SAP とともに歩むトロント大学のジャーニー
デジタル人材トランスフォーメーションで大学職員とスタッフのエクスペリエンスを再定義し、多様性に富んだ人材の進化するニーズを満たすことが、トロント大学の主要な優先事項です。トランスフォーメーションのロードマップでは、デジタル学習や採用管理ツールの最新化といった目の前にあるニーズに取り組みながら、従来のシステムの段階的な最新化と人事クラウド機能の採用を実現します。トロント大学は SAP SuccessFactors Human Capital Management Suite を導入し、学習、採用、パフォーマンスに関するプロセスを合理化しました。
| 業種 | 地域 | 企業規模 |
| 教育・研究機関 | オンタリオ州、カナダ | フルタイム職員 12,000 人とパートタイム職員 14,000 人 |
すべての大学職員および臨時スタッフ向けの学習プラットフォームの数
SAP SuccessFactors Learning のユニークログイン数
人材獲得と人材管理に使用するプラットフォームの数
アシスタントバイスプレジデント、大学人事、トロント大学
パーソナライズされた従業員エクスペリエンスを創出
トロント大学は、世界大学ランキングの上位に名を連ねる研究集約型大学です。考え得るすべての環境と分野からトップクラスの知性を集め、世界の最も差し迫った課題に取り組んでいます。最先端人工知能の使用や歩行リハビリの支援など、キャンパス内だけでなく市内のパートナーとも協力して生み出される驚くべきイノベーションで知られています。
トロント大学は複雑に分散化されていました。つまり、人事管理に複数の異なるシステムが接続されていない状態で使用され、紙ベースのマニュアルタスクが必要でした。新型コロナウイルスのパンデミックが起きる前、学習は主に対面で行われていましたが、そうした学習の管理に使われていたカスタムアプリケーションは、ユーザーの視点から見ると煩雑で、分析などの機能が限られていました。さらに重要な点は、パンデミックが始まった頃、そのアプリケーションではデジタル学習への抜本的な転換ができなかったことです。Web サイトは単にトレーニングコースの登録システムとして機能し、他のどこともつながっていませんでした。職員がコースを登録するには特定のリンクが必要でした。また、管理と維持も難しい状況でした。トレーニングのレポート機能がなく、オンタリオ州の具体的な規制に準拠しているか確かめることは困難でした。
大学は、既成概念にとらわれない考え方ができる適切な候補人材を求めて常に採用活動を行っていますが、従来の人事システムは遅く、非効率で、採用に携わるスタッフが正常に業務を進める妨げになっていました。例えば、応募者の追跡システムでは、スタッフがすべての履歴書と添付ファイルを手動で開いてダウンロードする必要がありました。また、古いシステムは応募者にも不都合な影響を及ぼしていました。採用と学習は非公式に行われ、クチコミと個人的なやりとりが主な推進力でした。サイロ化された従来のポイントソリューションは大学のニーズに対応する機能が欠けていたため、学習と採用のプロセスが非効率になっていました。
大学が望んでいたものは、職員が活用できる包括的な学習管理システムです。複数の世代にまたがる従業員が進化していく中で、トロント大学は職員のエクスペリエンスを変革し、こうした変動する期待に応え、採用と学習の方法を変えたいと考えていました。一貫性のある魅力的な従業員エクスペリエンスを作り出すという大学の目標を支援できる、統合されたテクノロジーを組織全体に導入する必要があったのです。
エグゼクティブディレクター、人事変革および分析、トロント大学
クラウドベースのソリューションを採用して職員のエンゲージメントを強化
トロント大学は SAP SuccessFactors Human Capital Management (HCM) Suite を段階的に導入し、すべての教職員、労働組合に加入しているスタッフ、加入していないスタッフに一貫したルックアンドフィールの従業員エクスペリエンスを構築しています。大学は現在までに、SAP SuccessFactors Learning、SAP SuccessFactors Recruiting、SAP SuccessFactors Performance & Goals の各ソリューションを立ち上げました。
トロント大学は、デジタル学習をさらに推進し、職員ごとの育成計画を立てています。SAP SuccessFactors Learning では、職員が各自の業務目標に合ったデジタルまたは対面でのトレーニングプログラムを選択できます。学習プログラムをコンピテンシーと結び付けることで、それぞれが自分のキャリア開発パスを明確に確認することができます。また、大学側でもトレーニングコースの登録状況を追跡でき、データを抽出して意思決定の情報源とすることも可能です。
エンゲージメントを高めるために、トロント大学は組織全体にわたる学習エクスペリエンスの主要ステークホルダーと連携することで、積極的な変更管理プロセスを進めました。大学は、提供するプログラムの影響を評価し、データが明らかにする情報に基づいて、定着率を高めるさまざまな種類のプログラムを用意できるようになることを期待しています。また、大学が抱える人材をさらに支援するために、大学が再策定した人材戦略では、人材のサステナビリティを中心に据えています。この原則では、レジリエンス、俊敏性、パフォーマンスのために組織が保有する最も大切なリソースとして、人材とその可能性を扱う必要があります。つまり、搾取、浪費、使い捨てではなく、人材を支援し大切に扱うよう細心の注意を払うということです。SAP SuccessFactors のソリューションは、衛生と安全、信頼性と透明性、人材育成支援と成長、ダイバーシティ/エクイティ/インクルージョン、ウェルビーイングとバランス、組織の目的と企業の社会的責任 (CSR) などの領域で、人材サステナビリティのイネーブラーになります。
エグゼクティブディレクター、人事変革および分析、トロント大学
従業員エクスペリエンスの向上を実現
トロント大学はトレーニングを実施する方法を合理化しました。これにより学習プロセスの効率が向上し、マネージャーがスタッフに受講を求めることができる学習モジュールの特定が可能になりました。例えば、州の規制に関する必須トレーニングの受講を先回りで促したり、職員が受けているコースを追跡したり、コースを完了していないスタッフをフォローアップしたりすることが、ボタンの操作だけで可能になります。
SAP SuccessFactors Learning ソリューションを導入したことで、大学は対面で実施していたトレーニングをオンラインモジュールの開発に置き換え、オンライン学習リソースを使用できるようになりました。これによりトレーニングコースの受講生が増え、その結果、規制遵守の要件を満たしながら、エクイティ、ダイバーシティ、インクルージョンの領域で加えられた変更内容を知らせることにつながっています。職員にとってオンライン学習は、学習プロセスを単一の参照ポイントにガイドするものです。職員は関心のあるさまざまなモジュールを探索し、自分のマネージャーが受講を希望するトレーニングコースを特定することができます。SAP SuccessFactors Learning を導入する主なメリットの 1 つは、職員とマネージャーの両方の立場での経験によるものでした。マネージャーは、職員が受講完了したトレーニングを確認して、その職員に備わったスキルを把握できるようになりました。一方で、職員は自分のギャップを知り、マネージャーに求められているトレーニングを完了するために何をする必要があるかを確認できます。
大学は採用プロセスでも大幅に効率を向上させています。履歴書のカルーセルを使用することで、数百人から数千人にもなる応募者の情報をすばやく開いて分類できるようになりました。人材獲得とタレントマネジメントのための単一プラットフォームにより、優れた応募者を引き寄せ、職員の能力を高め、人事エクスペリエンスの向上を実現しているとともに、大学内のモビリティと学習の機会に透明性と接続しやすさが確保されます。SAP SuccessFactors の学習管理と採用管理のソリューションを導入したトロント大学は、スキルセットと人材ギャップの両方を特定し、採用とトレーニング対策のターゲットを定めて、将来に向けて職員の育成を実現することができました。
アシスタントバイスプレジデント、大学人事、トロント大学
クラウドで SAP SuccessFactors ソリューションへ移行
トロント大学は、オンプレミスからクラウドベースのソリューションに移行して従業員エクスペリエンスをさらに強化したいと考える中で、他の SAP SuccessFactors ソリューションを活用する計画を立てています。SAP ERP Human Capital Management ソリューションから SAP SuccessFactors Employee Central ソリューションに移行すると、マネージャーと職員の関わり方を根底から変えるとともに、職員のセルフサービスツールで生産性を向上させることができます。デジタルテクノロジーにより、高度なワークフローを促進する新たな組織設計と職務フレームワークの導入が可能になり、学習コースを職員の選ばれたグループに自動割り当てする仕組みなどを実現できます。大学の目的は、SAP SuccessFactors Employee Central で SAP SuccessFactors Mobile アプリを起動して、場所や時間を問わず職員とマネージャーが情報にアクセスし、1 対 1 で相互に関わり合えるようにすることです。
トロント大学は、今後数年間で SAP SuccessFactors Compensation、SAP SuccessFactors Onboarding、および SAP SuccessFactors Succession & Development といったソリューションの使用を評価していく予定です。
トロント大学に関するさらに詳しい情報
トロント大学:ダイバーシティとインクルージョンに対応した人材戦略の策定(SAP ビデオ)