BT Group：コネクテッドな同僚エクスペリエンスを強化する

BT Group は、SAP SuccessFactors HCM Suite を選択して、従業員ライフサイクル全体で同僚とのつながりを強化できるようになりました。人事のシステムとプロセスをシンプル化した結果、現在は、76 のダウンストリーム統合による 1 つのマスターデータソースと、200 あったプロセスを再設計のうえ標準化した 80 のグローバルプロセスが存在します。30 のレガシーシステムを廃止し、ライセンス料と保守をなくしたため、IT の効率化とコスト削減が実現しました。3 つのコアシステムによる人事ランドスケープから 1 つのシステムに移行することで、BT Group では従業員の生産性が高い時間帯で年間 100 万時間を節約しています。マネージャーと人事チームは、これまで 5 日間かかっていた人事レポートの作成が即座に可能になり、従業員は、セルフサービスのユーザーインターフェースで変更を行うことができます。現在、11,000 人のマネージャーが 8 つのセルフサービス人材ダッシュボードにアクセスできるようになっています。同社は、強化ユーザーをばらばらなロールの 550 人から、70 のロールにわたる 3,500 人へと拡大しました。

 

強力な基盤を確立した BT Group は、スキル、パフォーマンス、タレントマネジメント、キャリア開発に重点を置いて、同僚ライフサイクルのあらゆる側面に自信を持って継続的に対処できるようになりました。SAP SuccessFactors HCM Suite のソリューションをさらに導入したため、従業員はパフォーマンスおよびキャリア開発目標を設定するサポートを受けられるようになり、初年度に約 20% が目標達成に向けて計画を策定しています。スキルと職務アーキテクチャーがマッピングされており、83 の専門と 557 のスキルがカバーされています。44 カ国で給与の見直しを 5 回実施し、年間のボーナスサイクルが導入された結果、現在は構造化された報酬戦略が存在します。人材および後継者計画も、新しいメンタリングシステムとともに提供されています。

 

BT Group で同僚エクスペリエンスおよびデリバリー担当のディレクターを務めるエレイン・バージン氏は、次のように述べています。「当社では、IT リソースと人事リソースを管理業務から解放し、付加価値の高い業務活動に専念できるようにしました。このプラットフォームは、シンプルな上に、仕事に時間の余裕が生まれることから、同僚たちから好評を得ています。現在は、人材に焦点を当てたモジュールをコア人事システムと連携させて使用し、組織として大きなメリットを実現しようとしています」

 

BT Group が展開するデジタル人事エクスペリエンスの次のフェーズでは、単一の給与計算システムと勤怠およびタイムシート管理機能を導入して、英国を拠点とする 8 万人の従業員に大きなビジネス価値をもたらします。SAP SuccessFactors Employee Central Payroll ソリューションは、SAP SuccessFactors Employee Central および SAP S/4HANA Cloud, private edition と統合されます。また、従業員は初めて、モバイルデバイスで給与明細にアクセスできるようになります。

 

BT Group は、チームがより確かな情報に基づく意思決定を行えるように、分析によってより深いインサイトを提供する方法を検討するとともに、人事業務での AI の役割を見直しています。また、新しいツールの定着と活用を引き続き推進し、さらに大きなビジネスメリットを実現しようとしています。

 

同僚のために人事プロセスの連携を進める中で、人事エクスペリエンスの改善によって、今年は離職率が低下し、従業員のエンゲージメントと満足度が向上するものと期待されています。従業員の成果が向上すれば、重要な社内基盤を構築し、従業員が成長できる文化を醸成するという BT Group の戦略の正しさが裏付けられます。こうして、BT Group は市場で競争力を維持し、重要な人材にとって最適な雇用主となることができます。