
SAP とともに歩む日立エナジー社のジャーニー
日立エナジー社は、SAP Transportation Management アプリケーションと SAP Business Network Freight Collaboration ソリューション(SAP Business Network for Logistics の一部)を導入し、輸送およびサプライチェーンプロセスをデジタル化しました。SAP S/4HANA と統合されたこれらのソリューションにより、同社のロジスティクスチームは受注入力から納入にいたる広範な可視性を手に入れています。
| 業種 | 地域 | 企業規模 |
| 産業用機械製造 | スイス、チューリッヒ | 従業員数約 4 万人 |
ロールアウト後に統合ツールで処理された運送指図
オンボーディングされた確認済み運送業者の割合
SAP ソリューションによって管理される予定の運送指図の割合
日立エナジー社貿易・輸送・物流部門グローバルプロセスおよびアプリケーション担当マネージャー
サプライチェーンの俊敏性、レジリエンス、サステナビリティの実現
日立エナジー社は、公益事業およびインフラ分野の顧客に革新的なソリューションとサービスをバリューチェーン全体で提供しています。そのポートフォリオには、高電圧機器、変圧器、グリッドオートメーション、およびグリッド統合技術などがあります。90 カ国以上で事業を展開する同社は、顧客やパートナーと共に技術を開拓し、デジタルトランスフォーメーションを実現することで、エネルギー業界のカーボンニュートラルな未来への移行を加速させています。
日立エナジー社は、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界中のエネルギーシステムをより持続可能で、柔軟性があり、安全なものにする取り組みを進めており、イノベーションとコラボレーションを通じて、クリーンエネルギーへの移行の緊急性を訴えています。このグローバルな課題に対処するために、情熱と揺るぎないオーナーシップ意識を持つ多様なグローバルチームを育成しています。
気候災害、終わりの見えない地政学的衝突、景気の停滞、コロナ禍の複合的な影響がグローバルサプライチェーンに試練を与え続ける中、日立エナジー社はロジスティクスプロセスをデジタル化することを決定しました。当時、同社には標準化および一元化された出荷プロセスが存在せず、可視性と管理性が不十分でした。同社はロジスティクスプロセスの透明性と、輸送管理プラクティスの迅速化と効率化を実現するために、ロジスティクスチームがスピーディーかつ俊敏に行動できるようにする適切なツールを求めていました。
日立エナジー社貿易・輸送・物流部門グローバルプロセスおよびアプリケーション担当マネージャー
グローバルなロジスティクス管理のデジタル化による可視性と管理性の向上
SAP S/4HANA への基盤移行に着手した日立エナジー社は、デジタル輸送管理に適したソフトウェアを選択するにあたって、高度な ERP とスムーズに相互接続できるソリューションを必要としていました。SAP S/4HANA は、会社の動的なデジタルオペレーションの土台となるものであるため、次のステップは当然、SAP Transportation Management アプリケーション、SAP Business Network for Logistics、および SAP Business Network Freight Collaboration ソリューションを統合することでした。
SAP Transportation Management は、プロセスの標準化と自動化によって輸送の計画、実行、変化への適応を実現し、効率的で即応性の高いロジスティクス業務の中核を成します。また、統合型の輸送管理プロセスを通じて可視性と管理性も向上し、サステナビリティ目標に沿ったロジスティクスの最適化とサービスの改善に役立ちます。
輸送業務の管理と、運送業者とのコラボレーションのためのグローバルソリューションを一元化することで、荷物を包括的に可視化すると同時に、運送業者とのコラボレーションやさまざまなアプリケーションとの互換性を最大化し、大幅な効率化を実現します。日立エナジー社貿易・運輸・物流部門グローバルプロセスおよびアプリケーション担当マネジャーのカルロ・ノエ氏は、次のように説明します。「アプリケーション内に保存された文書は、さまざまな目的に使用できます。例えば、運送伝票は SAP Transportation Management で税関申告に使用したり、SAP Business Network for Logistics や SAP Business Network Freight Collaboration で運送業者との運送予約に使用したりすることができます。これによりスタッフが手作業から解放されるため、当社にとって重要です」
日立エナジー社貿易・輸送・物流部門グローバルプロセスおよびアプリケーション担当マネージャー
ステークホルダーとのインタラクションのデジタル化による指定納期遵守率の向上
現在、SAP Transportation Management、SAP Business Network for Logistics、および SAP Business Network Freight Collaboration によって提供される高度なツールは、日立エナジー社のロジスティクス業務の中核を成しています。それらのツールにより、同社は複数のステークホルダーからの重要な出荷伝票や輸送伝票を一元的に共有することができます。コネクテッドシステムは、ロジスティクス業務、透明性の高いプロセス、デジタル監査証跡を監視し、データによって裏付けられた可視性を提供することで指定納期遵守を支えます。ボタンにタッチするだけで、関連する文書を表示できます。
ノエ氏は次のように付け加えます。「輸送要件の管理と運送業者とのコラボレーションのためのグローバルソリューションが一元化されたことで、コストに対する可視性が向上し、追跡管理を最適化できるようになりました。さらに、SAP S/4HANA と統合されているため、ステークホルダーにもメリットがあり、購買から実行、コラボレーション、請求までのプロセスが相互接続されます。つまり、現在は運送業者とサプライチェーンを債務管理に直接リンクしています」
IT の観点から見ると、SAP S/4HANA および SAP Transportation Management とのネイティブ統合により、複雑さが最小限に抑えられ、会社のバックエンドランドスケープ全体にわたって統合を維持する必要性が軽減されます。
さらに、日立エナジー社は SAP Transportation Management からデータインサイトを収集できるため、ロジスティクスのデジタル監査証跡を分析して、継続的な改善戦略の一環として会社の業績と運送業者を測定することもできます。
リスクに強いサプライチェーンのさらなる強化
現在、日立エナジー社は 90 カ国以上で、SAP Transportation Management、SAP Business Network for Logistics、および SAP Business Network Freight Collaboration の積極的な導入計画を実行しています。また、SAP との緊密なコラボレーションのもと、運送業者のサードパーティーソリューションとの統合の改善と、API を介した運送業者の接続を目指しています。