msg global 社のサステナビリティ戦略を新たな高みへと導く
msg global 社は、SAP のテクノロジーを使用して、企業の業務効率と意思決定能力の向上を支援しています。地球の未来を最優先に考え、同社はサステナビリティをコアビジネスプロセスに組み込むことを目指していました。SAP Sustainability Control Tower ソリューションにより、同社は透明性の高いリアルタイムのデータと実用的なインサイトを手に入れ、サステナビリティ目標の達成に向かって前進しています。
| 業種 | 地域 | 企業規模 |
| プロフェッショナルサービス | スイス、レーゲンスドルフ | 従業員数 1,500 人 |
作成された ESG 関連 KPI レポートの数
msg global solutions 社、エグゼクティブボードメンバー
持続可能な企業を目指し、ハイテク戦略を採用
CFO、CIO、最高セキュリティ責任者、サステナビリティリーダーは、急速に変化する環境、社会、ガバナンス (ESG) のグローバル報告基準を遵守しながら、投資家と消費者の期待に応え、将来にわたって成長を続けるために持続可能なビジネス変革を推し進めなければなりません。msg global solutions 社のような企業は、サステナビリティに関する法規制が変化する状況下では、監査可能な信頼性の高いデータを報告できるように準備しておくことが、将来に備える第一歩であることを理解しています。また、サステナビリティに焦点を当てた市場主導の機会やイノベーションの実現に必要なインサイトを得て、長期的なビジネス価値を生み出していくことも重要です。
msg global 社は、システムインテグレーター、ソフトウェア開発パートナー、マネージドサービスプロバイダーです。1,500 人の従業員を擁する家族経営の企業として、同社は気候変動や社会的平等といった重要課題に取り組み、次の世代に安全な世界を残すべく、地球の未来を守ることを最優先に考えています。
同社は、意欲的なサステナビリティ目標を設定することで、効果的かつ実行可能なサステナビリティ管理に取り組みたいと考えていました。また、排出量の主要因となっている出張の追跡・改善を行う必要がありました。現行のサステナビリティ管理では、データの平均値や推定値に大きく依存しているため、サステナビリティに関するリアルタイムデータの透明性を確保し、追跡・管理できるようにすることが課題でした。msg global 社は、テクノロジーを活用して、基幹業務全体にまたがるサステナビリティ関連データをリアルタイムで可視化することを目指していました。
msg global solutions 社、エグゼクティブボードメンバー
事業運営の方向性をサステナビリティ目標に定め、ESG レポートのさらにその先へ
サステナビリティの実現に向け、msg global 社は体系的なアプローチを生み出しました。同社はまず、重要課題の特定、データのニーズと可用性の分析、遵守したい基準の定義から始めました。次に、SAP Sustainability Control Tower を導入して、SAP ソフトウェアとサードパーティーのデータソースが混在した状態から半自動で情報を統合できるようにしました。包括的な ESG レポート作成と運営を支えるこのソリューションはオープンかつ拡張可能で、ESG データの自動収集にも対応しています。SAP ソフトウェアへの事前設定済みの統合により、監査に対応可能なサステナビリティデータの単一リポジトリを提供し、複数の ESG 基準にマッピングできます。中でも、msg global 社が特に関心を示した機能は、影響分析コンテンツと気候リスクシナリオ分析の 2 つでした。
SAP Sustainability Control Tower によって、同社はサステナビリティレポートを初めて作成し、ESG カテゴリーのさまざまな KPI を追跡できるようになりました。代表的な KPI には以下のようなものがあります。
エネルギー消費量と温室効果ガス排出量（環境）
労働力、安全衛生、トレーニングと教育、多様性（社会）
汚職防止と顧客プライバシー（ガバナンス）
msg global solutions 社、エグゼクティブボードメンバー
サステナビリティを主要ビジネスプロセスに組み込んだ事業運営とレポート作成を実現
SAP Sustainability Control Tower の導入後、msg global 社はサステナビリティに対し、従来の場あたり的なアプローチから、分かりやすいレポート作成や目標設定など、体系化されたアプローチへと移行することができました。このソリューションは、さまざまなサステナビリティ標準や ESG 標準に準拠した強固なサステナビリティデータを提供します。SAP Sustainability Control Tower は、SAP Cloud for Sustainable Enterprises ソリューションの一部として、msg global 社が ESG データを活用して、サステナビリティ目標に関するデータを記録・報告し、そのデータに基づいて大規模に取り組みを展開できるよう支援します。
サステナビリティレポートのおかげで、同社は重要なインサイトを獲得し、自社の立ち位置を ESG 関連 KPI の観点から把握できるようになりました。例えば、世界中に展開する中で、相乗りが最も盛んに行われている国を特定しました。こうした発見から、従業員に社用車だけでなく、より環境に配慮した選択肢をサポートする幅広いモビリティ予算の提供を検討しています。msg global 社は、サステナビリティレポートから得たベースライン指標に基づいて、将来の指針となるサステナビリティ目標を設定することができます。
msg global 社は、平均値ではなく実際のサステナビリティデータを利用できるようになりました。このデータは分かりやすく、アクセスも容易です。ユーザーは、必要なレベルまで掘り下げて内容を把握し、ESG レポートやパフォーマンスダッシュボードといった形で関係者に提示することができます。SAP Sustainability Control Tower を財務、出張、人事の各システムと統合することで、同社は正確かつ監査可能な信頼性の高い財務データと非財務データを活用して、高度な自動化を実現できます。また、財務レポートと非財務レポートを組み合わせて、持続可能な活動に関する EU タクソノミーの要件を満たすこともできます。つまり、msg global 社は、財務データと同じくらい厳格にサステナビリティデータを管理しているわけです。
コアビジネスプロセス全体に組み込まれた信頼性の高いサステナビリティデータの可視性が向上したことで、同社はサステナビリティ戦略の進捗を監視し、リアルタイムのインサイトを活用して、役割に応じて情報に基づいた意思決定を行えるようになりました。データの透明性と実用的なインサイトによって、msg global 社はステークホルダーとの信頼関係を築きながら、サステナビリティ目標に向けてグローバルな事業運営を包括的に行っています。SAP Sustainability Control Tower をはじめとする SAP のサステナビリティソリューションを活用することで、最終的に同社は、資材やプロセスに関する実際のデータにアクセスして、それを計測された実際の排出量データや適用可能な排出係数と組み合わせて使用できるようになります。
msg global solutions 社、エグゼクティブボードメンバー