SAP とともに歩む Mahindra 社のジャーニー
最新テクノロジーの力を活用することが、Mahindra Group の最優先事項です。25 年間にわたり SAP のお客様である同社は、複合企業の成長と継続的なイノベーションを実現しています。そのため、RISE with SAP ソリューションと SAP Business Technology Platform を活用し、クラウドベースのデジタル未来へと進もうとすることは、同社にとって理に適った次のステップでした。
| 業種 | 地域 | 企業規模 |
| 自動車、ハイテク、アグリビジネスなどさまざまな業種 | インド、ムンバイ | 従業員数：26 万人 |
開発効率の向上率
バックオーダー処理実行の高速化率
二酸化炭素排出削減量に相当する植林本数
Mahindra Group、最高情報責任者 (CIO)
変化するビジネス環境への対応
Mahindra 社は、70 年以上前に設立され、インド最大の企業の 1 つへと成長しました。農業、自動車、金融などの分野の世界的リーダーである同社は、20 以上の業界で 80 を超える法人から構成される国際的な企業連盟です。Mahindra 社は、地域社会により良い変化をもたらすことができるように尽力しています。環境に優しいビジネスを行うことで、地球を保護しながら、平等な世界を推進することができる数多くの社会的な取り組みを行っています。
Mahindra 社が成長目標と企業ビジョンの達成を実現するのに重要となる全社的な戦略は、将来に備える力です。同社は、特定の新しいトレンドに対応することで、変化するビジネス環境での成功を確かなものにしたいと考えていました。これには、製造バリューチェーンをエンドツーエンドでデジタル化したり、スマート製造をサポートするための AI や機械学習などのインテリジェントテクノロジーを活用したりすることなどが含まれていました。予測分析とコグニティブアナリティクスがサポートする、十分な情報に基づいた意思決定を実現することも、もう 1 つの重要な優先事項でした。さらに、IT スタッフがシステムの保守に費やす時間を削減したり、ビジネスの成長をサポートするインフラストラクチャーを迅速に拡張できるようにしたりすることも、主要な重点分野でした。
この目標を達成するために、同社は、SAP S/4HANA のオンプレミスインスタンスに基づく既存のエンタープライズ IT アーキテクチャーを更新したいと考えていました。そして、クラウドファーストの戦略に従い、変化するビジネスの動きにより俊敏に対応できるように、マネージドクラウドベースのソリューションに移行することを決定しました。
Mahindra Group、クラウドセンターオブエクセレンス責任者
スケールアウト型によるクラウドへの移行
Mahindra 社は、1997 年から SAP のお客様として SAP のロードマップに従い、SAP のマネージドクラウドソリューションの導入に熱心に取り組んでいました。アジア太平洋/日本地域で最大規模のスケールアウト型の SAP 移行を行うにあたって、同社は RISE with SAP の導入の一環として SAP S/4HANA Cloud, private edition の使用を決定しました。これにより、SAP S/4HANA の既存のオンプレミスインスタンスの 28,000 人を超えるユーザーが、SAP S/4HANA Cloud, private edition へと移行したのです。
さらに、同社は IT 環境の最新化と統合を支援するために、SAP Business Technology Platform (SAP BTP) に基づくソリューションを導入しました。SAP Integration Suite が提供する事前構築済みの Open Connectors と API Management といった機能を使用して、導入チームは 309 のインターフェースを移行し、45 を超えるサードパーティーシステムと統合しました。また、導入チームは SAP Build Process Automation ソリューションで 250 のプロセスを自動化し、ローコードツールでビジネスユーザーが独自のソリューションを提供できるようにしました。導入チームはまた、SAP Business Application Studio を使用して、カスタム開発プロジェクトの迅速化も支援しました。これらのソリューションはエンタープライズオートメーションの基盤となり、Mahindra 社がエンドツーエンドのビジネスプロセスを自動化するのに役立ちました。
SAP MaxAttention プログラムの一環として、Mahindra 社はSAP エキスパートによるプロジェクトセーフガーディングサービスと導入ガイダンスからも恩恵を受けました。例えば、パフォーマンステストで課題が明らかになった場合、SAP エキスパートは導入チームと緊密に連携して、導入を再設計し、SAP S/4HANA Cloud の水平スケーリングを可能にしてパフォーマンスの最適化を行いました。
俊敏で将来を見据えた持続可能な企業を実現
Mahindra 社は、繰り返しトランザクションを合理化し、手動のレポート作成を排除することで、従業員の生産性向上を実現しました。SAP S/4HANA Cloud, private edition がサポートする強化されたシステムと自動化されたプロセスは、意思決定者に必要な情報をより迅速に提供します。また、SAP Build Process Automation を使用することで、ビジネスユーザーは独自の自動化ニーズをセルフサービスで満たせるようになり、9 カ月間で 1,000 日以上の IT 作業時間を削減することができました。
将来を見据えた基盤は、Mahindra 社のビジネス成長のサポートにも役立っています。例えば、新型 SUV の発売時には、デジタルチャネルを通じて 30 分で 10 万件の予約がありましたが、高性能 IT インフラストラクチャーで実行されるさまざまなソリューションのおかげで、販売取引はスムーズに行われました。さらに、ロジスティクスとサプライチェーン管理のプロセスを最適化した結果、バックオーダーの処理時間が 20％ 短縮されました。
マネージドクラウドソリューションへの移行により、これまでシステムの保守に費やされていた時間が解放され、IT 担当者はより価値の高いタスクに多くの時間を費やせるようになりました。さらに、トレーニングを受けたビジネスユーザーが SAP Build Process Automation を使用して独自の自動化を作成できるようになれば、IT チームは SAP Business Application Studio を使用して、より複雑な開発プロジェクトに集中することができます。その結果、開発者は新規プロジェクトの立ち上げと実行を 35% 迅速化できるようになりました。
さらに、この移行は、環境への影響を最小限に抑える持続可能な企業を実現するという Mahindra 社の取り組みにも役立っています。クラウドへの移行により、合計 194 台のサーバーが解放され、その結果、2 万本の植林に相当する二酸化炭素排出量が削減されました。
最新の技術的機能を活用して、新たな課題に対応
Mahindra 社は、RISE with SAP と SAP BTP をベースとした新しい IT 環境により、俊敏な対応が可能になり、将来の課題に正面から取り組むことができるようになりました。SAP S/4HANA Cloud が提供する自動スケーリングとビルトインの高可用性および弾力性により、ビジネスの成長に合わせて変化する要件に迅速に適応することができます。
SAP BTP が提供する柔軟なツールは、企業が新しいソリューションを迅速に統合し、変化する市場に適応できるように支援します。さらに、ビジネスユーザーが使用している SAP Build Process Automation のローコードツールと、SAP Business Application Studio の専門的な開発機能のおかげで、Mahindra 社はビジネスプロセスの自動化を継続的に進めることができています。
Mahindra 社は現在、他の SAP ソリューションも数多く導入することで、SAP ソフトウェアのフットプリントを拡大しています。SAP Integrated Business Planning for Supply Chain ソリューションの導入により、計画機能が強化されています。
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