
Britvic 社:調達・購買とサプライヤー管理のシンプル化と透明性の向上

SAP とともに歩む Britvic 社のジャーニー
英国最大のソフトドリンクのブランドである Britvic 社の事業運営にとって、調達・購買とサプライチェーンは非常に重要なコンポーネントです。Britvic 社は、全体的なアプローチを強化し、購買と請求をよりシンプルかつ正確にするために、SAP Ariba ソリューションを導入しました。
| 業種 | 地域 | 企業規模 |
| 食品・消費財 | イングランド、ヘメル・ヘムステッド | 従業員数:3,800 人 |
生成されたパイプラインの価値、加えて 2600 万ポンドの運転資本
現在のカタログによる間接支出 (38%)
現在セルフサービスで行われている発注申請の割合
Britvic plc、CFO
調達・購買のプロセスとデータの統合と標準化
英国最大のソフトドリンクの製造業者として、また英国におけるペプシコの独占製造業者として、Britvic 社はグローバルな業務の円滑な運営を維持するために調達・購買に依存しています。
しかし、時代遅れのシステム、プロセス、データによって調達・購買のスピードは低下していました。また、従業員が正しいプロセスやサプライヤーを認識していないことがよくありました。調達・購買のカテゴリーマネージャーはデータインサイトの欠如に悩まされていました。債務管理部門ではサプライヤーからの不正確な請求書を却下することが頻繁に発生していました。財務チームでは多くのシステムが使用されており、パフォーマンスを確認するための統合された視点を得ることが困難でした。
プロセスを合理化し、調達・購買を全体的なビジネス戦略に適合させるために、Britvic 社はソーシングから支払までの統合ソリューションを必要としていました。
Britvic plc、調達・購買変革ディレクター
ソーシングから支払までのプロセスの変革
調達・購買の課題に対処するため、Britvic 社は SAP Ariba ソリューションを使用したソーシングから支払までの完全な変革に乗り出しました。
このプロジェクトでは英国とアイルランドに焦点を当て、2,100 人の従業員、1,700 人のサプライヤー、6 億 5,000 万ポンドの支出を対象としました。この導入は SAP Activate の方法論に沿って行われ、18 カ月間をかけて 3 つのフェーズで完了しました。最初のフェーズはソーシングから契約まで、次に調達から支払まで、最後にサプライチェーンコラボレーションという形で導入を進めました。新しいソーシングから支払までのプロセスについてレポートを作成し、プロジェクト全体のメリットを測定するために、SAP Analytics Cloud ソリューションが使用されました。
Britvic 社全体での変更管理はプロジェクトの成功にとって重要なものであり、IT、法務、財務、工場、申請管理、さらには調達・購買と外部サプライヤーも含めた各部門のステークホルダーが参加しました。調達・購買の役割がサステナビリティおよび商品リスク管理に追加され、新しいソーシングガバナンスプロセスが導入されました。また、調達・購買のための共有サービスとセンターオブエクセレンスも設置されました。
Britvic plc、ビジネスプロセス責任者
調達・購買のシンプル化と透明性の向上
Britvic 社は SAP のソリューションを活用して調達・購買プロセスの合理化、シンプル化を行いました。
この新しいソーシングモジュールは、1,500 万ポンド以上のパイプライン価値を生み出し、さらに 3,300 万ポンドの運転資本を生み出すことに貢献しました。また、新しい条項ライブラリーにより契約のコンプライアンスが向上し、事前承認が可能になり、プロセスが迅速化され、法務部門への依存が軽減されました。
カタログを使用したガイド付き購買は Britvic 社の間接支出の 38% を占めるようになっています。これにより、支出のカテゴリー分類が向上し、バイヤーを優先サプライヤーにルーティングできるようになりました。これらはすべて、消費者向けアプリ並みのシンプルなエクスペリエンスを通じて行われます。発注の申請も迅速化され、86% の発注がセルフサービスで処理されるようになっています。また、間接的な発注は電子メールではなく、すべて SAP Business Network を通じて発行および請求されるようになっており、調達・購買部門はより付加価値の高いタスクに集中できるようになりました。
同様に、平均請求書処理時間の目標が 11 日から 5 日に短縮されたことによってサプライヤーもメリットを得ています。サプライヤーはより早く現金を手にすることができ、キャッシュフローが向上しています。
Britvic plc、CPO
ガバナンスの強化とアナリティクスの自動化を見据える
現在、サプライヤーの 88% がオンボーディングしている中で、Britvic 社は調達・購買のデジタルトランスフォーメーションの次のフェーズを見据えています。
標準化されたワークフローとデジタルドキュメント管理を使用したサプライヤー契約の管理に加えて、すべてのサプライチェーンコラボレーションの分納契約と発注コラボレーションを SAP Business Network に移行するパイロットプロジェクトが進行中です。これにより、電子メールから脱却して 1 つのシステムでサプライヤーと連携できるようにすることで、透明性がさらに向上することが期待されます。これには、分納契約および発注による価格の共有、発注金額の調整、事前出荷通知を使用した発送数量および入庫の確認が含まれます。Britvic 社には大規模な取引を行っているサプライヤーが約 100 社あり、SAP Business Network を自社のバックエンドシステムと統合し、PO フリップを行わなくても済むようにすることを計画しています。