https://d.dam.sap.com/a/a1VWjFX?rc=10&doi=SAP1152472
clean core とは
clean core は、アジャイルで革新的かつ効率的な ERP システムを設計することで継続的なビジネス変革をサポートする一連の基本原則です。
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clean core が重要である理由
clean core は、余分な機能を排除した ERP と考えることができます。従来の ERP システムは、多くの場合、オンプレミスにデプロイされ、独自のビジネスプロセスや業種固有のニーズに合わせて高度にカスタマイズされます。こうしたカスタマイズは、短期的には柔軟性を提供できますが、長期的には課題をもたらす可能性もあります。
時が経つにつれて、カスタムコードのレイヤーによってシステムが複雑化し、保守が難しくなり、アップグレードに費用がかかるようになり、ミスが生じやすくなります。システムアップデートや新機能のロールアウトは、リスクが高く、時間のかかるプロジェクトになり、広範なテストと手直しが必要になります。この技術的負債(古いカスタムコードを維持するための累積コストと複雑さ)はイノベーションを遅らせ、変化する市場の要求への対応を難しくします。
そこで役立つのが clean core です。clean core の本質は、クラウド拡張機能やサイドバイサイドのイノベーションを通じてカスタム変更に対処しながら、ERP システムをベンダーが提供する標準状態になるべく近い状態に保つことです。いわば ERP システムの整理整頓をするようなもので、前進を遅らせる不要なカスタマイズを排除すると同時に、企業の柔軟性と革新性を高めます。
clean core 戦略のビジネスケース
clean core を導入する目的は、IT の効率化だけではなく、変化に直面しても俊敏性を維持できるようにすることです。clean core 戦略により、以下のことが可能になります。
- アップグレードの迅速化と継続的なイノベーション
コア ERP システムをクリーンに保つことで、カスタマイズした内容が壊れることを心配せずに新しいソフトウェアアップデートをすばやく導入できます。つまり、最新の機能、セキュリティパッチ、規制コンプライアンスアップデートが公開され次第、適用することができます。 - 技術的負債の削減とコストの抑制
clean core はカスタムコードの必要性を最小限に抑え、保守コストの削減のほか、保守やスケーリングが容易で、管理しやすく、効率的な IT 環境の実現にもつながります。 - システムパフォーマンスと信頼性の向上
システムに必要以上の変更を加えると不安定になる可能性があります。標準プロセスに従うことで、ERP システムの安定性、拡張性、パフォーマンスの維持に役立ちます。 - クラウドの柔軟性の活用
コアシステムを変更する代わりに、SAP Business Technology Platform (SAP BTP) などのクラウドベースのツールを使用することで、ERP 基盤をそのまま維持しながら機能を追加できます。これにより、従来のカスタマイズの欠点を伴わずに柔軟性が得られます。
clean core ERP システムへの移行方法
clean core への移行は一朝一夕で実現できるものではなく、明確な戦略と、ERP のカスタマイズに対する考え方の転換が必要です。移行を開始する方法は以下のとおりです。
- 現在のカスタマイズ内容を評価する
まず ERP システムを監査して、本当に必要で、かつ標準機能またはクラウド拡張機能に置き換え可能なカスタマイズを特定します。 - 標準化を優先する
できる限り業界のベストプラクティスを導入し、カスタム構築ソリューションではなく追加設定なしの ERP 機能を使用します。 - サイドバイサイド拡張を活用する
ERP コアに変更を加える代わりに、SAP BTP を使用して、コアシステムとともに配置するカスタムアプリケーションおよびカスタム統合を構築します。 - アジャイル思考を取り入れる
clean core は 1 回限りのプロジェクトではなく、長期的に大きなメリットをもたらす継続的な取り組みです。最善の結果を得るには、柔軟性、コラボレーション、継続的改善に重点を置いたアジャイルアプローチを取り入れることを検討します。
SAP clean core ツールおよびサービス
SAP は、clean core 戦略の適切な導入と維持に役立つツールおよびサービスの包括的なスイートを提供しています。これらの SAP clean core オファリングは、SAP S/4HANA Cloud に移行するか、既存のシステムを最適化するかを問わず、最大の成果を実現するのに役立ちます。
SAP clean core ダッシュボード
- リアルタイムのインサイト
SAP for Me ポータルには、clean core 戦略の成果の測定に役立つ使いやすいレポート機能が用意されています。 - 明確な可視化
RISE with SAP により、主要指標を追跡しながら、clean core への移行の進捗状況を包括的に把握することができます。 - 四半期ごとのアップデート
継続的改善は、クラウド ERP システムに移行する大きなメリットの 1 つです。SAP は、最新のアップグレードや機能強化に関する情報を四半期ごとに配信しているため、いつでもご確認いただけます。
clean core サービス
- アドバイザリーサービス
clean core 戦略のメリットを理解した上で、最適なオプションを決定できるように、SAP エキスパートが個々のお客様に合わせたガイダンスを提供します。 - 導入および移行サポート
SAP エキスパートがお客様のニーズに最適なソリューションの選択、段階的な導入計画の策定、既存システムとの円滑な統合の実現をサポートします。 - イネーブルメントおよびコーチング
カスタマイズされたトレーニングプログラム、体験型ワークショップ、エキスパートによるコーチングにより、clean core へのジャーニーを加速させます。
グローバル戦略サービスパートナー
- 深い専門知識
主要 SAP パートナーからのガイダンスにより、SAP パートナーのネットワークがお客様の既存プロセスおよび運用の改善を支援します。 - クラウド移行戦略の策定 お客様が自信を持って ERP システムのクラウド移行を進めることができるように最適なロードマップを策定します。
- 継続的なサポート SAP clean core システムを最適な状態で運用し続けるための継続的なガイダンスと実践的なサポートを提供します。業種別ソリューション、カスタム開発、変更管理支援などのサポートをご用意しています。
SAP 製品
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