SAP は、ブランド名としての「SAP Cloud Platform」を廃止します。ただし、SAP Cloud Platform の機能は、これまでと同様、重要な機能として残ります。具体的には、これまでの「SAP Cloud Platform」ブランドのサービスは、その名称から「Cloud Platform」の部分を除いて存在し続けます。例えば、「SAP Workflow Management」や「SAP Enterprise Messaging」などです。
SAP Business Technology Platform の開発を進める中で、お客様のために統合機能と拡張機能を 1 つのプラットフォームにまとめた方が良いことが分かりました。SAP Business Technology Platform (SAP BTP) を強化するには、統合機能と拡張機能が不可欠です。これらの機能は、データベース、データ管理、アナリティクス、インテリジェントテクノロジーと併せて、SAP およびサードパーティーのアプリケーションを補完し、クラウドで俊敏かつ包括的なデジタルトランスフォーメーションを実現する SAP の包括的プラットフォームの重要な構成要素になります。
SAP は、現在、全 SAP アプリケーション向けの統合オープン型ビジネスセントリックテクノロジー基盤 (SAP Business Technology Platform) を推進しています。
SAP BTP は、全 SAP アプリケーション向けプラットフォームとして進化する中で、SAP HANA や SAP Analytics ソリューションなどの機能に続くサービスとして、SAP Cloud Platform の機能を公開しました。
この進化に伴い、SAP BTP をインテリジェントエンタープライズ戦略向けプラットフォームとする強いメッセージを送るため、SAP では、SAP Cloud Platform を今後スタンドアロン製品としない決定を下しました。同時に、SAP Cloud Platform の機能は SAP BTP のコア機能として活用されることになりました。本日より、製品名かつブランド名としての「SAP Cloud Platform」を廃止します。SAP Cloud Platform の実証済みの一部機能は、名称を新たに SAP Integration Suite および SAP Extension Suite に変更し、これまでと同様に重要な製品およびサービスとして引き続きご利用いただくことができます。
もちろん、これは SAP についてだけではありません。SAP は、お客様がこれまでにないエンドツーエンドソリューションを選択できるよう、エコシステム全体の充実を図っています。このプラットフォームは、迅速なイノベーションの導入、迅速な社内定着、新しいビジネスモデルの迅速な実装を可能にし、システムへの関わりを根本的に変えるものになります。これからは SAP パートナーが、開発からデプロイ、継続的なイノベーションの導入に至るまで、お客様のライフサイクル全体に関与します。我々は、このように活気に満ちたエコシステムがあることを大変有難く思っています。
SAP は、ブランド名としての「SAP Cloud Platform」を廃止します。ただし、SAP Cloud Platform の統合機能と拡張機能は、引き続き SAP Integration Suite と SAP Extension Suite に含まれる製品またはサービスとして残ります。お客様が使用できる機能に変更はありません。
お客様が気付かれる変更点としては、「SAP Cloud Platform」というブランド名だけです。
今後、Trial は SAP BTP trial に、Cockpit は SAP BTP cockpit に名称変更される予定です。いずれも機能やユーザーエクスペリエンスに変更はありません。
ブランド名の変更による契約または価格設定の変更はありません。