ドイツ、ディーツェンバッハにある A.M.P.E.R.E. 社の倉庫

A.M.P.E.R.E. 社:次世代クラウド ERP による倉庫プロセス全体の効率向上

SAP のお客様 A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH のロゴ

SAP とともに歩む A.M.P.E.R.E. 社のジャーニー

金属供給会社である A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH にとって、顧客の注文を迅速に処理するには、倉庫の効率を高めることが不可欠です。しかし、業務の俊敏性を高めて合理化するには、手作業のプロセスと旧式のオンプレミス ERP が妨げとなっていました。同社は SAP S/4HANA Cloud Public Edition の倉庫管理機能を導入することでこれに対処しました。

業種地域企業規模
商社・卸ドイツ、ディーツェンバッハ従業員数:60 人
100%

請求プロセスで使用される紙の削減率

数百

1 日あたり処理される注文の件数

12

クラウド ERP を使用して管理される倉庫の数

SAP S/4HANA Cloud Public Edition は、ヨーロッパの事業全体の成長をサポートするという当社の将来の計画にとって不可欠なものになっています。
シュテファン・ミューラー (Stefan Mueller) 氏
A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH、オペレーションマネージャー

プロセスのデジタル化によってビジネスの成長をサポート

小規模企業としてスタートした A.M.P.E.R.E. グループは、やがてヨーロッパを代表する産業用原材料卸売企業の 1 つとなり、A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH は、この成功事例において重要な役割を果たしてきました。このドイツの販売会社は、金属、化学薬品からマーキングシステムや作業安全製品まであらゆるものを販売し、迅速かつ効率的に受注処理を行うことによって翌日納入を標準とし、信頼を得ています。

 

しかしながら、A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH は、数十年前のオンプレミスの ERP システムを使用して日々の業務を管理していました。そのため、維持が複雑であり、新しい IT 人材を採用するにあたってそのポジションは魅力に欠けるものでした。また、同社の倉庫では紙ベースのプロセスへの依存度が高かったため、事業が拡大するにつれて作業者の生産性に影響が及び、業務効率が低下する恐れがありました。

 

倉庫管理を合理化し、顧客が望む高レベルのサービスを維持できるようにするため、A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH はプロセスをデジタル化したいと考えていました。さらに同社は、最新のテクノロジーイノベーションを提供するクラウドベースの ERP ソリューションに移行することによって、高いセキュリティ標準を満たし、IT ランドスケープの管理をよりシンプルにしたいと考えていました。

当社には、無駄のない自動化されたプロセスと、できるだけ少ない労力での迅速な変革が必要でした。SAP S/4HANA Cloud のおかげでこれを実現できました。
ライナー・ベンダー (Rainer Bender) 氏
A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH、サプライチェーンマネージャー

クラウドベースの運用への移行

A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH は、信頼性と品質に基づいて調達・購買に関する意思決定を行ってきたため、SAP のクラウド ERP ソリューションは当然の選択でした。同社は、社内の IT チームがシステムランドスケープを管理するオンプレミスモデルから脱却したいと考えていました。そこで、SAP S/4HANA Cloud Public Edition を導入してクラウドベースのソリューションに移行することを決定しました。

 

A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH は、ドイツの事業運営を対象とするパイロットプロジェクトを開始しました。業務の中断を最小限に抑え、わずか 6 カ月でソリューションをデプロイしました。直感的なユーザーエクスペリエンスは新しい ERP ソフトウェアへの円滑で迅速な移行に役立ち、従業員は機能を効率的に使用する方法をすぐに学ぶことができました。

 

現在は、SAP S/4HANA Cloud Public Edition の倉庫管理機能を活用して、商品の配送、在庫管理、注文のピッキングと発送などのプロセスを自動化しています。また、証券取引所や外国為替情報のリアルタイムの最新情報を活用して、さまざまな金属供給のジャストインタイム受注を処理する際に正確で迅速な価格計算が可能になっています。

SAP SAP S/4HANA Cloud Public Edition を活用することで、商品の移動に関する情報にリアルタイムでアクセスすることができます。そのため、情報に基づいて迅速に事業運営や戦略の意思決定を行うことができます。
シュテファン・ミューラー (Stefan Mueller) 氏
A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH、オペレーションマネージャー

透明性と効率の向上

リアルタイムの情報をすぐに利用できるようになったため、A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH では事業運営全体の透明性が向上しました。マネージャーは事前設定されたダッシュボードを使用して、商品と出荷のステータスを一目で把握することができます。また、在庫の移動の可視性が向上したことによって、情報に基づく意思決定がサポートされ、会社の業務が合理化し、在庫管理が向上しています。さらには、受注情報への迅速なアクセスにより、サービス担当者は顧客からの問い合わせに迅速かつ効率的に回答することができます。

 

ワークフローがデジタル化、自動化されたことにより、A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH の全体的な効率も大幅に向上しました。例えば、郵送で紙のコピーを顧客に提供するのではなく、電子メールで請求書を送信するように切り替えたことで、管理スタッフがより価値の高いタスクに時間を費やすことができるようになり、毎月の郵送料の削減額は 1,000 ユーロを超えています。

 

SAP S/4HANA Cloud Public Edition では日常的なシステム管理作業を行う必要がないため、IT 担当者が戦略的なタスクに費やす時間も増えています。フルマネージドクラウドソリューションには定期的なアップデートというメリットもあります。最新のテクノロジーのイノベーションを活用して、業務効率を継続的に向上させていくことができます。

100% ペーパーレスの倉庫運営に向けた取り組み

ドイツでのパイロットプロジェクトの成功を受けて、A.M.P.E.R.E. グループはヨーロッパの事業全体で SAP S/4HANA Cloud Public Edition をロールアウトすることを計画しています。目標は、同グループが活動している 7 カ国すべてに多言語ソリューションを導入することです。現在、フランス、イタリア、スペイン、ポーランド、英国、ハンガリーでの導入のスケジュールが決定しています。

 

また、A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH は SAP ソフトウェアのランドスケープの拡大も継続しています。同社は、作業員がモバイルデバイスを使用して製品のピッキングなどの倉庫作業を管理できるようにするため、SAP Warehouse Operator モバイルアプリをテストしています。これは、紙の使用の排除、プロセスの透明性の向上、効率と生産性の向上に寄与します。

 

さらには、A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH は、SAP S/4HANA Cloud Public Edition 内に組み込まれた輸送管理機能を実装することを検討しています。これは追加コストなしで利用でき、輸送コストの削減に役立ちます。A.M.P.E.R.E. Deutschland GmbH は、SAP Ariba Central Invoice Management ソリューションを使用した請求プロセスのさらなる自動化も検討しています。さらに、SAP S/4HANA Cloud Public Edition と Microsoft 365 ソフトウェアを統合することで、従業員の生産性を向上させる方法も検討しています。

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