SAP ERP アップグレード:
SBS講演サマリー 基調講演2
ITがドライブする進化型経営
グローバル化や競争激化など、厳しい経営環境の中で企業が生き残るためには、持続的に成長を続けるしかない。この成長を支えるための主要ファクターは、イノベーション力、支配力、現場力の3つであり、これらを向上させていくためには、ITの効果的な活用が不可欠となる。
■ 戦略的ツールから経営をドライブするエンジンへ
SOAの具現化などによりシステムの柔軟性が増しITの万能化が示されつつあるが、これからの経営において重要となるのは、このITで「何を実現していくか」である。特に刻々と変わる経営環境に機敏に対応できる経営の仕組みが求められる現在、ITは経営環境や企業戦略に合わせて自らが柔軟に変化して対応し、市場の創出や事業をドライブする役目を果たしていくべきではないだろうか。
■ 「イノベーション力、支配力、現場力」が企業の進化を支える
バブル崩壊以降、日本のビジネスモデルは大きな方向転換を迫られ、これと平行して国内企業は、海外調達・海外生産へのシフトによるグローバル化、国内産業の盾となっていた規制の消失、さらには海外ファンドによるM&A攻勢などの課題に直面している。このような厳しい経営環境で企業が生き残っていくためには、「持続的に成長し続ける(Sustainable Growth)」しかなく、それを支える主要ファクターこそ、
(1) イノベーション力(オンリーワン技術や知的所有権など、経済基盤を支える資産を創り出す力)
(2) 支配力(再投資などを行いながらマーケットシェアを支配し、利益を確保していく力)
(3) 現場力(組織能力の自律的進化を促す力)
の3つである。
■ ITが経営進化をドライブしていくために
今後ITは、上記3ファクターの向上を支援するための重要な役割を担うことになるが、その真価を発揮させるためには、それぞれのファクターにおいて、次のような課題をクリアすべきである。
- イノベーション力向上:ビジネスイノベーションの見える化、創造する文化を支援する仕組みなどを整備していく必要がある。
- 支配力向上:M&Aなどによる再投資効果を上げるため、データベースの統合のみならず、企業の構造変更への対応などを普段から準備しておく。また、市場支配を守るための情報支援をITによって的確に行えるように情報基盤の整備をする。
- 現場力向上:組織そのものの進化を支援するために、まず組織の進化を意識している人間を支援するための仕組みづくりを行う。
今後数年間、これらを前提にした取り組みを行った企業こそがITによる経営進化を成し遂げ、次の勝者になっていくと考える。
この講演の詳細資料は
こちら(PDF, 355KB)
SAP BUSINESS SYMPOSIUM '07 (2007年3月2日) 基調講演より
株式会社ローランド・ベルガー
パートナー
神永 眞杉様