ネットゼロ
2030 年までに
SAP は、気温上昇を 1.5°C に抑えるという将来像に沿って、当初の目標よりも 20 年早く、2030 年に一連のバリューチェーンでネットゼロを達成することを約束しています。SAPは 2009 年から進めている炭素削減の取り組みを足がかりに、Science Based Targets(科学的根拠に基づく目標)イニシアチブのメンバーとなり、2017 年、2050 年に向けた科学的根拠に基づく二酸化炭素削減目標を定めた最初のドイツ企業となりました。2019年、SAP はコミットメントを掲げ、1.5°C という科学的根拠に基づく削減目標を採用しました。
ネットゼロへの途上において、次の節目は 2023 年です。SAP は当初の目標よりも 2 年早く、この年に自社の事業におけるカーボンニュートラルを目指しています。
55%(キロトン)
二酸化炭素排出量を削減
SAP のレポートによれば、SAP は 2020 年、二酸化炭素排出量 238 キロトンという予想に対して 135 キロトンという結果を達成し、実質排出量の自社目標を 43% 上回ることができました。この傾向は 2021 年上半期にも続き、この期間における SAP の二酸化炭素排出量は、2020 年上半期には 90 キロトンであったのに対して、合計 45 キロトンでした(37% 減)。
COVID-19 のパンデミックが進行中であることと、Pledge to Flex が導入されたことで、排出量が低く抑えられました。Pledge to Flex は、リモートワークと出社のより柔軟な組み合わせを可能にするものです。SAP は、この傾向は今後も継続すると考えており、2021 年の半期レポートで、2021 年の二酸化炭素排出量の見通しを、145 キロトンから 90 ~ 110 キロトンの範囲に引き下げたと発表しました。
一連のバリューチェーン全体にわたって取り組みを強化すれば、脱炭素化の可能性を大幅に高めることができます。2020 年の二酸化炭素排出量は、SAP の一連のバリューチェーン全体で(上流および下流の排出量を含めて)1 万 2,300 キロトンにのぼり、SAP 単体の業務に対する正味排出量は 135 キロトンでした。SAP は、ネットゼロに向けた変革に備えるために、さまざまな事業部門のエキスパートが参加する全社的プログラムの構築を開始しました。
ネットゼロへの途上において、次の節目は 2023 年です。SAP はこの年に、自社の事業におけるカーボンニュートラルを目指しています。これには、直接(スコープ 1)、間接(スコープ 2)、および選択されたバリューチェーンのカテゴリー(スコープ 3)の二酸化炭素排出量がすべて含まれます。たとえば、飛行機での出張、従業員の通勤、外部データセンター(コロケーションおよびハイパースケーラー)などです。
2023 年までに自社の業務でカーボンニュートラルを達成するために、SAP は 3 つの柱からなるアプローチを採用しています。
- 避ける:SAP は可能なかぎり、温室効果ガスの排出を回避することを目指します。
- 減らす:温室効果ガスの排出が回避できない場合、SAP は効率の向上と、あらゆる種類の排出削減を目指します。建物の省エネ、データセンターの運用、カープールとカーシェア、e モビリティなどが挙げられます。
- 補う:SAP は出張に関する報酬モデルを拡大しました。温室効果ガスの排出を全面的に排除できない場合、SAP は、建物の省エネ、データセンターの運用、カープールとカーシェア、および e モビリティの分野におけるイノベーションを通じて、温室効果ガスの排出削減を目指します。
歴史上の転換点となった、COP26 での SAP の活動
COP26 において、SAP はその期間中に複数の発表を行い、サステナビリティに対する自社のコミットメントを伝えました。COP26 での SAP の活動の詳細をご覧ください。
SAP、保有車両のエミッションフリー化を加速
SAP は、保有車両のエミッションフリー化を加速して 2025 年に全面的に達成できるよう、サステナビリティへの取り組みをさらに強化しています。