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写真:炉の近くで保護具を着用する金属作業員

ERG:プラント保全の最適化とダウンタイムの削減

SAP とともに歩む ERG 社のジャーニー

ERG 社は、自社のプラント設備などの設備資産の可用性とパフォーマンスを高めるために、信頼性重視保全 (RCM) アプローチに基づいて保全プロセスを再設計しました。

7

%

計画外設備ダウンタイムの削減率

10

%

計画設備ダウンタイムの削減率

8

%

予想される設備資産保全コストの削減率

SAP のインテリジェントな設備資産管理ソリューションの導入と、SAP Services and Support により、ERG は、設備資産を適切に管理し、進化する市場環境にすばやく対応できるようになると考えています。

ヌルラン・ヌルスルタノフ (Nurlan Nursultanov) 氏
Eurasian Resources Group S.à r.l.
資産信頼性担当ディレクター

課題

信頼性重視保全アプローチの構築

Eurasian Resources Group S.à r.l. (ERG) は、15 カ国で鉱業、加工、エネルギー、ロジスティクス、マーケティング事業を展開する大手天然資源生産企業です。同社は 1994年に設立され、そのシェアはカザフスタン共和国の金属・鉱業分野の 3 分の 1 にまで達し、この国の社会的および経済的発展に大きく貢献しています。

 

ERG 社は事業を多角的に展開しているため、製造プロセスのサポートには多種多様な設備資産が入り乱れ、そのため、保全業務にいくら時間とコストを費やしても、設備故障と計画外のダウンタイムが繰り返し発生していました。透明性の欠如により、保全問題に関する意思決定が上手く機能していなかったのです。

 

そこで ERG 社は、設備資産のパフォーマンスに悪影響を与えることなく、設備の信頼性を高め、修理コストを削減し、保全プロセスの効率を向上させる信頼性重視保全 (RCM) アプローチを構築したいと考えました。また、作業員の意識や企業カルチャーにおいても、設備資産の保全を強化する必要がありました。

 

ERG 社には、SAP ERP アプリケーションのプラント保全コンポーネントがすでに導入されていたため、設備資産の幅広い保全記録が保管されていました。生産の設備資産をより効率的に管理するために、同社は、設備資産の信頼性と保全コストのバランスがとれた、経営トップから製造現場までエンドツーエンドのプロセス構築を望んでいました。

ソリューション

インテリジェントな設備資産管理環境のための基盤の構築

ERG 社は、自社の重要な設備資産保全記録を最大限に活用し、RCM 手法の導入を推進するために、SAP の Customer Success 部門と提携しました。

 

14 カ月以上にわたって、SAP のチームは ERG 社のビジネスエキスパート、信頼性エンジニア、IT 担当者と協力して、設備のダウンタイム記録、作業リストの作成、検査と総点検、および故障データ分析の最適化を行いました。また、この協業チームは、SAP Services and Support オファリングを利用して、すべてのプラントで設備構造の開発基準を設定し、作業員に保全作業を割り当てるプロセスを構築しました。

 

ERG 社は、SAP Asset Intelligence Network 上に構築されたクラウドソリューションである SAP Asset Strategy and Performance Management アプリケーションを導入しました。これにより、プラントマネージャーと信頼性エンジニアは設備資産のパフォーマンスを測定し、改善できるようになりました。このアプリケーションが支援する RCM 手法により、チームは安全性、環境、生産プロセスへの影響を考慮して各設備資産をランク付けし、最も重要な設備資産に集中できるようになりました。

 

エンジニアは RCM デシジョンツリーを使用して、各設備資産の保全戦略タイプを定義し、企業の設備資産保全戦略の基礎となる推奨事項を策定しました。また、保全予算から価値を最大限に引き出すことを目標に、各推奨事項を実行する際のリスクとコストの評価を行いました。そして、チームは承認された戦略をプランニングプロセスに組み込めるように SAP ERP に転送しました。

導入成果

設備資産の管理、信頼性、パフォーマンスの強化

ERG 社は、SAP ソリューションを導入し、SAP Services and Support オファリングを利用して、設備資産管理を最適化することで、プラント保全業務を改善し、デジタルトランスフォーメーションを推進しました。財務上のメリットとしては、計画外/計画ダウンタイムの大幅な削減や設備資産の保全コストの削減などがあります。設備資産のパフォーマンスが上がり、同社は設備資産の投資回収率の向上を実現しました。

 

IT の観点では、保全戦略と実行システムの統合により、より迅速に価値を引き出せるようになりました。SAP Asset Intelligence Network により、製造業者、オペレーター、サービスプロバイダー間の情報共有とコラボレーションが可能になります。クラウドベースの導入によってインフラコストが最適化され、高度なデータストレージが実現し、将来的には予測テクノロジーを導入できるようになります。

 

また、新しいソリューションによる従業員の能力強化も実現しました。信頼性エンジニアは一元的に全作業を監督できるようになり、設備資産管理プロセスに必要な労力ははるかに少なくなりました。

 

ERG 社は、SAP のソリューションと SAP Services and Support を活用して、自社の設備資産管理を改善し、必要不可欠な金属や採掘資源を世界中の顧客に提供しています。

今後の計画

市場変化への確実かつ迅速な対応

ERG 社は、SAP Asset Intelligence Network と SAP Asset Strategy and Performance Management を自社の長期的な設備資産管理戦略に不可欠な要素とみなしているため、カザフスタンにあるすべての自社プラントにこれらのソリューションを展開することを検討しています。

 

また、同社はこれらのインテリジェントな設備資産管理ソリューションと IT ランドスケープの統合を推進していく予定です。この統合には、履歴データに基づくリスク評価を改善するための SAP Predictive Asset Insights ソリューションの使用と、RCM 分析の速度と品質を確保するための新しいワークフロープロセスの構築が含まれます。また、ERG 社は、設備資産のリアルタイムの状態を把握可能な SAP Manufacturing Integration and Intelligence アプリケーションを使用して、生産システムから設備データを収集することもできます。

 

ERG 社は、SAP のソリューションを基盤に、生産・販売計画を保全戦略と、設備全体の効率性・可用性予測に沿わせる長期的なシナリオ計画ツールを構築できるようになりました。

SAP による ERG 社の業務改善支援

主なビジネス成果とメリット

  • 設備ダウンタイムの削減
  • 設備資産保全コストの削減
  • 設備資産の投資回収率の向上
  • 設備資産パフォーマンスの向上
  • インフラコストの最適化

導入ソリューションとサービス

  • SAP Asset Intelligence Network は、一元的なリポジトリーに設備の使用情報を収集し、追跡することで、設備資産のパフォーマンスを最適化します。
  • SAP Asset Strategy and Performance Management は、プラントマネージャーと信頼性エンジニアが設備資産のパフォーマンスを測定し、改善できるよう支援します。

ERG 社について

Eurasian Resources Group S.à r.l. (ERG) は、カザフスタンに本社を置く大手天然資源生産企業です。同社は、フェロアロイ、鉄鉱石、アルミナ、アルミニウム、その他の非鉄物質、エネルギー、ロジスティクスに特化しており、そのシェアはカザフスタンの金属・鉱業分野の 3 分の 1 にまで達しています。

業種 地域 企業規模
鉱業 中央アジア・東ヨーロッパ 従業員数:67,000 名

その他の導入事例

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