はい。SAP Data Warehouse Cloud は IT ユーザーとビジネスユーザーの両方に対応しています。SAP およびソリューションパートナーは、事前構築済の業種および事業部門 (LoB) コンテンツ、テンプレート、およびモデルを提供します。LoB ユーザーは、事前構築済みのコンテンツと高度な分析を使用して、すべてのデータから即座に価値を引き出すことができます。ビジネスユーザーはこのコンテンツにより、技術的なプロトコルや言語を理解する必要なく、より迅速に結果を得ることができます。さらにビジネスユーザーは、よりビジネス要件に適合するように標準コンテンツを調整し、組織内の他のユーザーと共有することができます。同時に、このソリューションにより、IT 部門には強力なセキュリティ機能およびデータガバナンス機能が提供されます。IT 部門はシンプルなリソース管理を通じて、データモデリング、データ統合、ストーリー構築に必要なメモリーとコンピューティング能力を、個人とチームに割り当てることができます。
SAP Data Warehouse Cloud には、お好みの ETL ツールを接続できる柔軟性があります。また、このソリューションでは、ネイティブなデータ統合機能と仮想化機能も提供されており、ユーザーはツールやさまざまなデータソースを統合することができます。
ビジネスユーザーは、事前構築済みデータモデルを使用して、データを簡単にモデル化し、検討することができます。SAP Data Warehouse Cloud のデータビルダー機能により、ユーザーは統合されたシンプルなグラフィカルモデリング環境でデータをマッピングできます。また、柔軟なセルフサービスにより、直感的なドラッグ & ドロップインターフェースでデータの接続とモデリングを行うことができます。
データウェアハウスとアナリティクスの統合は、時間のかかる大きな課題となることがよくあります。そのため、SAP Data Warehouse Cloud には SAP Analytics Cloud がネイティブ統合されています。また、サードパーティーの BI ツールをサポートするオープン API も提供します。
企業はクラウドを活用することで、クラウドが実現する運用のシンプルさ、柔軟性、俊敏性、および時間の短縮というメリットを得ています。しかしながら、ほとんどの企業には、オンプレミスのデータウェアハウスの利用を止めてクラウド移行するためのリソースがありません。SAP Data Warehouse Cloud アーキテクチャーは、SAP HANA for SQL data warehousing、SAP BW/4HANA、サードパーティー環境などの、既存のオンプレミスデータウェアハウスデプロイメントの拡張を支援できるように設計されています。このハイブリッドのシナリオにより、クラウド移行のペースとリスクのバランスを取ることができます。
SAP BW/4HANA のお客様は、現在のオンプレミス環境を簡単に拡張してクラウドシナリオを含めることができます。SAP BW/4HANA から管理対象サービス製品である SAP Data Warehouse Cloud へのデータ移行を選択できます。または、データをそのままにして、SAP Data Warehouse Cloud でデータセットを複製することなく、直接 SAP BW/4HANA からデータセットを使用し、データをクラウドまたはオンプレミスシステムのサードパーティーデータソースと結合することができます。ハイブリッドアプローチとして、一部のデータをオンプレミスの SAP BW/4HANA に残し、一部のデータをクラウドの SAP Data Warehouse Cloud に置くこともできます。