コンテンツにスキップする
ノート PC で情報を閲覧する 2 人の同僚

HRIS とは?

人事情報システム (HRIS) は、コア人事プロセスの管理や自動化を支援します。この人事ソフトウェアシステムは、事務管理、勤怠管理、給与計算などのワークフローだけでなく、個人情報、統計、給与情報などの従業員データの保管にも役立ちます。

 

HRIS は、時間のかかる紙ベースのプロセスや複雑なスプレッドシートを置き換えます。また、これらのワークフローの多くを自動化することによって人為的ミスを最小限に抑え、反復作業を削減するため、従業員はより価値の高い業務に集中できます。

 

一元化されたリアルタイムデータモデルと自動化されたプロセスにより、人事担当者、管理者、従業員は HRIS を使用して、必要な情報に素早く効率的にアクセスし、正確な結果を得ることができます。HRIS ソフトウェアは、従業員データ管理および関連プロセスを合理化することにより、時間とコストの節約に役立ちます。

HRIS でできること

HRIS はコア人事プロセスを管理し、自動化します。従業員ライフサイクル全体にわたって人事やその他のデータの収集と保管により、意思決定に必要な情報提供やインタラクティブワークフローを支援します。

 

例えば、従業員が休暇を申請するためにシステムにアクセスすると、レビューと承認を得るために HRIS 経由で自動的にマネージャーに送られます。

 

HRIS データは、社内、国内、および国際要件を満たした自動コンプライアンス管理プロセスにより、セキュアに保管されます。法定報告基準に対応するために、規制の更新は自動的に実施されます。

 

合理化され、自動化されたワークフローは、組織全体の従業員をサポートします。

  • 人事担当者:求人要件の掲載、従業員情報へのアクセス/編集、新入社員のオンボーディング支援が行えます。
  • マネージャー:チーム構造の監督、勤怠の追跡、チームメンバーの給与の監視/変更要求、休暇申請の承認が行えます。
  • 従業員:個人データの編集、組織図の表示、労働時間の入力、休暇の申請が行えます。

HRIS システムの機能

HRIS システムの機能は、さまざまな人事プロセスやインタラクションをサポートしています。このテクノロジーは、次のようなシステムやビジネス機能全体にわたって、ワークフローのスマートな自動化を実現します。

 

人材とトランザクション

  • 従業員の生産性を高めるセルフサービス機能
  • 国別要件に基づいて追跡可能な主要人事情報
  • グローバルコンプライアンスおよび人事ベストプラクティスのための組み込みローカライズ機能

組織構造

  • アナリティクスによる全従業員に関するリアルタイムのインサイト
  • 求人活動の合理化による事業目標や後継者計画の支援
  • 学習戦略

福利厚生管理

  • 福利厚生管理の自動化
  • 従業員が福利厚生情報にアクセス/編集/学習するためのセルフサービス機能

勤怠管理

  • 会社/団体の雇用契約や現地の雇用法などのコンプライアンス状況の統合ビュー
  • 休日カレンダー、未払有給休暇、および関連ビジネスルール
  • 従業員プロファイル別の勤務時間/給与の自動計算

HRIS システムによってプロセスを自動化し、従業員にセルフサービス人事ツールを提供することで生産性が高まります。

人事情報システムの進化

企業は、1960 年代から 1970 年代にかけて従業員データの一元化に乗り出しました。この新しいモデルは、記録管理の改善や規制要件に容易に対応する能力の向上を後押ししました。一元管理されたデータリポジトリーは大型メインフレームコンピューターに保管され、トランザクション処理は(存在したとしても)給与に限られていました。

 

1980 年代になると人事情報システムが使われ始め、メインフレームシステムからクライアントサーバーテクノロジーへの移行が進みました。この結果、システムが手に入りやすくなるとともに、基本的な分析ツールが使えるようになりました。

 

その後、テクノロジーは進化しました。現代のシステムは、トランザクション人事プロセスよりもむしろ、人事担当者、マネージャー、および一般社員の従業員エクスペリエンスに重点を置いた、よりインタラクティブなモデルをサポートしています。

 

今や、HRIS は人工知能 (AI) を利用して時間のかかる反復作業を処理することにより、ワークフローを自動化します。そうしたシステムはフィードバックを統合し、ビジネスルールや法規制コンプライアンスの変更に基づいてレポート構造を自動的に調整しながら、システムと対話するすべての従業員に効率的で前向きなエクスペリエンスを提供できます。

 

HRIS ソフトウェアはオンプレミスまたはクラウドに実装でき、最新のシステムは主にプライベートクラウドまたはパブリッククラウドに置かれます。クラウドプラットフォームにはさまざまなメリットがあります。例えば、データストレージ容量が大きいこと、より強力なセキュリティを実現できること、給与計算や申請者追跡などの補完アプリケーションやその他の人事システムとの統合が容易であることなどが挙げられます。

HRIS のユーザー層

従来、人事情報システムの恩恵を受けるのは主に中堅企業や大企業でした。しかし、クラウドシステムはインフラストラクチャコストや導入コストが最小限で済むことから、現在では小規模な成長企業も HRIS のメリットや効率を活用できるようになっています。

 

以下は、HRIS を利用して人事プロセスを合理化している企業の例です。

  • Chr. Hansen:食品、栄養素、医薬品、農業向け天然成分ソリューションの開発企業である同社は、従業員プロセスを進化させることにより、適切なスキルを持つ適切な人材の確保や刺激的な職場環境の醸成を促進しています。
  • Takween:プラスチック変換技術大手である同社は、人事を管理部門から真のビジネスパートナーに変えることにより、従業員が最高のパフォーマンスを発揮し、イノベーションに注力し、高品質の製品を提供できるようにしています。

HRIS ソフトウェアを今すぐご検討ください

このテクノロジーは、コア人事プロセスを自動化し、従業員エクスペリエンスを高めます。

よくある質問

人事情報システム (HRIS)、人事管理システム (HRMS)、人事・人材管理 (HCM) は、ほとんど同じ意味で使用されることが多い用語ですが、大きな違いがいくつかあります。HRIS がコア人事プロセスを処理するのに対し、HRMS(人事管理システム)はタレントマネジメント以外に、学習、開発、後継者計画などの機能も備えています。要員管理のための広範な業務やソフトウェアを指す場合、HCM(人事・人材管理)の方がよく使用されます。

特に州、国、大陸をまたいで事業を展開している成長企業、中堅企業、および大企業は、HRIS の一元管理されたリアルタイムデータモデルと自動化されたワークフローから大きな価値を得ることができます。

 

HRIS を使用すると、現地のデータ保護や雇用に関する規制の遵守が容易になります。地域別にローカライズされたユーザーエクスペリエンスにより、世界中の人事担当者、マネージャー、従業員が容易にアクセスできるようになります。

HRIS は、人事担当者やマネージャーを含め、すべての従業員にメリットをもたらします。ワークフローの自動化とリアルタイムデータの一元化によって効率が高まり、その結果、組織全体の生産性が向上します。

HRIS は、次のような根強いビジネス上の問題を解決します。

  • 人事担当者や従業員の手作業による時間のかかるワークフロー
  • データストアのサイロ化によるシステム間の連続性の欠如
  • 人事/従業員情報の陳腐化
  • 人事戦略と企業戦略の整合性不足
  • 企業および雇用法に関する一貫しない規制監督

HRIS は、回復力を備え、ビジネスニーズの変化に適応できる必要があります。そのほかにも、次のようなことを考慮する必要があります。

  • レガシーシステムから HRIS へのデータ転送の適切な管理
  • 組織の成長に応じた HRIS の拡張性
  • 地域およびグローバルな規制要件の遵守
  • 本稼動開始後の HRIS の価値のフル活用に向けた、十分なトレーニングを受けた従業員による迅速な導入

SAP Insights ニュースレター

今すぐ購読

ニュースレターを購読して、重要な情報や知見を手に入れましょう。

その他の記事

先頭に戻る