Helvetia Group:SAP SuccessFactors で将来の人事に備える
人事サービスを統合し、デジタルトランスフォーメーションを形成する
6 カ国に 1 万 2,000 人超の従業員を抱える Helvetia 社では、タレントマネジメントが課題となっていました。グループ要員に対する統合された視点が欠けている場合、どうやって適切な人材を適切な役割に就けることができるでしょうか。ばらばらだったシステムを、SAP SuccessFactors ソリューションに基づいた単一の人事ポータルに置き換えることによって、Helvetia 社は透明性と効率を高め、従業員エクスペリエンスを向上させています。
| 業種 | 地域 | 企業規模 | パートナー |
| 保険 | スイス、ザンクトガレン(本社) | ヨーロッパ全体で従業員 12,000 人以上 | BearingPoint 社および HR Campus 社 |
従業員データに対するインサイト
透明性
総所有コスト (TCO)
Helvetia Switzerland、人事オペレーション責任者
方針を明確にする
1858 年創業の Helvetia 社は、従業員 12,000 人超を抱えるヨーロッパの大手保険グループに成長し、その顧客数は 700 万以上に上ります。スイス保険市場の主要企業である同社は、オーストリア、フランス、ドイツ、イタリア、スペインでも事業を展開しています。
過去 165 年にわたる成功を基盤としながらも、戦略的目標を達成するには、従業員、デジタル化、パフォーマンス重視の文化、卓越した技術に重点を置く必要があることを認識しています。
このことは、人事の観点から見ると大きな課題でした。コア人事やタレントマネジメントなどの人事アプリケーションには、各国独自のローカルシステムとプロセスが導入されていたためです。このようなシステムを統合するには限界があり、人材に対する統合された視点を得るのは困難でした。
Helvetia Switzerland 人事オペレーション責任者のヨッヘン・ヒュプナー氏は、次のように述べています。「多数のばらばらなシステムが導入されていたために、従業員ダイアログやパフォーマンス管理などがどのように行われているか、基本的な状況を確認するのさえ困難でした。さらに、これらのシステムの多くは古く、ユーザーインターフェースも時代遅れでした」
国内外の力強い成長が続いた結果、グループ全体に対する可視性が必要なことはいっそう明らかになりました。グループが拡大するにつれて、重要なポジションを担当する人材を見きわめ、その採用を増やすのも、さらに困難になっていきました。役員会は、従業員の育成・後継者計画に対応するため、全社的なタレントパイプラインの可視化拡大を求めていました。
一元的なタレントマネジメントプラットフォームの構築を課された人事オペレーションチームは、さらに踏み込む必要があることにすぐに気づきました。ヒュプナー氏はこう述べています。「すぐに明らかになったのは、タレントマネジメントにとどまらず、より幅広い視点で検討しなければならないことです。人事を広い範囲でデジタル化する取り組みに着手するには、グループ全体にわたる人事の IT ランドスケープを徹底的に整備する必要がありました」
Helvetia Switzerland、人事オペレーション責任者
人事の再検討
最初のステップとして、Helvetia 社本部の人事オペレーションチームは、各国の人事チームと協力し、将来の人事に向けたグループ全体のビジョンを策定しました。
ヒュプナー氏は次のように述べています。「当社のビジョンは、従業員とマネージャーが、人事のシステム、サービス、データに、いつでもどこからでもアクセスできるというものです。その実現に向けて、2025 年末までに、1 つのプラットフォームでグループ全体の人事プロセスを統合・連携させるという目標を掲げました」
Helvetia 社は、長い評価期間を経て、新しいプラットフォームの基盤に SAP SuccessFactors Human Experience Management (HXM) Suite を選定しました。「包括的な人事スイートを市場で探したところ、条件を満たしたのは、従業員ライフサイクル全体に対応するモジュールを備えた SAP SuccessFactors でした」。ヒュプナー氏はこう振り返りました。
Helvetia 社は、導入パートナーの HR Campus 社と協力して、SAP SuccessFactors Employee Central をまず導入し、その後、SAP SuccessFactors ソリューションを導入して、採用、パフォーマンスと目標、後継者と育成、報酬、学習、および勤怠管理に関してスイスの業務をサポートしました。
また、スイスでは、SAP SuccessFactors Employee Central と、人事サービスデリバリーおよび文書管理プラットフォームの PeopleDoc を統合しました。ヒュプナー氏はこう説明しています。「当社では PeopleDoc を使用して、人事のサポートチケット作成や従業員の人事ファイル管理を行っているため、このアプリケーションは当社にとって重要です。PeopleDoc はサードパーティーのアプリケーションですが、SAP Business Technology Platform の一部である SAP Integration Suite を介して SAP SuccessFactors Employee Central と簡単に統合できました。これにより、2 つのソリューション間でデータを自由に移動できるようになりました」
現在、SAP SuccessFactors Employee Central は、フランスでも展開されています。プロジェクトチームは、2023 年末までにオーストリア、イタリア、スペインでも導入しようと取り組みを進めています。Helvetia 社の目標は、2025 年末までにすべてのモジュールをすべての国で稼動させることです。
Helvetia Switzerland、人事オペレーション責任者
1 つのグループに 1 つの人事
Helvetia 社が展開を終えると、グループ全体で人事管理に SAP SuccessFactors を利用することになります。グループはすでに、一元化されたプラットフォームによるメリットをスイスで手に入れています。そこでは、オンプレミスとクラウドのソリューション、さらには手作業のプロセスがさまざまに入り混じっていましたが、これを単一のセルフサービス Web ポータルに置き換えました。
例えばスイスでは、SAP SuccessFactors Time Tracking でセルフサービスの勤怠管理サービスが提供されるようになり、スイスの全従業員 3,800 人が Web ポータルから出退勤を記録することで、勤務時間を迅速に記録できるようになりました。従業員はこの機能を評価しています。SAP SuccessFactors への勤怠管理の統合によって、勤怠管理を含むすべての人事プロセスに一元的にアクセスできるようになり、従業員から好評を得ています。Helvetia 社は柔軟なワークモデルを推進しており、勤怠を追跡する機能は、正確性と透明性を確保する鍵となります。
ヒュプナー氏は次のように述べています。「SAP SuccessFactors Time Tracking に対するユーザーからのフィードバックは、非常に好意的でした。レガシーシステムに比べてずっと使いやすいからでしょう。従業員は、タイムシートにアクセスしやすく、時間外勤務やタイムアカウントに対する勤務時間記録の直接的な影響が分かる点が気に入っていると言います。従業員が残業する必要がある場合、マネージャーが事前に同意しなければならない特定の承認が設定されており、従業員が健全なワークライフバランスを保つために役立っています」
また、次のようにも述べています。「SAP SuccessFactors Employee Central は、組織および従業員データの唯一の正確な情報源として機能します。従業員は個人情報に直接アクセスして、いつでも更新できます」マネージャーは、パフォーマンスレビューと目標、従業員ダイアログ、学習履歴など、チームの全体像を即座に把握することができます。上級幹部と取締役に対しては、人材パイプラインの可視性が大幅に向上しています。これは、後継者計画と内部採用に役立ちます。誰もが効率的かつ簡単に人事データにアクセスして管理できるのは、素晴らしいことです」
さらにこう続けます。「多数のばらばらなシステムを最新のクラウドソリューションに置き換えて、運用コストを大幅に削減できました。残りの 4 カ国で SAP SuccessFactors Employee Central の本稼動が開始されれば、単一のライセンスモデルによる単一のソリューションが実現し、経済的にさらなるスケールメリットが得られます」
Helvetia Switzerland、人事オペレーション責任者
さらなる成長を目指して
2025 年までに、SAP SuccessFactors ソリューションは、スイス、オーストリア、フランス、ドイツ、イタリア、スペインで従業員が使用できるようになる予定です。また、Helvetia 社は、SAP SuccessFactors Mobile アプリの展開を計画しており、従業員のために、人事セルフサービスの利便性をさらに向上させていきます。
スイスでは、オンプレミスで展開する既存の SAP HCM Payroll ソリューションから SAP SuccessFactors Employee Central Payroll への移行がすでに進んでおり、さらなる相乗効果が生まれることでしょう。
人事データへの直接アクセスにより、透明性はすでに大幅に向上しており、Helvetia 社はこれを最大限に活用したいと考えています。ヒュプナー氏は次のように述べています。「これから力を入れたいのは、従業員アナリティクスです。ダッシュボード、レポート、アナリティクスの質を高めて、人事チーム、マネージャー、上級幹部がデータをより詳細に読み解けるように支援したいと考えています。これにより、より的確な情報に基づいた戦略的意思決定が可能になるでしょう」
Helvetia 社は、さらに先を見据え、従業員の要望とニーズをより適切に理解するために、従業員リスニング戦略の策定を計画しています。グループとして、Qualtrics 提供の SAP 従業員エクスペリエンスマネジメントソリューションを使用してパイロットプロジェクトを実行し、収集したフィードバックを基にインサイトベースのアクションを導いて、従業員エクスペリエンスをさらに向上させたいと考えています。
主要パートナー
BearingPoint 社は、ヨーロッパにルーツを持ち、グローバルに展開する経営およびテクノロジーコンサルタント会社であり、SAP Gold パートナーです。詳細については、こちらを参照してください:www.bearingpoint.com
HR Campus 社は、SAP Gold パートナー兼、SAP SuccessFactors ソリューションオペレーションの認定パートナーとして、スイスおよびリヒテンシュタインで事業を展開しています。詳細については、こちらを参照してください:www.hr-campus.ch/en