オフィスでノート PC を使って作業する女性

IBM 社:企業全体で見積から回収までのプロセスを刷新して、請求とキャッシュフローの成果を向上させる

SAP のお客様 IBM 社のロゴ

クラウド ERP による待ち時間の短縮と成約率の向上

ハイブリッドクラウド、AI、コンサルティングのグローバルリーダーである IBM 社は、見積から回収までの業務の戦略的刷新に着手しました。IBM Power Virtual Server 上での RISE with SAP ジャーニーにより、同社は SAP Cloud ERP Private を活用して、業務の俊敏性を高め、収益を加速し、全社規模の成長のための拡張可能な基盤を構築しました。

業種地域企業規模パートナー
ハイテクニューヨーク州アーモンク従業員数:30 万人以上IBM コンサルティング 社
83%

請求書処理サイクル時間の短縮率

72%

支払の自動照合率

40%

契約登録サイクル時間の短縮率

当社にとって、スピード、価値、成長、効率がすべてです。IBM Power Virtual Server 上での RISE with SAP ジャーニーにより、SAP Cloud ERP Private を見積から回収までの変革の原動力にすることで、当社はこの目標を達成できます。
デビッド・アッカーマン (David Ackerman) 氏
IBM Corporation、SAP S/4HANA プラットフォーム担当ディレクター

オンプレミスの見積から回収までのシステムを刷新して、複雑性に対処

IBM 社は、AI やクラウドソリューションからプロフェッショナルサービスまで、大陸をまたがるイノベーションの先駆者として世界的に認められています。しかし、ハイブリッド、クラウド、AI、ビジネスサービスを提供するこの世界的な大企業ですら、増大する社内の課題に直面していました。オンプレミスの見積から回収までのシステムの複雑性が高まり、ビジネスのペースに対応できなくなっていました。

 

さまざまな事業部門にわたって 15 万人を超えるアクティブユーザーを抱える IBM 社のオンプレミス ERP 環境は、見積から回収までのワークフローをサポートしており、このワークフローは、カスタムコード、地域固有のプロセス、サイロ化したツール、手作業での引継ぎを含めて、時とともに進化してきました。これらの問題が、業務を遅延させ、生産性に影響を与えてきました。

 

IBM 社のリーダーは RISE with SAP ジャーニーを評価した後、この課題を変化のきっかけに変える機会を見出しました。SAP のお客様でもあり、重要な戦略的パートナーでもある IBM 社は、専門知識があり適切なテクノロジーとサービスにアクセスできるという、有利な立場にありました。ビジョンは明確でした。見積から回収までのプロセスを内側から刷新することです。

 

IBM 社の欧州、中東、アフリカにおける見積から回収までの業務担当バイスプレジデントのジェレ・グロス (Jelle Gros) 氏は次のように述べています。「システムが『これが、そのアプリケーションです。これを使ってください』と言えば、変革は大幅にスピードアップします。この考え方を持って、スマートで迅速な、拡張可能な企業への道を切り開く準備ができました」

SAP S/4HANA Cloud Private Edition は、より複雑な問題を解決し、AI を活用して機能を強化するための基盤を築いています。
シリシュ・ゴッティムッカラ (Sirish Gottimukkala) 氏、
IBM Corporation、SAP S/4HANA デリバリー担当ディレクター

クラウド ERP とインフラを組み合わせて円滑な企業運営を実現

RISE with SAP ジャーニーによるガイダンスと、IBM Consulting 社の支援により、同社はプロセスを統合し、自動化を強化し、グローバルオペレーション全体でチームがより効率的に業務を実施するための、最新の ERP 基盤を導入できました。見積から回収までのプロセスを標準化するために、IBM 社は SAP S/4HANA Cloud Private EditionIBM Power Virtual Server および IBM Cloud を組み合わせました。これにより、IBM Power プラットフォーム上の SAP ソフトウェア環境をオンプレミスからクラウドに移行する際の、迅速な移行パスを提供し、複雑さを軽減することができました。

 

この変革によって、直感的なダッシュボードを介したリアルタイムの可視性と、契約登録、請求、支払照合などの重要な手順の自動化が実現しました。債権管理用の AI 主導ツールを追加することで、同社は入金の 72% を自動化できました。

 

役割別のダッシュボードを提供し、ユーザーエクスペリエンス用のレスポンシブな設計を行うために、SAP Fiori アプリも導入されました。プロジェクトマネージャーは、契約や請求書の期日を一目で追跡し、引継ぎや遅延を削減できます。さらに、従業員はデータの検索や更新の追跡に時間を割くことなく、必要な情報をすぐに入手できます。

 

IBM 社は、長期的なクラウド ERP 戦略の一環として、clean core アプローチに取り組んでいます。同社は SAP Signavio ソリューションを使用して、現在のプロセスのベースラインの設定と分析を行い、シンプル化と調整が即座に価値をもたらす領域を特定することを計画しています。この統制のとれたアプローチによって、カスタムコードを最小限に抑え、標準化されたモジュール型プロセスを優先して、柔軟で、いつでもアップグレード可能な、イノベーションに対応したクラウド ERP ランドスケープを維持できます。

見積から回収まで、記録からレポートまで、計画から納入までの各プロセスを支援する全体的なインフラを縮小できました。SAP S/4HANA Cloud Private Edition を活用することで、規模と効率性がより最適なものになりました。
シリシュ・ゴッティムッカラ (Sirish Gottimukkala) 氏、
IBM Corporation、SAP S/4HANA デリバリー担当ディレクター

最新の ERP 基盤で測定可能なビジネス成果を実現

IBM 社は測定可能な価値を引き出すことに重点を置き、SAP S/4HANA Cloud Private Edition を活用して見積から回収までのプロセスを再構築することで、業務の複雑さを戦略的優位性へと迅速に変えました。これにより、より迅速なワークフロー、よりスマートな意思決定、グローバル規模でのチームの強化という効果が生まれました。

 

IBM 社は、見積から回収までのプロセスを刷新することで、企業全体で拡大し続ける有意義なビジネス成果を実現しました。同社は請求処理サイクル時間を 83% 短縮し、複雑なコンサルティングシナリオにおいて 80% のタッチフリー請求を実現し、迅速なキャッシュフローを促進して、カスタマーエクスペリエンスを強化しました。さらに、売掛金に関するクレームが 20% 減少し、契約登録が 40% 迅速化され、決算処理が加速されました。

 

数字の枠を超えて、IBM 社の全チームは今や一貫したユーザーエクスペリエンスや直感的なツールのメリットを享受しており、日常業務がより効率的で快適なものになっています。かつてはデータの追跡や複数チームの関与が必要だったタスクが、今や数分で実行できるようになり、生産性や俊敏性が全体的に向上しています。

 

「これまでは、システムランドスケープが断片化していました。今では、従業員に調和のとれたエクスペリエンスと一貫性のある情報を提供しています」と IBM 社の SAP S/4HANA デリバリー担当ディレクター、シリシュ・ゴッティムッカラ氏は語ります。

 

特にプロジェクトマネージャーは、かつてないほどの自律性を手にしています。実用的なインサイトにオンデマンドでアクセスできるため、プロジェクトを常に把握し、問題を迅速に解決し、より価値の高い仕事に時間を割くことができます。また、チームの効率が向上し、カスタマーエンゲージメントがより円滑になります。

 

これらの改善により、IBM 社は市場の変化や顧客の要求により迅速に対応できる態勢を整えています。

当社は SAP ソリューションに全力で取り組んでおり、一緒に市場に参入しようと考えています。この見積から回収までの変革は、当社の取り組みを示す中核的な事例です。
デビッド・アッカーマン (David Ackerman) 氏
IBM Corporation、SAP S/4HANA プラットフォーム担当ディレクター

継続的なプロセスイノベーションによるグローバル変革の推進

見積から回収までの変革は、IBM 社にとって終点ではなく出発点です。IBM 社の SAP S/4HANA プラットフォーム担当ディレクター、デビッド・アッカーマン氏は次のように述べています。「当社は SAP S/4HANA Cloud Private Edition のグローバル展開を完了することに重点を置いています。単一のデジタルバックボーン上に、会社全体の 1 つのグローバルな見積から回収までおよび財務プロセスを構築したいと考えています」

 

しかし、標準化はこのジャーニーの一部にすぎません。非効率性の排除、プロセスのシンプル化、AI による自動化に継続的に取り組むことも、同じように重要です。IBM 社は、SAP Signavio ソリューションを活用して、継続的な改善のための基盤を築き、SAP Business Technology Platform と統合して、データオーケストレーションとクロスシステム分析を強化することを計画しています。

 

SAP と IBM のテクノロジーを連携させることで、同社はインテリジェントな自動化を推進し、技術的負債を削減し、従業員、顧客、企業にメリットをもたらすイノベーションを拡大する態勢にあります。

主要パートナー

IBM Consulting 社は、主要なテクノロジーリーダーの中で唯一のグローバルコンサルタント会社です。同社は業界に関する深い知識、高度な AI、および科学に基づくアプローチによって、重要な課題を解決しています。具体的には、プロセスの統合、自動化の促進、最新のクラウド ERP ソリューションによるチームの能力の強化などです。

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