SAP とともに歩む Blue Diamond 社のジャーニー
世界最大のアーモンド販売・加工業者である Blue Diamond Growers 社は、約 3,000 軒の栽培農家の収益を最大化するために効率化を図りたいと考えていました。同社は、プロセス改善機会を特定するために SAP Signavio Process Insights を、自動化機能を実現するために SAP Build Process Automation ソリューションを選択しました。さらに、SAP Integration Suite により、複数の SAP ソリューションとサードパーティー製ソリューションを接続しました。
| 業種 | 地域 | 企業規模 | パートナー |
| 食品・消費財 | カリフォルニア州サクラメント | 従業員数 1,600 人 | The Silicon Partners Inc. |
特定されたイノベーション機会の数(100 の推奨事項を含む)
実現されたプロセス改善の数
海上輸送プロセスにおける年間の時間節約
Blue Diamond Growers 社、 IT & サービス担当バイスプレジデント
強力なビジネスインサイトを取得し、パフォーマンス改善を目指す
Blue Diamond Growers 社は、114 年の歴史を持つ農業協同組合であり、カリフォルニア州の約 3,000 軒の栽培農家で構成される世界的な消費財企業です。有名なアーモンド風味スナックナッツ、Almond Breeze® アーモンドミルク、Nut-Thins クラッカーを製造するほか、アーモンドを消費財企業に製品の原材料として再販しています。同社の使命は、アーモンドベースの製品に関する持続的なイノベーションを通じて、生産者の利益を最大化することです。
同社は、計画の同期機能が上位のアーキテクチャーを構成する IT エコシステムを構想しました。これにより、需要、供給、物流、製造に関する優れたインサイトに従って業務を遂行し、ある領域の問題が他の領域にどのように影響するかを理解できるようになることを期待しました。売上高に関するインサイトを得るための全般的なデータとアナリティクスを重視しながら、日々の業務パフォーマンスを確認するために、ダッシュボードのコンセプトを取り入れることを望んでいました。自動化によって定型業務や手作業を削減するなど、コスト削減機会に目を向ければ、最終損益の向上につながるのではないかと考えたのです。
そこで、デジタルコアを SAP ERP Central Component から SAP S/4HANA にアップグレードしました。また、このテクノロジーを最大限に活用するべく、この基盤上でさらに最適化し、構築していくことを計画しました。
Blue Diamond Growers 社、 IT & サービス担当バイスプレジデント
データ、アナリティクス、自動化機能の構築
Blue Diamond 社は、SAP Signavio Process Insights を導入して、最初に 40 のビジネスプロセスを検証しました。このソリューションは、一般的なプロセスレビューと組み合わせることにより、少なくとも 100 件の推奨事項とさらに最大 400 件の AI、自動化、アナリティクスの機会を特定しました。主に SAP ソフトウェアの活用を基盤として、事業部門と緊密に連携して手作業のプロセスを把握し、SAP Build Process Automation を導入して自動化機能を実現しました。サプライチェーン分野のカスタマーサービス担当者とワークショップを行った結果、財務チームはさまざまな伝票の確認や仲買業者への債務処理を手作業で行わなければならないことがわかりました。また、海上輸送の担当者は、従業員は、コンテナ、運送業者、または得意先への発注ごとに、SAP ソリューションやサードパーティソースから最大 12 件の伝票を収集していました。これらのリードから入金までのプロセスは自動化に最適で、Blue Diamond 社は、さまざまな伝票を 1 カ所にまとめて電子的に送信できるようになりました。
Blue Diamond 社は、SAP Signavio Process Insights ソリューションを利用することで、事業部門ごとにデータおよびアナリティクスダッシュボードを開発できます。例えば、製造部門は設備資産の稼動時間とダウンタイムの理由をチェックでき、サプライチェーン部門は予測精度を評価できます。ブランド部門とグローバル原料部門は、顧客別および製品別の損益データを調べることができます。目的は、製品サイロに関係なく上位 20 社の顧客などの経営インサイトを提供する単一のデータセットを構築することです。Blue Diamond 社の情報テクノロジーおよびサービス担当バイスプレジデントであるスティーブン・ビルグフェルド氏は、「この強力な SAP ソリューションエコシステムが導入された今、データはほぼ揃っています。あとは、業務上のニーズに応じてデータをまとめるだけです」と説明します。
Blue Diamond 社は、2018 年から SAP Business Technology Platform (SAP BTP) を主要なプレゼンテーション層として、SAP Analytics Cloud ソリューションを使用しています。このソリューションは、SAP S/4HANA、製造工場の設備資産管理ツール、およびサードパーティのトレードプロモーションから情報を収集します。SAP Integration Suite を使用して SAP Analytics Cloud と SAP Build Process Automation を統合することで、毎日数千件のトランザクションを自動的にレビューするレポート機能を使用することができます。また、SAP Integrated Business Planning for Supply Chain (SAP IBP) ソリューションからのデータと、SAP Analytics Cloud の計画機能を組み合わせて、生産量の変動が財務パフォーマンスに与える影響を判断しています。クラウドベースのプロセスとリアルタイム機能を備えた SAP Integration Suite は、SAP S/4HANA を SAP Ariba ソリューションおよび SAP IBP にそれぞれ接続するコアコンポーネントとなっています。SAP HANA Cloud のデータ管理機能により、データの保存と調和が可能になりました(IT アーキテクチャーは図を参照)。
The Silicon Partners 社は、SAP S/4HANA への移行を支援して以来、Blue Diamond 社の主要なパートナーとなっています。同社は、SAP BTP を使用する機会に関するガイダンスや構築をはじめとする継続的なサポートを提供しています。また、SAP Integration Suite と自動化プロジェクトの導入を支援したほか、トレーニングも実施しました。
Blue Diamond Growers 社、 IT & サービス担当バイスプレジデント
プロセスの改善とカスタマーサービスの向上
Blue Diamond 社は、SAP Signavio Process Insights によって特定された 500 件のイノベーション機会のうち、これまでに 30 件のプロセス改善を実現しました。これには、SAP Fiori ユーザーエクスペリエンスおよびトランザクションコードに関する推奨事項が含まれています。「納期数量遵守 (OTIF)」は、注文全量を納期内に顧客に納入することを目的とする Blue Diamond 社の主要な KPI で、この指標を改善する方法に重点を置いています。仲買や海上運送分野での取り組みは、OTIF 指標の改善に貢献し、業界標準を上回るようになりました。
自動化は目に見えるメリットをもたらしました。仲買業務におけるミスが減り、海上輸送では年間 2,000 時間以上が節約されました(出荷数と、伝票の収集に従来費やしていた 1 日あたりの時間数に基づく)。従業員は、自動化によってこれまで得られた成果と今後の見通しに期待を寄せています。時間に余裕のない彼らは、より積極的に仕事ができることを前向きに捉えています。
Blue Diamond 社は、SAP S/4HANA と SAP Integration Suite の導入により、プロセスの高速化とエクスペリエンスの統一を実現できました。以前は、財務チームなどのチームは状況がどうなっているかの確認を毎月待つ必要がありましたが、今ではほぼリアルタイムで動向を確認できるようになりました。OTIF 指標と予測精度の改善の結果、経営陣は業界固有のトピックに集中できるようになりました。ビルグフェルド氏は次のように結論付けています。「カスタマーサービスが向上することで、人々は当社との取引をさらに望むようになります。それは、当社の重要な使命である生産者の利益向上につながります」
Blue Diamond Growers 社、 IT & サービス担当バイスプレジデント
ビジョンの同期化に向けてデータとアナリティクスを強化
Blue Diamond 社の大きな目標は、データとアナリティクスの改善・強化です。同社は、AI の利用拡大をさらに進めることに大きな関心があり、作柄予測や需要感知への利用機会を模索しています。ビルグフェルド氏は、「何年分ものデータを手にした今、将来の予測や全体的なパフォーマンス向上に AI をどう活用できるか」を考えています。
Blue Diamond 社は、今後もエンタープライズオートメーションを推進し、サプライチェーンから財務やその他の領域にも目を向けていく予定で、SAP Signavio Process Insights を使用して、プロセスの改善とビジネスの調整方法の確認を行いながら、インサイトの継続的取得を目指す予定です。また、サードパーティー製アプリケーションとの接続性を高め、SAP Integration Suite を使用してその他の顧客プロセスや共同生産者プロセスも統合したいと考えています。さらに、監視機能と B2B 機能を改善し、ベンダーのオンボーディングを迅速化することも望んでいます。
製造面では、SAP S/4HANA Manufacturing ソリューションの生産計画/詳細日程計画コンポーネントの導入を視野に入れています。有限日程計画は、需要/供給/ロジスティクスに関する既存インサイトに、改善された製造インサイトを追加することで、ビジョンの同期化のコンセプトを完成させるのに役立ちます。さらに、SAP Environment, Health, and Safety Management アプリケーションを通じて、サステナビリティを探ることも計画しています。
主要パートナー
The Silicon Partners (TSP) 社は、創業者の IT サービスにおける成功から生まれた企業で、20 年以上にわたって企業変革を実現してきた経験があります。SAP のゴールドパートナーである TSP 社は、SAP ソフトウェア、ロボティックプロセスオートメーション、AI、機械学習、クラウドを統合することにより、顧客の組織全体のビジョンとミッションの達成を貢献できるものと信じています。