SAP とともに歩む NHL のジャーニー
ナショナルホッケーリーグ (NHL) は、ホッケーの試合体験を拡張および強化することに力を注いでいます。また、次世代へホッケーの繁栄が受け継がれるように、リーグ活動が地球に及ぼす影響の低減にも熱心に取り組んでいます。そして SAP のテクノロジーが、NHL の新しい刺激的な歩みを支えています。
1 億
回以上
ファンの NHL.com/stats 閲覧数/年
30
ギガバイト
1 試合あたり即時分析されるパックと選手のトラッキングデータ
32
クラブ
リーグの環境サステナビリティレポートにアクセスできるクラブの数
課題
データのパワーを解き放つ
ホッケーは、氷上でも氷から離れても膨大なデータを生み出す動きの速いスポーツです。これらのデータを収集・分析し、インサイトを活用することで、NHL は、各チームやファンに高いサービスを提供し、ビジネス目標やサステナビリティ目標の達成を目指すことができます。
試合中のリアルタイムデータは、チーム、コーチ、選手の氷上のパフォーマンスを改善するのに役立ち、過去および現在の試合統計は、熱狂的なホッケーファンに、楽しく、ためになるデジタル体験を提供します。さらに、クラブやアリーナから収集されるオペレーションデータとカーボンインパクトデータは、NHL が新たな環境基準を定義し、リーグ全体で重要な学びを共有するのに役立ちます。
ソリューション
リンク内外のイノベーションをサポートするための団結
試合の体験を強化する
ゲーム内トラッキングテクノロジーにより、試合中のパックと選手の動きを毎秒単位で捉えることができます。膨大かつ高速なゲームデータは SAP HANA Cloud データベースでミリ秒単位で処理され、コーチや選手、ファンが使用する他のアプリに送信されて、それぞれの体験を強化します。
試合中、コーチと選手は SAP-NHL Coaching Insights モバイルアプリを使用して、ゾーンごとのフェイスオフの結果、選手のスピード、選手のリンク滞在時間などをすばやく確認できます。このようなリアルタイムの試合データは、かつては実現できなかったもので、チームが試合中に即座に戦術的な調整を行うのに役立ちます。
また、この強力な基盤をベースにして、SAP は iPad 用の SAP-NHL Front Office アプリを通じ、NHL の氷上以外の戦略的業務の強化も支援しています。この革新的なアプリは、NHL のゼネラルマネージャーとホッケー運営部門に、必須データの統合ビューを提供します。このアプリは、複数の NHL データソースにある情報を一元管理し、ロースター計画、サラリーキャップ、選手契約の管理を効率化します。リーグ、チーム、プレイヤーの各ビューで構成されるアプリは、包括的なインサイトを提供し、チームパフォーマンス向上につながる迅速で適切な意思決定を支援します。
ファンの満足度を高める
試合データは NHL.com/stats ページにも送られ、ホッケー分析の主要なデータソースになります。SAP HANA Cloud 上で実行されるこのサイトでは、100 年を超える履歴統計とリアルタイムデータが統合されます。昨シーズンには、豊富なデータを求める 1 億人以上のファンがサイトを利用しました。直感的なダッシュボードとフィルターにより、過去の伝説的なスター選手のほか、好きなチームや選手のパフォーマンスをより簡単に分析できます。
デヴィッド・レハンスキー (David Lehanski) 氏
エグゼクティブバイスプレジデント (EVP)、ビジネス開発およびイノベーション、NHL
環境に配慮する
スポーツ界のリーダーとして、NHL は地球環境への影響を低減することを目指しています。2010 年に NHL Green イニシアチブを立ち上げ、カーボンフットプリントに関する 2 つのサステナビリティレポートを自主的に公開する北米初のスポーツリーグとなりました。
SAP のサポートを受けて、最近、NHL は SAP Business Technology Platform を使用して、クラブやアリーナ全体のオペレーションデータを収集、分析、レポートする方法に変革をもたらすように設計された包括的なクラウドベースのプラットフォーム、NHL Venue Metrics を構築しました。データは SAP HANA Cloud を通じて処理され、SAP Analytics Cloud ソリューションによって視覚化されます。こうして得られたインサイトにより、NHL はサステナビリティのベストプラクティスを定義して事業運営に組み込み、生態系や環境への影響を可能な限り軽減することができます。
未来に向けた準備を
ゲームとフロントオフィス業務の向上を超える取り組みとして、SAP と NHL はリーグのコアビジネスプロセスの最適化を継続的に推進し、将来に備えた体制の確立に努めています。NHL は、イノベーションとオペレーショナルエクセレンスへのコミットメントの一環として、最近、SAP Cloud ERP と SAP SuccessFactors ソリューションの導入を決定しました。これらの戦略的導入は、同リーグの要員管理を強化し、財務オペレーションを効率化することで、SAP が NHL の全事業における包括的なテクノロジーパートナーとしての役割をさらに強化するものになります。
SAP による NHL の業務改善支援
主なビジネス成果とメリット
- NHL の統計プラットフォームを変革して、NHL.com/stats を信頼できるホッケー分析ツールとして構築し、1 億人以上のファンを惹きつけました。
- 2021-22 シーズン中、チームは 1 試合あたり平均 22 ～ 23 分間、SAP-NHL Coaching Insights モバイルアプリを使用しました。
- このアプリは放送パートナーによって 250 回以上取り上げられました。
- サステナビリティを事業運営に組み込み、環境への影響を低減するために、レポートとインサイトを改善しました。
- 32 の全クラブを包括するゼネラルマネージャーおよびホッケー運営部門に、ロースター、サラリーキャップ、契約に関する意思決定を効率的かつ正確に、リアルタイムで行うための一元管理されたデータを提供できるようになりました。
注目のソリューションとサービス
- SAP Business Technology Platform は、プロセス、データ、エクスペリエンスを結び付け、ビジネス中心の統一されたプラットフォームを通じて以下のような継続的なビジネスイノベーションを実現します。
SAP HANA Cloud は、フルマネージドのインメモリークラウドデータベースです。企業全体のデータを統合して、ライブデータに基づいた迅速な意思決定を支援します。
SAP Analytics Cloud は、ビジネスインテリジェンス、拡張アナリティクス、予測分析、エンタープライズプランニングを 1 つのクラウド環境内に統合したものです。
- SAP SuccessFactors は、パーソナライズされたエクスペリエンスと戦略的要員計画機能を提供して、従業員が潜在能力を最大限に発揮できるよう支援します。
- SAP Cloud ERP は、基幹業務プロセスにいつでも、どこからでもアクセス可能な環境を提供し、堅牢なスケーラビリティと常に進化するイノベーション機能を備え、継続的なビジネストランスフォーメーションを支援します。
NHL について
1917 年に設立されたナショナルホッケーリーグ (NHL) は、北米の 4 つの主要プロスポーツリーグの中で 2 番目に古いリーグです。現在、NHL は 32 の加盟クラブで構成されており、リーグの国際性を反映して、各クラブのチーム名簿には 20 カ国以上の選手が名を連ねています。
| 業種 | 地域 | 企業規模 |
| スポーツ・エンターテインメント | ニューヨーク州ニューヨーク | 従業員数：1,001 ～ 5,000 人 |
NHLPA について
1967 年に設立された NHLPA（ナショナル・ホッケー・リーグ選手協会）は、ナショナル・ホッケー・リーグの選手を会員とする労働団体です。労使関係、製品ライセンス、マーケティング、国際ホッケー、地域社会との交流など、さまざまな分野で選手を代表して活動し、会員やホッケー競技を盛り立てる取り組みを推進しています。
| 業種 | 地域 | 企業規模 |
| スポーツ・エンターテインメント | オンタリオ州トロント | 70 名の社員と 800 名以上の会員（選手） |
NHL と NHL Shield は National Hockey League の登録商標であり、NHL Draft の名称およびロゴは National Hockey League の商標です。© 2025 NHL. All Rights Reserved.
NHLPA、NHLPA ロゴおよび NHLPA Goals & Dreams は、National Hockey League Players' Association の登録商標です。 © NHLPA. All Rights Reserved.