American Eagle Outfitters 社：デジタルソリューションを活用して、調達・購買プロセスとベンダーとの関係を刷新

SAP Business Network for Procurement と SAP Ariba ソリューションを導入したことで、AEO 社は自社のカスタム分類法に合わせて 7 つの異なるシステムを統合し、支出を管理できるようになりました。複数のソースシステムの一元化によって、これらのシステムの支出内容や正確かつ包括的なベンダー/部門別レポートを単一ツールですばやく把握することができます。「画期的」と評される支出インサイトと分析機能によって、戦略的調達チームは調達やコスト削減に関わる機会を特定できます。取引レベルでは、カタログの設定やベンダー固有の特定業種との契約や合意の締結など、新たに見えてきた傾向に対応することができます。そのため、同社は調達・購買プロセスでより確かな情報に基づく意思決定を行うことができます。

ベンダーや社内パートナーに対し、発注書、請求書、契約の処理を自動化したことで、調達・購買チーム全体の処理能力が高まって戦略的な取り組みに集中できるようになり、AEO 社にとって有意義な成果を上げることができます。例えば、Concur Travel & Expense などの調達プログラムや購買プログラムのほか、SAP のテクノロジーを使用した従業員向けプログラムなどがあります。SAP Ariba ソリューションのダウンストリームコンポーネントによって、同社はあまり労力をかけずにコンプライアンスを強化することができます。発注書規定の順守率に関しては、目標の 80% 以上を安定して達成しており、コスト削減に貢献しています。導入支援に関しては、請求書の件数ベースで順守率 75% を目指しています。年間 6 万 2,000 件以上の請求書のうち、通常はこの目標を達成しているか、少し上回る結果を出しています。

オンボーディングを終えると、ベンダーは SAP Business Network をワンストップショップとして快適に利用できるようになるため、サプライヤーとの関係にプラスの影響があります。サプライヤーはビジネスパートナーに連絡したり、PDF の請求書を送ったりする必要がなくなり、ネットワーク上で支払スケジュールを追跡することができます。メールや電話でのやり取りが減り、質問や連絡事項が適切な担当者に集まるようになります。AEO 社は、サプライヤー向け情報ポータルを使用して、重要なメッセージやサプライチェーン情報をベンダーに提供しています。同時に、新しいリリースや機能に合わせて、サプライヤーサミット、機能別トレーニング、SAP のトレーニング資料の定期更新が行われ、サプライヤーとの関係強化に寄与しています。

AEO 社は、大規模な支援と必要に応じた支援を組み合わせてベンダーに提供しています。大規模支援は四半期ごと、定期支援は毎週行われています。SAP Business Network のサービスチームは、新しい地域への導入において、「ハイパーフォーカス」を促進することで AEO 社をサポートしています。例えば、同社はアジア太平洋地域でサプライヤーのオンボーディングを行いながら、メキシコでは導入支援と発注書規定の順守強化に関するキャンペーンを実施していました。SAP Business Network で処理された請求書の件数に基づいて、導入支援に関する KPI を測定すると、メキシコでは全請求書の約 91% が一貫してこのネットワークを介して処理されています。メキシコでの規定順守率は 90% です。つまり、支出の 90% で発注書が発行されていることになります。これは、メキシコで必要な書類をすべてデジタルで収集する機能と SAP Business Network で発注書を送付する機能によって達成できた成果です。