SAP とともに歩む三井情報のジャーニー
三井情報株式会社(MTI: Mitsui Knowledge Industries Co. Ltd.) は、三井物産グループの一員として、情報システムおよび IT インフラに特化したサービスを提供しています。同社は、クラウド活用を効率的に進めるため、カスタマーサクセスオファリングである SAP Preferred Success を活用して、SAP S/4HANA Cloud Public Edition を導入しました。今後も SAP のエキスパートと密に連携し、機能の利用や運用の改善について引き続きサポートを受けることで、さらなる投資効果を引き出すことを目指しています。
| 業種 | 地域 | 企業規模 |
| プロフェッショナルサービス | 日本・東京 | 従業員数:2,366 人 |
三井情報株式会社 経営企画統括本部デジタル戦略推進部部長
クラウドファースト方針のもと SAP S/4HANA Cloud Edition を導入
三井情報は、2018 年、同社の IT 戦略「MKI IT グランドデザイン」を発表し、社内システムに先端技術を導入する方針を打ち出しました。
同社はこれまで SAP ERP と SAP Business Warehouse を利用してきましたが、標準保守期限とサポート契約の終了が迫っていたため、SAP S/4HANA Cloud Public Edition と SAP Analytics Cloud ソリューションの導入に踏み切りました。
「当社は SAP パートナーでもあるため、自社の経験をお客様へ還元するためにも、最新のクラウドサービスを導入して、知見を蓄積することにしました」と、経営企画統括本部 デジタル戦略推進部部長の新濱俊典氏は語っています。
同時に、三井情報は、SAP がクラウドサービスの導入・運用・適用フェーズまでのライフサイクルを支援する SAP Preferred Success サービスを選択しました。導入時は、SAP S/4HANA Cloud Public Edition とセールスサポートソリューション間の API 連携について技術支援を受けました。
三井情報株式会社 経営企画統括本部デジタル戦略推進部部長
エンタープライズ領域とオペレーション領域の改善施策を実施
SAP S/4HANA Cloud Public Edition の稼働後、三井情報と CSP(カスタマーサクセスパートナー)の定期的なコミュニケーションの中で、エンタープライズとオペレーションの領域で新たな課題が見えてきました。
エンタープライズ領域での課題は、生産モジュールの活用、管理会計の強化、ビジネスレポート機能の拡張です。初期導入の際は、生産業務は範囲外でしたが、M&A で合併した企業のシステムを統合する必要があり、SAP S/4HANA Cloud Public Edition をベースに生産モジュールを設定することで、利用範囲の拡張を実現しました。管理会計の強化では、経営価値の創出に向けたデータ活用の高度化が焦点となりました。ビジネスレポート機能については SAP Analytics Cloud で設計したレポートのパフォーマンスが低かったため、SAP のテクニカルチームの支援を受けて改善を図りました。「まず、利用頻度の高いレポートからパフォーマンスの改善を進め、徐々に現場での活用頻度を上げることができました」と新濱氏は語りました。
オペレーション領域では、SAP S/4HANA Cloud Public Edition の使用感について、現場のユーザーへのヒアリングが行われ、その回答結果をもとにユーザーと SAP の担当者との間で Web 会議が開かれました。「SAP のクラウド担当者とユーザーが直接会話できたことはメリットが大きく、自分の使い方に自信が持てなかったユーザーから『疑問が解消できた』、『使い方に関する不安がなくなった』といった声が上がりました」と新濱氏は述べています。
SAP の担当者に直接相談できる安心感
SAP Preferred Success の活用により、エンタープライズ領域の課題については、プロジェクト企画が必要なことが明確化され、今後の方向性が定まりました。管理会計やビジネスレポート機能の高度化によって売上向上や失注率低減など、ビジネスや経営への貢献が期待されています。オペレーション領域の課題についても、SAP S/4HANA Cloud Public Edition の標準機能に対する現場の理解が進んだことでユーザーの満足度が向上しています。
SAP Preferred Success について新濱氏は、SAP S/4HANA Cloud Public Edition の本稼働後も CSP や SAP のテクニカルエキスパートから、迅速かつ適切なサポートが受けられることを評価しています。クラウドを活用するうえでは、標準的なサポートだけでは得られないメリットがあるといいます。「SAP の担当者と近い距離で会話ができることは、非常に安心感があります。SAP がどういった機能拡張を進めていくかといった情報を、定例ミーティングでいち早く共有してもらえるため、先を見通しながら今後の対応を検討できます」と新濱氏は述べています。
機能改善とバージョンアップ対応への期待
三井情報は、今後も引き続き CSP と連携しながら、機能強化や改善を継続していく方針です。また、クラウド型データ統合オファリング SAP Datasphere ソリューションの活用も視野に入れ、モノの販売や保守サービス、プロジェクトをまとめて販売するビジネスモデルを SAP S/4HANA Cloud Public Edition でカバーし、SAP 以外のデータも含めた統合データマートの作成を目指しています。
「SAP S/4HANA Cloud Public Edition の新しい機能は模索しながら使用し、年 2 回のバージョンアップにできるだけ追随していくことが理想です。スピード感を持って有効な機能を実装しながら当社の業務改善を継続し、SAP パートナーとしてお客様に SAP S/4HANA Cloud Public Edition の価値を還元していきたいと考えています」と、新濱氏は語りました。
また、三井情報は「データ活用の高度化」に向けて、SAP Analytics Cloud を含む、SAP Business Technology Platform においても SAP Preferred Success の契約を締結しました。今後は SAP S/4HANA Cloud Public Edition と SAP Analytics Cloud の両方に SAP Preferred Success を活用していく考えです。
