Lexmark 社:クラウドから真の価値を引き出し、ビジネス機能、継続的なイノベーション、意思決定を強化
SAP とともに歩む Lexmark 社のジャーニー
画像および IoT ソリューションの世界的なリーダー企業である Lexmark International 社は、基幹業務とアプリケーションをクラウドに移行する戦略を策定し、RISE with SAP のサービスに投資することでその価値を最大化しました。現在、リアルタイムのインサイト、効率性の向上、迅速な意思決定を通じて、付加価値の高いイノベーションを促進しています。
| 業種 | 地域 | 企業規模 | パートナー |
| ハイテク | ケンタッキー州、レキシントン | 従業員数:5,000 人以上 | Tata Consultancy Services Limited 社 |
債権管理チームが期待する作業効率の向上率
Microsoft Azure 上で仮想化されたデータ量
資材所要量計画において作業効率の改善が期待される割合
エンタープライズビジネスアプリケーション(バックオフィス)担当 IT ディレクター、Lexmark International Inc. 社
プライベートクラウドで複雑なオンプレミスのワークロードを再構築
印刷用ハードウェア、サービス、ソリューション、セキュリティ分野の世界的なリーダー企業である Lexmark International 社は、クラウド対応の画像および IoT テクノロジーを構築し、世界中の顧客を支援しています。同社は 1991 年に IBM 社から分離した株式非公開企業であり、製造、小売、金融サービス、医療、教育、政府機関などを含む 170 カ国以上の顧客にサービスを提供しています。
同社は実績のあるテクノロジーと深い業界知識を効果的に組み合わせることで、顧客がビジネス目標を達成できるよう支援しています。そして、情報をインサイトへと変換し、データを意思決定に活用し、分析を行動へと導きます。
Lexmark 社が独自のデジタルトランスフォーメーションを構築する際に注目したのは、クラウドでした。SAP ERP アプリケーションの単一のグローバルインスタンス上にビジネスインフラストラクチャーを構築したことで、複雑なオンプレミスのワークロードをプライベートクラウドに移行するという同社の戦略的なクラウドファーストへの変革を実現させました。これには、受注から入金まで、消費から入金まで、調達から納入まで、記録からレポートまでの業務全体が含まれています。
エンタープライズビジネスアプリケーション(バックオフィス)担当 IT ディレクター、Lexmark International Inc. 社
ビジネスリスクを軽減しながら基幹業務システムを変革
Lexmark 社では、グローバルなビジネスサービス業務、サプライチェーン、財務・会計機能を重視して、業務の最新化とユーザーエクスペリエンスの向上を実現したいと考えていました。この変革の一環として、同社の進化をサポートし、ビジネスプロセスをシンプル化し、財務変革を支えるビジネステクノロジー基盤の確立に着手しました。具体的には、オペレーションチームでは自動化と標準化を推進することで可視性の向上を目指していました。財務部門においては、プロセスの合理化と自動化が求められていました。また、サプライチェーンチームについては、同社が顧客の期待に的確に応えられるよう、構成部品の計画担当者がサプライチェーンにおける変動や変化にリアルタイムで対応するために必要な可視性の向上を実現したいと考えていました。
同社はクラウドへの変換にブラウンフィールドアプローチを採用し、まず最初に主要なビジネスプロセスを SAP HANA Enterprise Cloud に移行して、高度なクラウド ERP への移行に備えました。
さらに、SAP Enterprise Cloud Services チームが管理する Microsoft Azure 上でホストされたインフラストラクチャーで、SAP S/4HANA Cloud Private Edition ソリューションに移行しました。RISE with SAP は、高度な ERP ソフトウェア、業界のベストプラクティス、成果主導型サービスを提供することで、リスクを軽減し、クラウドの戦略的なメリットを最大化します。
SAP Enterprise Support サービスの SAP Early Adopter Care プログラムの活用により、チームは強化され、移行に関する懸念は緩和されました。それと同時に、導入の管理は SAP パートナーである Tata Consultancy Services Limited (TCS) 社が行いました。TCS 社は長年にわたって Lexmark 社の SAP ランドスケープ管理の実績から得た、レガシーアプリケーションと統合に関する状況に応じた深い知識を活用し、この大規模な変革プロジェクトを期限内かつ予算内で、業務の中断を最小限に抑えながら円滑に進めることができました。
エンタープライズビジネスアプリケーション(バックオフィス)担当 IT ディレクター、Lexmark International Inc. 社
リアルタイムの意思決定におけるデータと自動化の価値を引き出す
SAP S/4HANA Cloud Private Edition の本稼動開始後、Lexmark 社では業務全体でリアルタイムデータを活用できるようになり、より確かな情報に基づいて意思決定を行えるようになりました。現在では、自動化された会社間マッチングおよび照合プロセスが導入されており、全社レベルで統一された配分の可視性を備えています。また、SAP S/4HANA Cloud Private Edition 上で 70 もの新しい SAP Fiori アプリを導入したことにより、業務全体にわたるプロセスの改善が期待されています。同社のグローバルなビジネスサービス業務における計画からレポートまでのプロセスでは、以前はスプレッドシート上で実行されていた 18 ステップの照合プロセスが、自動化された会社間マッチングおよび照合ワークフローに置き換えられ、手作業による作業負荷がほぼ解消されました。
仕訳を管理するための伝票フローに関する透明性や、固定資産レポートおよび入庫/請求書受領の可視性も備えているため、効率性が最大限に高められ、リスクが軽減します。また、受注から入金までのプロセスを合理化することで、債権管理の担当者は手作業から解放されるため、付加価値の高い業務により多くの時間を費やすことができます。
そのほかにも同社では、小切手と支払を管理するための銀行業務を自動化し、企業会計および収益会計に関する可視性を高めています。調達から納入までの業務においては、国際貿易コンプライアンスツールを最大限に活用できます。さらに、統合された資材所要量計画プロセスによって、より迅速な計画決定が可能となり、最終的には顧客対応の改善へとつなげることができます。
また、債権管理の担当者は収集プロセスの効率性が 47% 向上すると予想しており、債務管理チームの入庫および請求書受領の処理においては 55% の効率性向上の可能性があります。
エンタープライズビジネスアプリケーション(バックオフィス)担当 IT ディレクター、Lexmark International Inc. 社
SAP の先進的な機能の導入
Lexmark 社のチームでは SAP S/4HANA Cloud Private Edition への移行後、SAP Business Technology Platform 上での SAP Document and Reporting Compliance サービスの使用を検討しています。このサービスは、電子ビジネス文書から法定レポートまで、地域のコンプライアンス要件を満たし、世界全体でコンプライアンスプロセスを自動化できるように設計されているものです。
Lexmark 社は、SAP Billing and Revenue Innovation Management ソリューションのサブスクリプショオーダー管理コンポーネントを使用して、クラウドおよびサブスクリプションビジネスによって生成される大量の請求書処理をサポートすることも計画しています。また、統合請求処理向けの SAP S/4HANA スイートを活用して、印刷したページ数に基づいて課金される顧客に対する請求処理を調整したいと考えています。
主要パートナー
Tata Consultancy Services Limited 社は、IT サービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業として、55 年以上にわたる変革への取り組みを通じて多くの世界的な大手企業とパートナーシップを築いてきました。同社のコンサルタントは Lexmark 社のクラウドへの取り組みを牽引し、SAP S/4HANA Cloud Private Edition 上に将来を見据えた新しいデジタル基盤を構築しました。