クラウド ERP システムのメリット トップ 10
ERP のメリットが、絶え間ない変化に遅れず対応するのにどのように役立つかをご確認ください。
概要
変化が止むことはありませんが、そのペースが今日ほど過酷になったことはありません。サプライチェーンの混乱からガソリン価格の上昇、インフレ、顧客ニーズの変化にいたるまで、企業は襲い来る変化に対応するために悪戦苦闘しています。そして今、どんな状況にも対応できるスマートで自動化されたプロセスの必要性が高まっています。そのためには、新しいビジネスモデルをサポートする革新的なテクノロジーが必要です。会社という船を正しい方向へと導くためには、リアルタイムで予測的なインサイトが必要なのです。
これに成功している企業は、ほとんど、クラウド ERP というエンジン上で事業運営を行っています。このタイプのソフトウェアは、非常に高いアジリティとデジタルトランスフォーメーションを促進し、現代のビジネスに幅広いメリットをもたらします。
企業にとって一番嬉しいメリットは、最新の ERP が、そのユーザーフレンドリーなテクノロジーと自動化により単調なマニュアル作業を削減し、生産性を高め、最終的には従業員エクスペリエンスを改善することです。
クラウド ERP のメリット トップ 10 をご紹介します
ERP には数多くのメリットがありますが、それはビジネスによって異なります。例えば、プロフェッショナルサービス企業が ERP システムを選択する理由は、製造会社とは大きく異なります。
とはいえ、ほぼすべての会社に当てはまるクラウド ERP の 10 個のメリットがありますので、以下に示します。
最新のクラウド ERP システムの主なメリット
1. 継続的なイノベーション
多くの企業が、クラウド ERP ソフトウェアに移行することで、業務の改善、旧式のビジネスモデルの変更やプロセスの変更、ビジネス・ベストプラクティスをサポートする新しい機能の導入を進めています。クラウド ERP は、財務や会計だけでなく、組織全体の業務を改善しスピードアップします。また、既存のビジネスパートナーやネットワークの枠を超えて拡張することも可能です。
2. コストの削減
サブスクリプションベースのサービスであるため、ハードウェアや ERP ソフトウェアの初期購入コストは発生しません。アップグレードと保守の費用はプロバイダーによって処理されるため、継続的に発生する IT 部門やその他関連部門スタッフのコストも削減されます。特にパブリッククラウド ERP を導入すれば、より大きなコスト削減につながります。
3. シンプル化と自動化
最新のクラウド ERP を導入することにより、スタンドアロンのレガシーアプリケーションを整理し、既存アプリケーションと新しいアプリケーションをすべて標準化して統合し、システムの分断を回避することができます。また、ワークフローのシンプル化、プロセスのインテリジェントな自動化、ビジネス全体の新たな効率向上も可能になります。
4. 新しい機能
クラウド ERP ベンダーは、継続的なアップグレードおよび年数回の大規模な新リリースを通じて、ソフトウェアを使用するすべての企業に対して新機能を提供したり、アプリケーションを改善したりします。更新はすべての企業に一括提供されるため、ベンダーがカスタム ERP システムを更新するのを待っている間にビジネスチャンスを逃してしまうということがありません。また、複数の顧客が同じような要件を抱えている場合は、ERP ベンダーに変更を求めることができます。その結果、イノベーションの全体的なペースが高まります。
5. リアルタイムのインサイト
最新のクラウド ERP システムは、ビッグデータのパワーを活かすように設計されており、大規模で複雑なデータセットの中に潜んでいる情報にアクセスできるようになっています。レガシー ERP システムのレポートツールには、クラウド ERP システムにあるような統合されたリアルタイムのアナリティクス機能はありません。高度なアナリティクス機能があってこそ、優れた意思決定ができるのです。トレンド把握、変化予測、プロセス自動化により、リソースをより適切に利用できるようになり、顧客に対するサービスが大幅に向上します。
ポッドキャスト「Cloud ERP Playbook（クラウド ERP プレイブック）」
クラウド ERP への移行に成功した業界リーダーからのアドバイスをお聴きください。
6. モバイル ERP
企業は、時間と場所を問わず、従業員、外注先、ベンダー、顧客に情報へのアクセス権を提供することが必要になる場合があります。これには、安全なモバイルデバイスのサポートが必要です。SaaS ERP 製品では、モバイル機能は後から追加されるのではなく、あらかじめ組み込まれています。さらに、モバイル画面にフィットするレスポンシブデザインのモダンなユーザーインターフェース (UI) は、ユーザーにとって重要な要素です。
7. インテリジェントテクノロジー
最新の SaaS ERP ソリューションには、生産性を向上させるためのインテリジェントなテクノロジーが組み込まれています。こうしたテクノロジーには、人工知能 (AI)、機械学習、ロボティックプロセスオートメーション (RPA)、モノのインターネット (IoT) （機械やセンサーなどのデバイスからクラウド経由でアプリケーションにデータを送信して最新ステータス情報を知らせるしくみ）などがあります。
8. 世界最高水準のセキュリティ
クラウドシステムでは、EPR セキュリティの確保、データバックアップ、障害回復は、フルタイムのプロフェッショナルなセキュリティエキスパートによって行われます。クラウドベンダーは通常、ベストなデータセキュリティを提供できますが、大企業や中堅企業におけるセキュリティ侵害は、主にオンプレミスのシステム上で発生しています。クラウド ERP システムは、より包括的で協業的なコネクテッドシステムなので、統合ポイントでの脆弱性を回避でき、マルチベンダーランドスケープに起因するリスクを軽減できます。
9. 迅速な導入
ハードウェアやソフトウェアのインストール、およびデータセンター管理の専門知識を持つ専任スタッフの配備も SaaS サプライヤーによって行われるため、クラウド ERP は、オンプレミスのデプロイメントよりもはるかに迅速に開始できます。クラウド ERP ビジネスアプリケーションの設定は、消費者向けモバイルアプリのように簡単です。直感的なユーザーインターフェースによりアプリの使用方法を迅速かつ簡単に習得でき、生産性向上やビジネスチャンス獲得までの期間が短縮されます。
10. 拡張性
企業がどのように成長するかは予測が難しく、そのため高い拡張性が重要になります。SaaS ERP ソリューションを利用すると、急激な成長の機会が生じた場合でも、単にコンピューティング能力やデータストレージの容量を追加するだけで済み、多額の資本支出を避けることができます。
非常に大きな ERP のメリット
多くの組織において、ERP システムのメリットは深く浸透しています。例えば、ワークフローを自動化することにより、手作業の削減以外にも、その他の優先事項（プロセスの精度向上やコンプライアンスの確保など）が実現されます。先進的なアナリティクスから得られる実用的なインサイトにより、非効率な業務が特定され、ビジネスを成長させる機会を探ることができます。またサプライチェーンチームにとって、クラウドは、マルチベンダーネットワークをシンプル化し、収益性と持続可能性を確保しながら需要に対応する能力をあらゆる角度から把握するのに役立ちます。
クラウド ERP システムは、企業を前進させるために必要な最新のツールやテクノロジーを経理・財務部門だけでなく、組織全体に提供し、絶え間ない変化に遅れずに対応するために業務を変革して拡大することができます。
クラウド ERP のメリットを最大限に引き出す
組み込みの AI とアナリティクスを活用した完全なモジュール型ソリューションを使用して、どこからでも業務を遂行できます。