決算処理:中堅企業にとっての課題トップ 5
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決算処理は、退屈でミスが起こりやすい長時間の作業であり、できる限り早く決算処理を行おうという強いプレッシャーによって支えられています。また、経営上の重要な意思決定は、しばしば天秤にかけられますが、それを左右する財務諸表や報告書は、その正確性と信頼性によってのみその良し悪しがわかれます。
現在、中堅企業は激しい競争にさらされており、急速にビジネスモデルを転換し、適応できなければなりません。効率的で信頼性の高い決算処理プロセスは、企業の計画と意思決定に自信とスピードをもたらし、投資家や株主から良い評価を得ることができます。
決算処理とは?
決算処理とは、会社の詳細な財務状況の把握に必要な財務諸表とレポートの提出に至るまでのレビューと照合の繰り返しプロセスを指します。つまり、会計チームが特定期間(月、四半期、会計年度など)で「帳簿を締める」ために行うすべての財務管理活動をまとめたものです。会計決算処理の最終目標は、以下のような詳細で包括的なレポートを提出することです。
- 貸借対照表または財政状態計算書
- 損益計算書
- キャッシュフロー計算書
「決算処理」と「帳簿を締める」の違いとは?
この 2 つの用語の違いを知っている人でも、しばしばそれらをほぼ同じ意味で使います。しかし、運用面から見ると、決算処理と帳簿を締めることには違いがあります。その違いは、中堅企業が会計プロセスをエンタープライズリソースプランニング (ERP) ソフトウェアなどの単一クラウドシステムに適切に統合しようとする中で、ますます重要になっています。
これらの重要な用語の定義は、次のとおりです。
- 決算処理とは、実際に帳簿を締める行為も含む、帳簿を締めるためのすべての会計プロセスを指す包括的な用語です。決算処理では、ステークホルダーや幹部に会社の財務状況を正確に説明する、財務レポートと財務諸表が作成されます。これは定期的(月次、四半期、年次など)に行われます。
- 帳簿を締めるは、決算処理プロセスの中の 1 つのステップであり、特定期間の総勘定元帳または「帳簿」を照合し、締めることです。このステップの後、特定の期間における会社の財務状況を示す財務レポートが作成されます。
決算処理プロセスの主なステップ
決算処理プロセスには基本的に記録、分析、決算、連結、およびレポートの 5 つのステップがあります。決算期限が設定されたら、すべての財務諸表の残高を照合する必要があります。これにより、帳簿を締め、次の会計期間のためにプロセスを再開できます。
記録、分析、統合
- 財務取引の登録には、特定の会計期間における企業全体の資産、負債、資本、収益、および費用の記録が含まれます。
- 財務会計の実行には、勘定分析と照合、収益認識、減価償却計算、および発生主義会計などの追加タスクが含まれます。
閉じる
- エンティティ決算は、取引の記録・照合を停止し、帳簿を照合して締める準備ができているポイントです。
- 企業決算は、帳簿を締めた後に行われ、共通の勘定コード表へのマッピング、共通通貨への換算、会社間取引消去、投資の計算など、部門および法人間の財務連結に必要な追加ステップが含まれます。中堅企業は成長に伴い、これらの活動の一部を自動化および統合し、管理・検証チェックに迅速にアクセスできるようにする必要があります。
レポート
- 財務レポートの実行は、決算処理プロセスの最後のステップです。レポート作成がより複雑で要求の厳しいものになるにつれて、財務チームは、より迅速で柔軟なレポートを提供しなければというプレッシャーを感じています。モバイルのインターフェースと強力な財務管理システムは、パーソナライズされたリアルタイムレポートを、場所と時間を選ばずに実行するのに理想的な解決策です。
ERP 決算処理ソフトウェアは、帳簿を締めるために完了する必要がある残りタスクをスナップショットで示すことができます。
決算処理の課題トップ 5
多くの中堅企業は、ますます複雑化するグローバルな会計上の課題に直面していますが、今のところ、その業務を遂行するためには小規模なチームに頼らなければなりません。これらの企業にとって、会計実務を合理化および自動化し、これらの課題に正面から取り組むことが重要です。
財務チームにとっての最重要課題は以下のとおりです。
- 構造と会計の SOP の欠如:財務チームリーダーにとって、決算処理プロセスは「会計の基本」です。このため、中堅企業では、決算処理プロセスをしっかり把握している数人の上級担当者が、正式で詳細な標準作業手順書 (SOP) を用意する必要性を感じていないことが多いです。ビジネスが複雑化するにつれて、企業は強力な SOP を必要としますが、厳格な業務手順に対しては賛同を得ることは難しくなりがちです。そのため、新しい財務システムまたはソリューションを提案する場合は、そのメリットと使いやすさを迅速に実証できる必要があります。
- 月次決算の時間的プレッシャー:経営幹部や株主が行う重要な戦略的意思決定は、決算報告書が伝えるストーリーに依存しています。そのため、決算報告書の作成スピードは重要な要素になります。効率と時間管理が改善されるのは良いことなのですが、それによって問題のあるショートカットやサイロが発生することがあります。仕事の早い従業員が帳簿を締めることになって、時間をかけてチーム全体でこれらのタスクを周知し自動化して、企業の標準的な決算プロセスをより深く理解することから遠ざかってしまいます。
- 不正確でなかなか集まらない財務データ:1 つの事業領域から不正確または不完全なデータが提供されるだけで、決算処理全体が中断されます。多くの企業、特に急速に成長した中堅企業では、いまだにどの部門も請求書、費用報告書、購買発注を作成していますが、財務レポートに関する手順の一貫性が欠如しています。月末に慌ただしく作業を要求することは、不満や過ちにつながります。多くの企業では、1 カ月を通じて一貫した継続的な会計および部門レポートをサポートするためのツールやソリューションの欠如が課題となっています。
- サイロと精度の低い財務データの統合:財務チームは、各部門のデータが不正確ですぐに手に入らないだけでなく、企業全体にわたるサイロ化したバラバラなレポートシステムにも苦労しています。使用されているメタデータやデータ構造で、勘定科目の名前や数が違ったり、製品、顧客、部門についても名前や数がバラバラだったりします。つまり、経理担当者は統一性のない情報を照合して理解しなければならないだけでなく、データの一貫性を確保するために、エラーが発生しやすい手動プロセスに頼らざるを得ない状況にあります。
- 会計の自動化の欠如:中堅企業が成長するにつれて帳簿の複雑さも増します。さらに複雑化する企業セキュリティやガバナンスについては言うまでもありません。多くの企業では、すでに設定されているプロセスに固執して、これらの追加項目を手動で実行するタスクとして追加しようとします。これにより、エラーのリスクが高まるだけでなく、スケーラビリティやデータ統合も制限されます。人工知能 (AI) を搭載した ERP ビジネス管理システムの力がなければ、中堅企業は危機的とも言える膨大な会計事務作業を抱えることになり、手動のプロセスではそれ以上の成長ができなくなります。
財務レポートと決算処理の円滑化のためのベストプラクティス
決算処理プロセスから生成されるレポートとインサイトは、ビジネスの成長と運営にとって最も重要なものですが、複雑さと細かさゆえに、多くの場合、企業活動の中でも最も手こずるものとなっています。しかし、手順の標準化、優れたコミュニケーション戦略の策定、強力な会計ソフトウェアソリューションの活用により、企業はそのプロセスをより簡単かつ効率的なものにすることができます。
- 非効率であったりエラーが発生しやすい会計プロセスを特定します。優良中堅企業の多くは、会計実務をデジタル化して刷新すると同時に、各部門の代表者から成るタスクフォースを構築します。財務チームがリスクと問題を探し出し、これらの調査結果をまとめて評価することで、改善の余地がある箇所を的確に把握します。
このプロセスでは通常、ボトルネックと遅延が発見されますが、いまだにスタンドアロンのスプレッドシートで手動で行われている多数の活動に対する注意も喚起されます。このプロセスにより、SOP の作成と、接続および自動化された会計ツールの導入準備が整います。 - SOP を作成および実装するための優れた変更管理手法を開発します。円滑な決算処理の責任は最終的に会計チームが負いますが、この実現は、各部門が、経営陣による買収から営業員の昼食に至るまで、さまざまなコストを適切に決算処理していることに依存しています。各部門に正確かつ迅速なデータの提供を求めている場合、会社の責任において、社内の全員が同じデータに基づいて業務を行えるようにする必要があります。
優れた中堅企業が最初に始めることが多い変更管理戦略の策定は、タスクの標準化がいかに重要なのか、さらに、誰が何を所有し、いつどのように財務タスクを完了し提出する必要があるのかを示すプロトコルの確立がいかに重要なのかを伝達するためのものです。そして、SOP が作成され実装されたら、そのときが ERP ソリューションなどのスマートな財務管理ツールを導入しサポートする理想的な時期となります。 - 継続的な会計プロセスを導入し、サポートします。「継続的な会計」とは、すべての部門が毎月 29 日にパニックに陥らないよう、報告期間全体に決算処理タスクを均等に分散させるワークフローを確立することを意味します。
自動化された財務ツールを使用すると、モバイルアプリやテンプレートなどでこのプロセスを大幅に効率化し、部門間の日常的なデータのリアルタイムでの収集や統合をすべてクラウド経由で行えるようになります。これにより、月末のパニックを回避できるほか、チームがエラーを早期に特定して修正できるようになります。最後に、帳簿を最新状態に保つと、企業は月内の任意の期間で「ソフトクローズ」を行って作業負荷を分散させたり、機会を見いだしたりすることができます。 - 決算処理を自動化し、デジタル化します。クラウドベースの財務ソリューションを提供する AI 搭載の ERP により、中堅企業は貴重な時間を再配分することができます。財務チームは、手動タスクの実行や乱雑なデータの理解に時間を費やす代わりに、急速に変化する市場で企業の成長と迅速な方向転換といった戦略的で熟練を要する活動により多くの時間を割くことができます。
クラウドシステムは、リアルタイムダッシュボードを提供します。これにより、経営幹部は、自分のデバイスやデスクなどどこからでも、いつでもレポートをカスタマイズし、深い洞察を得ることができます。また、会計チームは、異種のデータセットを自動的に統合および標準化し、ビジネス全体のデータを集約および分析するためのコマンドベースを提供するツールを使用して、ビジネス全体にわたる情報にオープンにアクセスできるようになります。 - 決算処理のたびに集まります。これは、ビジネスモデルを成長させ、急速な変化を遂げている中堅企業にとって(特に新しいデジタルツールや SOP を導入して定着させようとしているとき)とりわけ重要です。前回の決算中に発生した手続き上のあらゆる課題やひらめきがチームの記憶に最も鮮明に残っているのは、その完了後 1 日または 2 日後ほどの間です。
多くの企業で、決算後のこの瞬間的なひと休みの時間を利用して定期的な決算処理報告ミーティングを設けています。ミーティングでは、チームがオフサイトで会って、食事をしたり、プロセスの改善と効率化のためのアイデアを分析したり共有したりします。
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毎月の勘定科目の締めに必要な時間の削減
WirelessCar 社:ビジネス変革事例
自動化とタスクリストは、この承認一覧に示されているように、決算処理プロセスの改善に役立ちます。
決算処理ソフトウェアを使い始める
ある話によると、ケネディ大統領は NASA を訪問中、夜まで働いている管理人に出くわしました。ケネディ大統領がなぜこんなに遅くまでそこに居るのかと尋ねると、男性は「人が月面に降り立つのを手伝っているから」と答えました。この古い物語は今日では少し時代遅れに感じるかもしれませんが、それでもこのメッセージは極めて強力です。
急速に変化する競争の激しい今日のグローバル市場で中堅企業が俊敏性と回復力を高めるには、すべてのチームに共通の目的意識と会社の目標に対する理解を持たせるよう努める必要があります。しかしこれは、社内でのサイロ化、非効率なプロセス、エラーが発生しやすい手動ワークフローの中では、簡単には実現できません。財務のデジタルトランスフォーメーションは一夜にして行う必要はありません。最適なクラウド決算処理ツールを使い始めるのは、考えているよりも簡単です。ソフトウェアベンダーに連絡して、お客様独自のビジネスニーズに合わせてカスタマイズされたオプションやソリューションの詳細をご確認ください。