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クラウド ERP とは?

エンタープライズリソースプランニング (ERP) という用語は、財務から、販売、製造にいたる企業全体のビジネスプロセスの管理と自動化を支援するソフトウェアを表すために、1990 年代に使われるようになりました。初期の ERP システムは、オンプレミス、つまり、ユーザー企業自身のデータセンター内のサーバー上に実装されていました。しかし、2000 年代に入ってからクラウド ERP が導入され、すべてが一変しました。

クラウド ERP ソフトウェアとは?

クラウド ERP は、インターネットを経由してアクセスできるエンタープライズリソースプランニング・ソフトウェアです。クラウド ERP ソフトウェアは、企業の IT バックボーンつまり「頭脳」として、組織内のすべてのコアプロセスに高度な機能を提供します。

 

クラウド ERP は通常、プロバイダーのクラウドコンピューティングプラットフォーム上にホスティングされ、「サービスとして (as-a-service) 」提供されます (SaaS ERP)。顧客はソフトウェアを所有せず、年額制または月額制のサブスクリプションベースで利用します。ハードウェアの初期費用はかかりません。アプリケーションの保守、アップグレード、イノベーションの実装のほか、データストレージやセキュリティもベンダー側で対応します。 

クラウド ERP とオンプレミス ERP の比較

クラウド ERP (SaaS ERP) は、プロバイダーのクラウドプラットフォーム上にホスティングされ、プロバイダーの IT チームによって管理されます。一方、オンプレミス ERP は、ユーザー企業側のハードウェアやサーバーにインストールされ、その企業の IT チームやパートナーによって管理されます。

 

さまざまな企業でクラウドの採用が拡大しています。最近のアンケートによると、クラウド ERP を選択した企業の割合が 63% と、オンプレミス ERP を上回っています。  

クラウド ERP が選ばれる理由

クラウド ERP は、その高度な機能や柔軟性によって、デジタル時代に成功を収めるための不可欠な要素となっています。これまで、ERP システムは組織に多大な価値を提供してきました。生産性を向上させ、インサイトを獲得しようとする企業を支援してきました。しかし、デジタル化によって世界は大きく変わり、競争の様相も一変しています。オンプレミスの ERP システムでは、これについていくことはできません。絶え間ない変化に適応するのは難しいのです。古い ERP システムの大半はシンプルなランドスケープ向けに設計されており、企業がよりアジャイルな新しい方法で運用していくためのスピード、柔軟性、インサイトは提供されません。

 

今日の顧客は製品とサービスの迅速な提供、製品とサービスの絶え間ない改善、信頼性の向上、コストの低下を期待しています。企業は、顧客の期待に応えるために、既存の業務プロセスが抱える障壁を乗り越える必要があります。企業は、生産、製品輸送、販売管理、サービス、サポート、さらには基幹業務まで、実質、多くのパートナーと協業しています。その結果、複雑さを増す社内プロセスの処理をサポートするだけでなく、世界中のビジネスネットワークの管理を支援するシステムが必要になります。クラウド ERP なしでこれに対応するのは不可能です。 

クラウド ERP システムのメリットをご確認ください。

中堅企業にとって重要なクラウド ERP

ERP は、中堅企業のあらゆる領域の中心に位置します。優れたクラウド ERP システムは、プロセスのインテリジェントな自動化、AI と機械学習によるインサイトの提供、ビジネスモデルを刷新する支援のほか、多くの機能を備えています。 

 

このようなメリットに加え、多くの中堅企業がクラウド ERP に注目している理由は、主に 3 つあります。

  1. 俊敏性の向上:潜在能力の高い中堅企業にとって俊敏性は特に重要です。このような企業は、業界の中でもスペシャリスト的な存在であることが多く、プロフェッショナルサービスなどの業種で仕事を行い、顧客と密接な関係を築いています。迅速に成長するためには、新たな拠点の追加、新しい製品やサービスの導入、企業買収、競合他社の失敗へのスピーディな対応などでチャンスをつかむ必要があります。

    柔軟性がなく、拡張が容易でない旧式のシステムを使い続けると、意思決定に必要な情報を迅速に提供できないため、成長が制約されます。スタンドアロンのレポートシステム(ほとんどは予備的な手段か Excel のスプレッドシートを使用して統合機能の欠如を補っている)に依存していると、部門間で情報を共有したり、さらには時間に制約のある共通目標を実現するために共同で作業するのが難しくなります。 

  2. キャッシュフローの可視化:中堅企業の経営陣のコスト意識は非常に高い傾向があります。中規模企業の生命線はキャッシュフローであり、利益率の向上が最優先事項となることがよくあります。貸借対照表の準備金を積み上げ、成長を促進させるためには、運転資本、営業費用、投資に注意を払う必要があります。このいずれにも、サイロの中で対応することはできません。クラウド ERP を利用すると、会計プロセスと業務オペレーションが社内外で統合され、すべてを正確に説明できるようになります。 

    すべての中堅企業はなんらかの会計システムを持っていますが、これらのシステムの多くはキャッシュフローと重要な収益性情報を即時に提供できません。また、現在のビジネスニーズに対応できない、他のシステムと統合できない、などの問題もあります。 

  3. アプリケーション統合の容易さ:一般的に、中堅企業は、コールセンターソフトウェアやフィールドサービスシステムなど、特定の運用ニーズに対応したポイントソリューションについては迅速に導入してきましたが、バックボーンの ERP の変更には慎重でした。しかし、このように次々とソリューションを追加していくと、コストと複雑さが大幅に増大していきます。なぜなら、これらのツールは ERP システムに容易に接続できないためです。ところが今、モダンなクラウド ERP でこうした状況が一変し、ERP を改めて検討する企業が増えています。クラウド ERP により実現する、容易な統合、拡張性、俊敏性に企業の視線が集まっています。
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ERP システムのアップグレードをお考えですか?

クラウド ERP に切り替えるためのガイドをご覧ください。

SaaS ERP のセキュリティ

データ漏えいやウイルスのニュースを目にしていると、クラウド ERP の安全性が気になってくるのは当然です。絶対にセキュリティ侵害が起きないシステムはありません。ただし、システムのセキュリティの強度は、そのシステムがどのようにデプロイされ、誰によって管理されているかによって大きく異なります。

 

重要な考慮事項には次のようなものがあります。

  • データ盗難:大企業のデータファイルが盗まれ、顧客の個人情報が漏洩する、これは世間で注目されるニューストピックの一つです。データ漏えいの事件をよく調べてみると、それはクラウド上のデータではなく、企業がオンプレミスでデータを保存していたケースであるというのがより一般的です。
  • データ損失:全ファイルの損失は悪夢のような出来事ではありますが、それでも、自然災害、ミスによる消去、システムクラッシュなどによって発生する可能性のある出来事です。データを復元可能にするための唯一の方法は、データを定期的かつ頻繁にバックアップすることです。クラウド ERP では、インフラプロバイダーがオフサイトへのバックアップを定期的に行い、冗長性を確保しています。もしデータ損失が発生しても簡単に復元することができ、迅速にシステムを稼働状態に戻すことができます。
  • セキュリティ:適切なレベルのセキュリティを備えることが最も重要です。通常、中堅企業の IT スタッフは限られており、限られたメンバーでインフラ、システム更新、ユーザーの問題に対応しています。フルタイムの IT セキュリティスタッフを配置している企業はほんのわずかしかありません。定評のあるクラウド ERP プロバイダーを利用すれば、自動的にフルタイムのプロフェッショナルのセキュリティエキスパートが週 7 日 24 時間体制で対応し、セキュリティアップデートの適用やセキュリティ手順の実行をすべて行ってくれます。

これらの要素を考えると、中堅企業にとってクラウド ERP はオンプレミスのデプロイよりも安全なオプションであると言えるでしょう。

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バッファレベルの管理方法を示す ERP 製品画面

クラウド ERP システムの利用を開始する

クラウド ERP は実証済みの成熟したソリューションであり、現在、世界中の多くの企業で使用されています(恐らく、貴社と競合する企業もクラウドを利用されているのではないでしょうか)。

 

クラウド ERP を選択する企業は、変化を促進するツールと、機会が生じたときにそれをつかむための柔軟性と能力をすばやくかつ継続的に手に入れることができるため、変革の取り組みを容易に進めることができます。

 

成長企業にとって、クラウドへの移行は、ビジネスを次のレベルに引き上げる上で避けられないステップです。アナリストレポート(Gartner、Aberdeen、Forrester など)や、さまざまな業種における成功事例によって、迅速なプロセス、精度の高い情報、短期間の ROI など、多くのメリットが報告されています。

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