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ITP Aero 社:調達機能を主要な原動力へと再定義し、効率性、可視性、および統制の向上を実現

SAP のお客様 ITP Aero 社のロゴ

ITP Aero 社が実践する戦略的な調達アプローチ

航空宇宙・防衛分野をリードする独立系グローバル企業である ITP Aero 社は、SAP Business Network を基盤として、調達部門の変革を緻密に設計・構築しました。SAP Business Network Supply Chain Collaboration、SAP Business Network Commerce Automation、SAP Ariba Buying、および SAP Ariba Strategic Sourcing Suite を導入することで、直接材と間接材の両方の支出に対して、より高度な統制を実現しています。

業種地域企業規模パートナー
航空宇宙・防衛スペイン、ザムディオ 従業員数:5,500 名DXC Technology Services
95%

直接材サプライヤーの SAP Business Network 利用率

1 億 8,900 万

ユーロ

2024 年管理下にあった間接材・サービスの支出額

2,000 件超

2024 年に自動化された 200 社以上のサプライヤーへの発注件数

SAP Business Network と SAP Ariba ソリューションを活用することで、サプライチェーンの可視性が大幅に向上し、よりスマートな生産能力計画が可能になりました。これらのソリューションは、調達部門における業務の複雑さを解消し、さらなる効率化とコンプライアンスの強化を実現する大きな助けとなっています。
カルロス・ペレス (Carlos Perez) 氏
ITP Aero 社、CIO

主要な調達機能を軸とした、未来に即応する組織の構築

次世代の航空技術における世界的なリーディングパートナーである ITP Aero 社は、イノベーション、効率性、およびサステナビリティを推進する、民間・防衛航空向けの航空エンジンやコンポーネントの設計、開発、製造、ならびにライフサイクル推進サービスの提供を専門としています。35 年にわたるイノベーションの歴史と、6 カ国 14 拠点に広がる専任チームを擁する同社は、現在、世界の新造航空機エンジンの 40% に製品を供給しており、1 時間あたり 375 便の飛行を支えています。

 

ITP Aero 社のグローバルオペレーションは、スペイン、英国、メキシコ、米国、マルタ、およびインドに広がっています。これらすべての拠点において、品質、安全、およびビジネス倫理に関する最高水準を等しく遵守することが、ビジネスの成功に向けた強固な基盤となっています。また、同社はパートナーやサプライヤーに対しても同等の高い水準を求めています。

 

強力なビジネス成長のさなか、ITP Aero 社は直接材の運用を集約し、サプライチェーンと調達プロセスの透明性を最大化することで、効率性とレジリエンスの向上を図りました。並行して、間接材サプライヤーの増加に対応するための準備も進めました。同社の最優先事項は、サプライヤーとのコミュニケーション不足に起因するミスの排除、および物流計画の改善による配送スケジュールの最適化と過剰在庫の削減でした。さらに、同社はアウトソーシング先を介してサプライヤーからの請求書を受け取り、自社の ERP システムへと転送する体制を運用していました。

 

こうした課題を解決するには、サプライチェーン運用の完全な変革が不可欠でした。以前は、従業員とサプライヤーが注文を確認したり管理したりする際にメールや電話に頼っており、その手法がサプライヤー情報のトレーサビリティと可視性に悪影響を及ぼしていました。購買部門が価格、原材料コード、リードタイムなどの記録を更新・管理する作業は、極めて労働集約的でした。同様に、実務担当のバイヤーにとっても、購買依頼を収集してから ERP システムに発注書を登録するまでのプロセスは、膨大な時間を要するものでした。

私たちは、直接材と間接材の調達業務を単一のソリューションに集約したいと考えていました。従業員やサプライヤーが個別にメールや電話で調達プロセスを進めるという慣習は、トレーサビリティやサプライヤー情報の可視化を困難にする原因となっていたため、これを完全に廃止したかったのです。
カルロス・ペレス (Carlos Perez) 氏
ITP Aero 社、CIO

最適なサプライヤーコラボレーションに支えられた成長への備え

サプライチェーンおよび調達業務の変革に向けて、ITP Aero 社は SAP Business Network と一連の SAP Ariba ソリューションを採用し、その導入にあたって DXC Technology Services 社をパートナーに選定しました。

 

同社は、直接材の支出管理における可視性と効率性を高めるため、SAP S/4HANA と統合された SAP Business Network Supply Chain Collaboration ソリューションを選定しました。また、プロジェクトの一環として、直接材・間接材双方の請求業務をカバーする SAP Business Network Commerce Automation ソリューションと、間接材およびサービス向けの SAP Ariba Buying ソリューションも導入しました。さらに、コストを削減しながらソーシング、契約管理、およびサプライヤー管理プロセスを強化するために、SAP Ariba Strategic Sourcing Suite を採用しました。

 

SAP Ariba ソリューションと SAP S/4HANA の間のデータ交換と同期を円滑化するため、ITP Aero 社は SAP Services and Support による専門的な支援のもと、クラウド統合ゲートウェイ機能を構築しました。これにより、高度な ERP とソーシング・調達機能とのシームレスな連携が実現しました。

 

間接材支出向け SAP Ariba Buying の活用により、SAP Business Network を介したサプライヤーへの発注書 (PO) 送付が自動化されました。サプライヤーは同ネットワーク上で必要に応じて注文の確認や変更を行い、その後、ネットワーク経由で請求書を送付できます。請求書のステータスは SAP Business Network 上に表示され、ITP Aero 社はサプライヤーへの直接支払いが可能になりました。これにより、同社の従業員とサプライヤー双方が注文の作成や確認のためにメールや電話を利用する必要性が減り、価格情報の更新・管理に対する購買部門の関与も最小限に抑えられています。

 

SAP Ariba ソリューションの導入により、ITP Aero 社は社内カタログの活用を促進できるだけでなく、同業界における厳しい制約下で許可されたさまざまな外部カタログに対しても、パンチアウト機能を利用できるようになりました。

SAP Business Network Supply Chain Collaboration を活用して直接材のサプライチェーンを効率化したことで、運用コストの最適化を進めることができました。調達取引のコラボレーションと自動化を単一のプラットフォーム上で行えるようになったため、可視性と統制力が向上しました。
カルロス・ペレス (Carlos Perez) 氏
ITP Aero 社、CIO

支出管理の統制強化による調達パフォーマンスの向上

直接材および間接材の調達向け SAP Ariba ソリューションの稼働開始以来、ITP Aero 社は SAP Business Network Supply Chain Collaboration を通じて 2,000 社以上のサプライヤーと連携しています。支出管理業務を単一のソリューションに統合したことで、従業員が同一の手法で明確に定義されたプロセスに従って業務を行えるようになり、大きな改善が見られました。組織全体でコンプライアンスが向上し、エラーが排除されたことで、新たな効率化とコスト削減が促進されています。こうした中、ドキュメントの標準化やサプライヤー向けの共通フォーマット、および分類が採用され、取引そのものが簡素化されました。

 

業界のベストプラクティスに基づき事前設定された自動化プロセスと、承認の効率化により、取引は滞ることなくビジネス全体を流れるようになりました。これにより、調達のスピード、正確性、透明性が向上し、バイヤーとサプライヤー間のリアルタイムな連携が促進されています。現在、サプライヤーは SAP Business Network Supply Chain Collaboration に組み込まれたセルフサービス機能を活用し、必要な時に必要な情報へ直接アクセスできるようになっています。これには、ソーシング依頼、発注書、注文確認、請求ステータスなどへのセルフサービスベースのアクセスが含まれます。

 

SAP Business Network Supply Chain Collaboration の活用により、外部で処理されるドキュメントの数が大幅に削減され、その結果、多大なコスト削減と時間短縮が実現しました。

 

間接材の支出管理においては、SAP Ariba Buying の導入により、ITP Aero 社の従業員とサプライヤーが発注書の作成や確認のためにメールや電話を利用する必要がなくなりました。同社はこのソリューションによって、特定の資材に追加の承認ステップが必要なケースも含め、複雑な承認プロセスを一つの統合されたワークフローへと自動化することに成功しました。

 

ERP を介した集中購買から、SAP Ariba Buying を活用した間接材の分散購買モデルへと移行したことで、ITP Aero 社は価格情報の更新・管理に対する購買部門の関与を最小限に抑え、品目別バイヤーの業務を簡素化しました。以前は、購買部門が購買依頼を取りまとめて発注書を作成していたほか、資材価格やリードタイムのデータ管理、および資材マスタデータのコード化も担当していました。現在、購買部門が対応するのは、自動化された承認ワークフローを通じて届くスポット的な購入依頼の処理のみとなっています。

 

SAP Ariba Buying を利用する品目別バイヤーにとっては、カタログのレビューや検証プロセスが強化され、サプライヤーとの連携も効率化されました。この仕組みにより、ITP Aero 社は社内カタログの活用を促進できるだけでなく、外部カタログへのパンチアウト機能も利用可能になっています。また、システムへのアクセス権限は SAP S/4HANA のマスタデータと連動しており、国や工場、ユーザーの役割に応じた制御によって、運用と管理の効率を高めています。

 

昨年、同社はこのソリューションを通して、グループ内 7 社・11 工場全体で 200 社以上のサプライヤーに対して、2,000 件を超える間接材の PO を処理しました。

SAP Ariba Buying の導入により、当社にとってもサプライヤーにとっても、お互いのやり取りがよりスムーズになりました
カルロス・ペレス (Carlos Perez) 氏
ITP Aero 社、CIO

持続的な競争優位性を築くための、より戦略的な価値の創出

ITP Aero 社は現在、SAP Services and Support と協力し、SAP Business Network Supply Chain Collaboration の品質管理アドオンの導入を進めています。このアドオンにより、品質管理プロセスの機能とメリットをさらに拡張できるようになります。これにより、バイヤーとサプライヤー双方が、品質通知、検査、レビューに関するリアルタイムかつ双方向のコミュニケーションを実現できるようになります。

 

ITP Aero 社はまた、プランニングコラボレーションを通じて、サプライチェーンの在庫レベルの最適化も目指しています。これにより、社内外のさまざまなソースから情報を収集・照合し、需要予測を一元化することが可能になります。

 

さらに同社は、サプライヤー管理を強化するために SAP Ariba Supplier Lifecycle and Performance ソリューションの導入拡大と機能強化を検討しているほか、外部人材管理を最適化するために SAP Fieldglass ソリューションの活用も模索しています。加えて、ITP Aero 社は RISE with SAP によるクラウドへの移行も検討中です。

主要パートナー

DXC Technology Services 社は、深い業界知識とグローバルなネットワークを併せ持ち、10,000 名を超えるコンサルタントが、長年にわたる SAP 導入の経験に裏打ちされた強力な基幹業務支援サービスを提供しています。ITP Aero 社に対して、DXC 社は導入から本稼働に至るまで、包括的なサポートと高度な技術専門知識を提供しました。

その他の導入事例

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