thyssenkrupp 社：ローコードツールの SAP Build Apps を利用して Z 世代の採用を促進
SAP とともに歩む thyssenkrupp 社のジャーニー
エンジニアリングの多国籍企業である thyssenkrupp 社は、Z 世代のオーディエンスと交流するための新しいソーシャルメディア採用チャネルを立ち上げました。このアプローチの中核となるのは、SAP Build Apps によるローコードの開発環境を利用して社内で構築されたアプリです。これにより、シチズンデベロッパーはさまざまな人事アプリケーションのワークフローを作成して管理することができます。
| 業種 | 地域 | 企業規模 |
| 金属・製紙・繊維・建材等（素材製品） | ドイツ、エッセン | 従業員数：10 万人 |
アプリ開発の迅速化
採用管理コックピットアプリを使用している世界中の人事部門の数
thyssenkrupp 社 IT エンタープライズアーキテクト
未来のイノベーターを見い出す
産業用製造およびテクノロジー企業の thyssenkrupp 社は、数多くのイノベーションを積み重ねてきました。現在は 48 カ国で事業を展開しています。自動車技術、脱炭素化、資材サービス、鉄鋼、海洋システムで躍進するこの世界的な複合企業は、従業員の技術ノウハウを活かして、費用対効果が高く、リソースフレンドリーなソリューションを開発し、より良い世界に貢献しています。
thyssenkrupp 社は、常に新しいイノベーションを追求し、ビジネスを前進させるために多様な人材を必要としています。同社は、適切な候補者の採用に役立てようと、ソーシャルメディアユーザーの若いオーディエンス向けに、thyssenkrupp 社の求人への応募をよりシンプルで魅力的にするオンラインアンケートベースの新しいプロセスを立ち上げました。この新しいオンライン応募プロセスは、採用チャネルに代わるものではなく、補充が難しい職務の候補者を見つけるために利用されます。
この戦略で重要なのは、人事部門がさまざまな職務に合わせて適切なアンケートを作成できることです。これにより、採用担当者は応募者を評価し、応募の質を高めることができます。この業務をサポートするために、同社は新しいソーシャル採用チャネル向けの管理コックピットアプリを作成しました。
直感的なローコードツールを使用してアプリ開発を迅速化
thyssenkrupp 社がアンケート開発用のソリューションを検討し始めた頃、当初はさまざまなサードパーティー製品を選択肢として考えました。しかし、SAP Business Technology Platform の利用を通じて SAP Build Apps の存在を知り、戦略をすばやく転換しました。SAP Build Apps のローコードアプリ構築機能に関心を抱き、このツールを試すことにしたのです。その直感的なユーザーインターフェースによって、IT 部門のジュニアメンバーでも迅速に学習し、展開することが可能になりました。IT 部門は最初のアプリをわずか 1 週間以内で開発し、従来のコーディング方法で通常数カ月かかるところを数日で実現しました。
現在、人事部門の非技術系のビジネスユーザーは、管理コックピットアプリを利用して、独自のアンケートフローを設計することができます。採用担当者は、簡単なドラッグ＆ドロップ機能を利用して、候補者の教育や経験に関する基本情報の収集や、特定のスキルや希望の確認に役立つ多肢選択式の質問など、さまざまな種類の質問を組み合わせることができます。採用担当者が特定の職務に対するアンケートフローを作成し終わると、アンケートはオンライン採用チャネルで使用できるよう管理コックピットに保存されます。
人事部門が変化する採用要件に俊敏に対応できるよう支援
thyssenkrupp 社は、ソーシャルメディア広告にリンクされたオンラインアンケートに基づいた新しい採用チャネルを開設し、新しい人材プールを活用しています。同社は、将来の従業員を探す上で、「#GENERATIONTK」というソーシャルメディアタグを使って、新世代のイノベーターを惹きつけ、その可能性を解き放つべく、彼らにアクセスしようとしています。
管理コックピットは、同社の人事部門全体で利用されており、人事スタッフは、必要とされる適格なスキルを備えた候補者を特定するためのアンケートを設計することができます。これにより最終的には、候補者の質が向上し、採用プロセスの時間が短縮されます。さらに、人事スタッフは急速に変化する採用要件に対応してアンケートの作成や変更ができるため、thyssenkrupp 社の人事部門は、俊敏性を高め、先手を打って対応することが可能になります。
thyssenkrupp 社 IT エンタープライズアーキテクト
全社規模で業務を最適化するアプリを開発
thyssenkrupp 社は、SAP Build Apps の利用を拡大し、さまざまな事業部門にわたって業務効率をさらに向上させています。IT 部門は、在庫管理の改善を目的とした新しいツールなど、複数のアプリを積極的に開発しています。このアプリにより、製造現場の従業員は QR コードを利用して在庫を効率的にスキャンして追跡できるようになり、在庫プロセスがシンプルになります。
さらに、部門内の特定のニーズに対処するカスタマイズされたアプリを作成できるようシチズンデベロッパーをトレーニングして、従業員の能力を強化しています。この取り組みは、最近、全社規模で行われたブレインストーミングワークショップで大きな注目を集めました。このワークショップでは、さまざまな部門の従業員が SAP Build Apps の可能性に触れました。従業員たちは、この開発環境で構築されたアプリを使用して積極的に参加し、同社のデジタルトランスフォーメーションの取り組みを進めるための新しいアイデアを提案しました。