスムーズに追加導入できる環境を整えました。これには、SAP Ariba、SAP Concur、SAP SuccessFactors などが含まれます。

 

同社はすでに、SAP Cloud ERP に組み込まれた AI 機能を活用しており、光学的文字認識 (OCR) による請求書管理の自動化などを実現しています。さらに、Joule コパイロットを最適に展開する方法も検討中です。これにより、ソリューションの活用を最大限に引き出し、新たな次元のオンボーディングやユーザー定着を促進しようとしています。

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