Joule スタジオとは

Joule スタジオは SAP Build の機能の 1 つで、SAP システムと SAP 以外のシステムを横断するワークフローを自動化して効率を上げる、Joule エージェントとスキルを作成することができます。

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ビジネス固有の成果を実現

  • 対話型および自律型エージェントを設計してビジネス上の問題を解決
  • ビジネスニーズに合わせて、すぐに使用できる Joule エージェントをカスタマイズ
  • データ取得やその他の構造化されたタスク実行のために Joule のスキルを作成
  • 複数の AI エージェントのオーケストレーションを行い、複雑なビジネス課題に対応する

自社のビジネスへの深いグラウンディング

エージェントを自社のビジネスデータとプロセスに関連付けて、信頼できる成果を達成するエージェントを構築します。

オープンで拡張可能

SAP およびサードパーティーアプリケーションとのシームレスな統合やすぐに使用できる Joule エージェントを補強する AI エージェントにより、エンドツーエンドのエージェント自動化を実現します。

組み込みのセキュリティとコンプライアンス

エージェントの実行を可視化し、データプライバシーを強化することで、スキルと AI エージェントを一元的に管理します。

Joule スタジオでエージェントを構築する

ウェブキャストに参加して、Joule スタジオの新しいエージェントビルダーの詳細をご覧ください。開発者がオープンに作業を行い、ビジネス価値を生み出すために、SAP Build のイノベーションがどのように役立つかをご確認ください。

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Joule スタジオで構築できるもの

動的な計画と推論を必要とする、目標指向の複雑なビジネスシナリオに対応する AI エージェントを構築できます。Joule スキルは、比較的シンプルなルールベースのタスクを処理することができます。

ビジネスの問題を適切に解決するエージェントを構築

- エージェントの目標と責任を定義するための指示を自然言語で入力します。

- 適切な最新の AI モデルを選択して、エージェントに強力な計画機能と推論機能を付与します。

- ツールを割り当て、MCP サーバーを構成して、分断されたワークフローとシステムを統合します。

- データ、文書、SAP Knowledge Graph を使用して、エージェントとビジネスコンテキストを関連付けます。

エージェントビルダーのデモを見る

Joule スタジオの優位性

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安全性が高く、ステートフルでスケーラブルなエージェントランタイム

  • 動的でマルチステップのアクションプランを実行

  • タスク全体のコンテキストと状態を管理

  • データを保護する組み込みのガードレール

  • 柔軟性を実現する広範な LLM のサポート

AI により加速するエージェント開発

  • 自然言語プロンプトで Joule を使用してエージェントを構築

  • ツールやその他の設定に関して状況に即した提案を取得

  • フィードバックループによってエージェントのロジックを調整

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エンドツーエンドのエージェント自動化を実現する完全なツールキット

  • 既存のカスタムエージェント、スキル、自動化、アクションを組み込む

  • MCP サーバーを設定して、サードパーティーツールに接続する

  • エージェントのグラウンディングに文書を使用する

カスタム Joule エージェントの仕組み

カスタム Joule エージェントは、コンテキストを理解し、ワークフローを調整し、必要に応じて人間による検証を要求することで、信頼性と透明性の高い実行を維持できるようにします。

文書グラウンディングにより、エージェントは適切な情報に即座にアクセスできるようになり、より正確な応答が可能になります。

エージェントは、信頼できるナレッジソースとして既存のビジネス文書を参照することができます。これは検索拡張生成 (RAG) を基盤としています。そのため、ユーザーが質問すると、エージェントは最も関連性の高い情報を検索して適用し、正確な回答を生成します。

ロジスティクスエージェントは、既存の配送契約を参照して、新しい配送依頼に最適な運送業者を提案することができます。

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対話型製品ツアーに参加する

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Joule スタジオの活用例を見る

AI エージェントとスキルの構築、テスト、展開、管理のプロセスを順を追ってご説明します。

SAP のソリューションを活用して成功を収めているお客様の事例

Joule スタジオのエージェントビルダーは、SAP アナリティクスをマーチャンダイジングシステムに接続し、Accenture の Optisell エージェントがリスクのある在庫を把握し、価格設定アクションを提案し、商品アラートの構成をシンプル化できるようにしました。これらすべてに大規模なカスタム開発は必要ありませんでした。

キャサリン・グエン (Catherine Nguyen) 氏、
Accenture 社、SAP ビジネスグループ AI 戦略および導入担当グローバルリード
Joule スタジオを使用することで、3 週間で強力なエージェントを構築することができました。Joule スタジオは、直感的なノーコードの環境で、SAP と非 SAP の重要な環境間でのシステム接続を可能にし、データが複数のモジュールに存在するハイブリッド環境に対応しています。

ジャンルカ・シメオネ (Gianluca Simeone) 氏、
Capgemini 社、VP - グローバル SAP CTIO および生成 AI リーダー

Joule スタジオによって、業務の中心にエージェントによるイノベーションが組み込まれるようになってきています。KPMG では、フルフィルメントのオーケストレーションやサプライチェーン管理で、専門的な AI エージェントを構築することで、ビジネスコンテキストを測定可能な価値に変換する信頼性の高いソリューションの開発を支援しています。
ヴァレンティノ・ケスター (Valentino Köster) 氏、
ドイツ、KPMG 社、SAP360 Program & AI 担当グローバル責任者

AI エージェントのシナリオ

人材の獲得

履歴書の選考、面接のスケジュール設定、候補者の適性に関するインサイトの提供によって募集プロセスを合理化し、採用プロセスの迅速化と効率化を実現します。

予知保全

設備の健全性をモニタリングして故障の可能性を予測し、ダウンタイムと保守コストを削減しながら、生産効率を最適化します。

サプライヤー管理

サプライヤーのパフォーマンスと市場の動向を分析して、調達・購買チームが十分な情報に基づいて意思決定を行い、よりよい条件で契約を交渉し、サプライチェーンの信頼性を確保できるようにします。

ルートの最適化

リアルタイムの交通データ、気象条件、配送優先度に基づいて配送経路を最適化し、効率を高め、輸送コストを削減します。

不正の検知

金融取引の不自然なパターンや異常を検出して早期に警告し、不正行為を防止して財務のセキュリティを確保します。

サイバーセキュリティ

脅威の可能性をリアルタイムで特定して対応し、機密データを保護して IT の完全性を維持します。

リソース

Joule スタジオ学習シリーズ

このブログでは、Joule スタジオの基礎知識を構築し、そのアーキテクチャーを理解し、機能を把握し、自信を持ってエージェントを開発するのに必要な実践スキルを学習する教育ビデオシリーズを紹介します。

Joule スタジオを始めるのに必要なもの

このブログは、Joule スタジオを体系的に理解し、実際に使い始めるのに必要なリソースをまとめた実践的なガイドです。

SAP BTP における Joule スタジオの有効化

Joule スタジオの設定とアクセスに関するステップバイステップガイドです。

こちらの製品もご検討ください

Joule スタジオとよく一緒に購入されている製品をご紹介します。

SAP Build

SAP Build は、ローコード、プロコード、生成 AI ツールの包括的なスイートを備えたビジネスアプリケーション開発と自動化のソリューションです。

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Joule

Joule は、自社のビジネスデータに基づく AI コパイロットであり、AI エージェントが組み込まれています。使用されるすべてのクラウドアプリケーションで従業員を積極的にサポートします。

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FAQ(よくある質問)

Joule スタジオは、お客様やパートナーの AI エージェントと Joule スキルの開発を支援する SAP Build の新機能です。

スキルは、入力と出力が事前定義されており、推論を必要としない単一の反復操作(倉庫の在庫レベルの取得など)を実行します。

 

AI エージェントは、人間のような推論、熟慮、適応性を必要とする複雑で多段階的な問題(在庫不足の予測、再発注戦略の提案など)に適しています。

一般的なユースケースには、ナビゲーション、ワークフロー実行、意思決定支援などがあります。スキルは、特定の情報や文書にナビゲートしたり、入力情報を収集して構造化されたワークフローや要件を完了したり、事前定義されたインサイトを提供して意思決定を強化するのに役立ちます。

一般的なユースケースには、複雑なタスクと全社規模の実行の両方を伴う場合があります。

 

エージェントは、推論、適応性、コンテキスト認識を必要とする複雑なマルチステップワークフローを処理します。次のステップが常に確定する自動化ツールとは異なり、エージェントは、変化するビジネス条件や変動するデータの入力に基づいてプロセスを動的に調整することができます。

 

また、AI エージェントは異種システムと業務領域を橋渡しします。企業全体の自動化を促進し、業務のサイロを解消し、分断された IT ランドスケープをつなぎます。

Joule スタジオのスキルビルダー機能は 2025 年 7 月より一般提供を開始しており、Joule スタジオのエージェントビルダー機能は 2025 年 12 月に一般提供を予定しています。Joule スタジオにアクセスする方法については、こちらのブログ記事をお読みください。

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