Salzgitter 社:革新的なサステナビリティテクノロジーを活用して製鋼プロセスを脱炭素化

SAP とともに歩む Salzgitter 社のジャーニー
Salzgitter AG は、CO2 排出量の大胆な削減を目指す意欲的な計画を立て、「グリーン」スチールの生産をリードしています。製鋼改革を進めるために、同社は SAP S/4HANA を導入しました。これによって、同社はプロセスの標準化と合理化を進め、SAP Sustainability Footprint Management ソリューションと EHS 環境管理向け SAP S/4HANA ソリューションを使用するための強固な基盤を手に入れました。
| 業種 | 地域 | 企業規模 |
| 金属・製紙・繊維・建材等(素材製品) – 金属 | ドイツ、ザルツギッター | 従業員数 25,000 人 |
脱炭素化事業を実現する目標年数
ビジネス機能の一元化のために、単一のデジタル基盤を共有する子会社の数
複数の事業部門および子会社のプロセスを
マネージングディレクター、Salzgitter Digital Solutions GmbH
他に先駆けて、地球に優しい事業をサポートするテクノロジーを採用
欧州最大の鉄鋼メーカーの 1 つである Salzgitter AG は、幅広い圧延鋼材およびチューブ製品を世界中の顧客に提供しています。150 年以上前に設立された同社には、イノベーションを通じて鉄鋼製品の未来を構築するという誇り高き伝統があります。
このことは、他に先駆けて製鋼分野にサステナブルな事業運営を取り入れるという Salzgitter 社の野望に、今もなおはっきりと表れています。現在、ドイツの CO2 排出量合計の約 1 % は Salzgitter 社が占めていますが、同社は製造工程で水素を使用することで、2033 年までに排出量を 95% 削減するという目標を設定しています。さらに同社は、製品や副産物のリサイクルとリユースを促進して、事業の循環性を高めることを目指しています。
Salzgitter 社は、サステナビリティ目標を達成するには、適切なテクノロジーの導入が不可欠であると認識していました。CO2 削減目標の達成度を測定するには、排出量データを収集して 1 つにまとめ、会社全体で二酸化炭素排出量の透明性を確保する必要があります。
しかし、事業部門や子会社ごとにさまざまな SAP ERP アプリケーションが実行されている場合、全体像を把握することは難しくなります。そのため、Salzgitter 社は、グループ全体のプロセスを標準化し、調整して、サステナビリティ管理のための革新的なテクノロジーをサポートする、次世代型デジタル基盤を必要としていました。
CFO、Salzgitter AG
変革に向けた強力なパートナーシップの構築
変革戦略に着手した Salzgitter 社は、複雑な IT ランドスケープをシンプル化し、調整する、堅牢な ERP ソリューションを探していました。同社はまた、製鋼業界で大きな変革を実現するために必要な、画期的なソリューションを提供するテクノロジーパートナーも求めていました。厳密な検証の結果、同社は、SAP が、サステナブルな事業運営に向けた取り組みをサポートしてくれる完璧なパートナーであると考えました。
プロジェクトの初期段階では、150 社以上の子会社によって実行される複数のスタンドアロン ERP システムを、5 つの異なる SAP S/4HANA インスタンスに移行しました。Salzgitter 社は、平板製作、鋼材加工、取引、テクノロジーの各事業領域向けのソリューションインスタンスを導入したほか、全事業部門で共有する機能をサポートする単一インスタンスも導入しました。プロジェクトチームは事業全体にわたる標準化をサポートするために、SAP S/4HANA 内にプロセステンプレートを実装し、手作業を自動ワークフローに置き換えました。さらに、SAP Sales Cloud ソリューションと SAP Service Cloud ソリューションの導入が、顧客サービス管理に対するシェアードサービスベースのアプローチをサポートしています。
Salzgitter 社は SAP S/4HANA を導入して、SAP Sustainability ソリューションを展開するためのデジタル基盤を構築しています。同社はすでに、SAP S/4HANA を SAP Sustainability Footprint Management および EHS 環境管理向け SAP S/4HANA と統合するための概念実証を開始しています。また、Salzgitter 社のプロジェクトチームは、グローバルなサステナビリティレポートに対応したソリューションの使用法を策定する際、SAP の製品開発エキスパートのサポートを受けました。
CEO、Salzgitter AG
プロセスを最適化して、よりサステナブルなビジネスパフォーマンスを実現
Salzgitter 社は SAP S/4HANA を活用して、グループ全体のビジネスプロセスを最適化し、合理化することができました。同社は、非効率でエラーが発生しやすい手動ワークフローを、自動化およびデジタル化されたオペレーションに置き換えました。一方、SAP S/4HANA が提供する統合デジタル基盤は、透明性の高い包括的なプロセスをサポートしています。
一元化された単一のソリューションにより、調達・購買、財務などの領域間で共有する機能をサポートすることで、ばらばらのシステムを使用していたときに発生していた重複作業がほぼなくなり、時間とリソースを節約できるようになりました。同様に、SAP Sales Cloud および SAP Service Cloud でサポートされる販売およびサービス管理プロセスの統合によって相乗効果が得られ、販売コスト、サービスコスト、サポートコストを削減できました。
SAP S/4HANA を活用してグループ全体の環境・安全情報を収集、管理することにより、Salzgitter 社は SAP Sustainability ソリューションから有用なインサイトを得られるようになりました。これらのソリューションによって、時間の経過とともに、特定製品の二酸化炭素排出量の測定や報告などの領域の透明性が向上します。また、同社は、環境・社会・ガバナンス管理の堅牢なフレームワークを確立し、よりサステナブルなビジネスパフォーマンスを推進するための事前対応的な措置を取れるようになるでしょう。
CEO、Salzgitter AG
サステナブルな世界の実現に向けた取り組みを続ける
Salzgitter 社は、SAP S/4HANA および SAP Sustainability ソリューションが同社のサステナビリティの取り組みで重要な役割を担うものだと確信しています。進行中の SAP Sustainability Footprint Management および EHS 環境管理向け SAP S/4HANA の概念実証プロジェクトに続いて、同社はこれらのソリューションをグループ全体に広くロールアウトすることを計画しています。さらに、サステナビリティの影響を測定および評価するための分析ツールを提供する、SAP Sustainability Control Tower ソリューションの導入も検討しています。
Salzgitter 社の変革プログラムのロールアウトが進めば、現在の SAP ソリューションは、Salzgitter 社にサステナブルな事業運営以上のことをもたらすでしょう。CO2 排出量の削減といった改善は、Salzgitter 社の製品を使用する下流企業の環境パフォーマンスにも影響を与えます。これにより、環境に優しいバリューチェーンが実現し、究極的には、より安全でサステナブルな世界を目指すことができるのです。