Worker inside a food distribution warehouse

Purolator:人事と財務をクラウドに移行して従業員のエクスペリエンスを強化

Logo of Purlator, an SAP customer

SAP とともに歩む Purolator のジャーニー

貨物、パッケージ、ロジスティクスの総合プロバイダーである Purolator は、60 年以上にわたって同社のミッションの遂行をサポートしてきた人々に対し、献身的な取り組みを行っています。組織の俊敏性を高め、従業員エクスペリエンスを向上させるために、Purolator は SAP S/4HANA Cloud, private edition と SAP SuccessFactors Employee Central ソリューションを活用して、財務と人事の完全なデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいます。

業種地域企業規模
物流・鉄道・旅行ミシサガ(カナダ)従業員 15,000 名
1

以前の 3 つのシステムから財務システムを SAP S/4HANA Cloud に統合。

2

組織固有のプロセスの自動化。

SAP のテクノロジーは、当社の戦略的な柱の 1 つである、ビジネスのデジタル化にマッチしています。人事と財務の変革プロジェクトは、当社が真のインサイトとビジネスの推進要因に基づいてリアルタイムの意思決定を行うのに役立つでしょう
ダグ・パッツェルト (Doug Patzelt) 氏
フューチャー ERP 変革プロジェクト HCM リーダー、Purolator

レガシー ERP とコア人事をクラウドに移行してビジネス変革を実現

Purolator は、カナダ最大級の宅配、貨物、物流企業です。Purolator は 60 年以上にわたり、サプライチェーンソリューションの水準を引き上げ続けてきました。現在、15,000 人の従業員のネットワークを利用して、パッケージ配送(カナダ国内での配送および国内 / 国外への配送)を通じて国内企業のニーズの高まりに応えています。

 

Purolator で人材・学習・安全担当バイスプレジデントを務めるテニスン・デヴォー (Tennyson Devoe) 氏は次のように述べています。「当社の経営幹部や社長は、組織内で働く人々に情熱を注いでいます。彼らは社内での成長と発展の機会を作るだけでなく、企業が約束を果たし、成功できるようサポートすることでカナダをより強くするという、より高い目的にも注力してくれています」

 

Purolator のミッションと成功の鍵になるのは「人」です。同社は、財務、人事、従業員エクスペリエンスのテクノロジーを変革して、従業員に対するコミットメントを強化したいと考えていました。Purolator のリーダー達には、最新の人事戦略によって、企業の価値観や文化をよりよく反映させられるという思いがありました。

 

Purolator が特に悩まされていたのは、老朽化し、無秩序に拡大している技術インフラによって、業界の急速な変化と従業員のニーズの高まりについていけないという問題についてでした。ビジネスプロセスを変更するためには、Purolator のエキスパートが膨大な時間を費やしてカスタムソリューションを作成することになるでしょう。同社の複雑なテクノロジーを理解できるのは、こうしたエキスパート達だけとなっていました。彼らの持つ専門知識をほかの従業員に伝えるのは難しく、これはビジネスにとってリスクとなる問題でした。そこで同社は、コアとなるビジネスプロセスを実現するために、3 つの異なるシステムを廃止することにしたのです。

 

まず Purolator は、クラウドへ移行することでオンプレミスの財務と人事のシステムからアップグレードすること計画を立てました。コネクテッドクラウドをベースとした ERP と人事が、従業員と同社の将来のためにビジネス変革を推進できると期待していました。

 

Purolator のリーダー達は、適切なクラウドテクノロジーを導入することで可能性を無限に広げられると考えたのです。

当社が戦略的な優位性を保てているのは従業員のおかげです。SAP SuccessFactors ソリューションは、当社の従業員エクスペリエンス戦略と従業員に対する献身的な取り組みの水準にマッチするものです
ケン・ジョンストン (Ken Johnston) 氏
最高人事責任者、Purolator

従業員ライフサイクル全体でデジタルエクスペリエンスを合理化

Purolator は、新しいクラウドベースのビジネスと人事戦略の基盤を構築するためにSAP S/4HANA Cloud, private edition と SAP SuccessFactors Employee Central を選択しました。これは、データ中心主義の確立、市場投入までの時間の短縮、ビジネスプロセスの統合と合理化、技術リスク軽減によるビジネスの継続性の実現という 4 つの主要な推進要因によって決定されました。

 

SAP と Purolator はどちらも、責任ある企業の間でトレンドとなっている「人材サステナビリティ」に取り組んでいます。人材サステナビリティでは、企業が人材とその可能性を最も貴重なリソースとして扱うことが求められます。SAP SuccessFactors ソリューションの採用により、Purolator は従業員のダイバーシティとインクルージョンを確保し、人材サステナビリティをサポートできるようになっています。またこのソリューションは、レポートのための重要な指標を収集したり、従業員に対してダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン (DEI) についてトレーニングしたりするのに役立ちます。さらに、パフォーマンス管理、後継者管理と育成を通じて新規採用者の DEI 情報を継続的に監視したり、離職データを分析して傾向を把握したりできます。

 

Purolator は 2003 年にオンプレミスの財務システムを導入して以来、SAP ソリューションを採用し続けています。同社は 2008 年に SAP SuccessFactors ソリューションの使用を開始し、複数の SAP SuccessFactors ソリューションを導入しています。その対象は従業員の学習、採用、オンボーディング、パフォーマンス、目標設定など、従業員エクスペリエンスのさまざまな分野に広がっています。現在進行中の変革プロジェクトでは、SAP ERP Human Capital Management ソリューションからのアップグレードとして、SAP SuccessFactors Employee Central を導入する予定です。また、同社は SAP SuccessFactors Employee Central Service Center ソリューション、SAP Time and Attendance Management by WorkForce Software アプリケーション、SAP Enable Now ソリューションも導入する予定です。SAP Enable Now によって、SAP ソリューションで直接セルフガイドヘルプが利用できるようになります。

 

また、SAP Business Technology Platform を使用して、Purolator は手動プロセスを排除し、従業員エクスペリエンスをさらに円滑なものにする 2 つのアプリケーションを構築しています。休暇入札アプリケーションと、日ごとに変わる可能性のあるいくつかの雇用要素に基づいて従業員の給与のレートを決定できる賃金決定アプリです。

 

SAP Preferred Success サービスでは、新しいソリューションの計画や導入のあらゆる段階において、SAP エキスパートにアクセスできるようになっています。

 

「SAP Preferred Success サービスのサポートを受けるケースは数多くありました。彼らはプロジェクトに欠かせない存在でした。チームとの定期的なミーティングは、常に新しいリリースについて把握し、問題を解決するのに役立っています」と、Purolator のフューチャー ERP 変革プロジェクトの HCM リーダーであるダグ・パッツェルト (Doug Patzelt) 氏は述べています。

 

同社は新規および既存の SAP SuccessFactors ソリューションを SAP S/4HANA Cloud, private edition と統合し、強力な各種のセルフサービスで従業員エクスペリエンスを強化する予定です。それと同時に、SAP S/4HANA Cloud, private edition によって財務を含むコアビジネスオペレーションのためのインテリジェント ERP がもたらされます。

当社では人を第一に考えています。実際、これは当社の企業価値の 1 つとなっています。SAP SuccessFactors ソリューションを使用することで、従業員に焦点を当て続け、従業員エクスペリエンスを継続的に改善することができるのです
テニスン・デヴォー (Tennyson Devoe) 氏
人材・学習・安全担当バイスプレジデント、Purolator

働き方の未来を目指し、人事、IT、財務を統合

Purolator ではデジタルトランスフォーメーションにより人事、IT、財務の各チームが統合され、組織全体で機能する新しいソフトウェアの基盤が確立されました。こうしたチームが協力することで、変革を成功に導くことができました。彼らのパートナーシップは今後も Purolator を支え続けるでしょう。

 

この変革の後、同社は SAP SuccessFactors Employee Central を共通の社員データモデルとして使用し、すべての下流システムの唯一の正確な情報源として機能させる予定です。SAP SuccessFactors Employee Central によってアクセスポイントが 1 つに統合され、複数のログインやパスワードは必要なくなります。アクセスポイントが 1 つに統合されたことで、組織全体のほぼすべてのシステムからレポートの情報を収集できるようになり、レポートの可能性が大きく広げることができます。これは以前では困難なことでした。また、従業員の採用時や退職時にアクセス権をすばやく付与したり、取り消したりできるようになります。

 

従業員は、この調和のとれたエクスペリエンスの一環として、新しい人事セルフサービスを利用できるようになります。Purolator はカナダと米国での業務において、人事システムを統合された 1 つのシステムにスリム化しています。これはクラウドへの移行によるものです。これにより、社員とマネージャーにより優れたセルフサービスツールが提供され、社内の IT リソースへの依存が軽減し、レポートや分析の機能が向上します。

 

パッツェルト氏は以下のように述べています。「業界は急激な変化を遂げました。当社も時代とともに進化したいと考えています。SAP SuccessFactors ソリューションは、常に時代を先取りし、従業員エクスペリエンスで優れた成果を収めるのに役立つことでしょう」

 

デジタルトランスフォーメーションは、ほかの SAP ソリューション(SAP と Qualtrics の従業員エクスペリエンス管理 (XM) ソリューションなど)を用いた、すでに企業の皆様によって実践済みの従業員エクスペリエンスの改善内容を基盤として構築されます。SAP と Qualtrics の XM ソリューションが実施するパルス調査により、Purolator は従業員センチメントに関するリアルタイムのインサイトを獲得し、DEI の目標をサポートできます。

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