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三井情報:積極的な支援でデジタル変革の旅に乗り出す

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イノベーション実現に向けた基盤構築

システムインテグレーターである三井情報株式会社(三井情報)は、デジタルインフラの強化と業務効率の向上を目指し、変革のジャーニーを開始させました。SAPソリューションを活用することで、複雑化する現代のITニーズに的確に対応し、目覚ましい成果を収めています。三井情報は、さらなるイノベーションの実現に向け、その基盤を着実に築いています。

業種地域企業規模
プロフェッショナルサービス日本、東京従業員数 2,671人
SAPの技術は、単にその製品を採用するだけではその力を発揮できません。製品思想を理解し、製品の特長を活かした実装をして初めて大きな価値を生み出すものと考えています。過去にSAP製品をうまく使いこなせず苦労した経験も多かったため、今回の BTPの最新環境であるCloud Foundryランタイムへの移行に際して、あらためてBTP技術と正面から向き合い当社なりに解釈し、PoCを通じてProduct Specialistと答え合わせをしました。
新濱 俊典
三井情報株式会社 経営企画統括本部 デジタル戦略推進部 部長

プロセス強化に向けた柔軟なシステム拡張基盤の確立

三井情報株式会社(三井情報)は、長年にわたりシステムインテグレーション分野のリーダーとして、多様な顧客に包括的なITソリューションを提供してきました。三井グループの一員として、三井情報は常に卓越したイノベーションを追求しています。社内のITインフラを近代化する取り組みの中心には、同社のデジタル戦略推進部門が位置づけられています。

 

2020年、三井情報はSAP S/4HANA Cloud Public Editionを採用し、クラウドソリューションの活用への大きな一歩を踏み出しました。この決断は、プロセスの簡素化と業務効率の向上という課題に対応するためのものでした。Fit-to-standard アプローチにより堅固な基盤が構築されましたが、同時に、業務に最適化されたシステム拡張によるさらなる改善の可能性も見出しました。この取り組みは、SAPの各種ソリューションの理解を深める事からスタートし、それを三井情報の戦略目標に適合させることを重視しました。

SAPのエキスパートとの議論を通じて正しい製品理解を得ることができ、CAPフレームワークに則ってより少ない労力で効率よくアプリを構築するためのノウハウを学びました。直接的にはこのようなノウハウの蓄積が、今後の開発・運用保守費用の低減に繋がるものと考えています。また間接的にはSAPパートナーとしての知財の蓄積という観点も大きいと捉えています。
新濱 俊典
三井情報株式会社 経営企画統括本部 デジタル戦略推進部 部長

変革を成功に導くための最適なツールの選定

SAPソリューションの選定は、三井情報のデジタルトランスフォーメーションにおいて極めて重要なフェーズでした。同社は、高い機能性とスケーラビリティを備えたSAP S/4HANA Cloud Public Editionを選択。これにより業務機能を統合し、リアルタイムのインサイトを得ることで部門間の連携を強化しました。

 

さらに、 SAP Business Technology Platform (SAP BTP)上のSAP HANA CloudSAP Analytics Cloud などのソリューションも活用。これらによりプロセスの自動化やデータ統合が促進され、業務全体の効率が向上しました。また、SAP S/4HANA Cloud Public Editionでの成功体験を踏まえ、SAP BTP向けのPreferred Success, expanded editionサービスを採用。SAP BTPの最新環境への移行、パフォーマンス問題の解決と情報システムの最適化にあたり、SAPの専門家の検証と助言が不可欠でした。

 

SAP BTPのカスタマーサクセスマネージャー(CSM)との連携も、極めて有益なものでした。三井情報はCSMと共にBTPの活用度や成熟度を評価し、目標達成に向けた活動を計画。具体的には、既存の開発物をBTPの最新環境への移行や、パフォーマンス改善の取り組み、製品の活用に関するベストプラクティスの知識蓄積に取り組みました。SAPの技術者による専門知識の支援を受けながら、三井情報は複雑なデジタル変革を自信をもって現在も推進しています。

コスト削減、業務効率化、SAPからのナレッジ移管によるシステム管理の自走化走化

SAP BTP向けのPreferred Success, expanded editionサービス導入から約1年導入から約1年、三井情報は大きな成果を実感しています。その一つが、開発および保守コストの削減です。SAPの製品設計思想を踏まえ、PoC(概念実証)を通じて貴重な導入ノウハウを獲得。SAPの専門家とのディスカッションやガイダンスにより、各ソリューションの理解と応用の幅をさらに広げることができました

 

SAPパートナーとしての知的資産の向上も大きな成果の一つです。三井情報はイノベーティブなソリューションを開発・提供する能力を高め、業界におけるリーディングカンパニーとしてのポジションを確立しつつあります。SAPとの協業により、継続的改善を重視する企業文化が育まれ、プロセスの最適化とお客様への価値提供に注力しています。

 

また、パフォーマンスチューニングの取り組みによりシステム効率が向上し、より多くの業務負荷にも柔軟に対応可能となりました。SAP BTPの新しい環境である Cloud Foundry ランタイム への移行により、より柔軟でスケーラブルな環境を実現し、三井情報の成長・拡張戦略を力強く支援しています。全体として、SAPとのパートナーシップは、三井情報のデジタル変革の推進において重要な役割を果たしており、確かな成果をもたらしています。

デジタル変革の可能性をさらに拡大

今後も三井情報は、クラウドネイティブな開発と業務最適化の追求を続けていきます。SAP BTPの最新環境であるCloud Foundryランタイムへの移行や、SAP Cloud Application Programming Modelを用いたアプリケーション開発は、引き続き重点領域です。開発の生産性と品質向上に向けて、SAPからの継続的な専門的アドバイスを活用しています。

 

三井情報の今後のデジタル戦略では、個別業務への最適化・カスタマイズが重要な要素となります。SAPソリューションの柔軟性を生かし、ユースケースごとの価値創出を目指しています。また、同社はスーパーコンピュータを活用した大規模言語モデル(LLM)の学習にも着目しており、先進技術と継続的な学習の統合を通じて、更なる競争力を高めようとしています。

 

三井情報のSAPとの取り組みは、戦略的な意思決定と緊密な連携、そして数々の成果によって支えられてきました。このパートナーシップにより、三井情報はデジタル変革の複雑さを乗り越え、自信を持って目標を実現しています。今後もSAPとの協業は、イノベーションと卓越性を支える原動力として、三井情報の成功を支えていくことでしょう。

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